妊娠中にはカフェインを避けて、ノンカフェインのものを飲みたいと、
ハーブティーなどいろいろ探すことも多いですね。
ハーブティーはノンカフェインで天然だから安心かというと、そうではありません。
ハーブによっては子宮収縮を促してしまったり、流産を引き起こしかねません。
妊娠中にも安心して飲めるものをご紹介します。
気分転換にとても心強い友のような支えになりますよ!
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妊娠中におすすめのノンカフェインの飲み物
妊娠中に飲むノンカフェインの飲み物は、
第一に子宮収縮を促す成分が含まれていないことが大事です。
子宮収縮が促されると、流産・早産の恐れが出てくるからです。
ローズヒップティーはビタミンCいっぱい!
妊娠中に飲めるノンカフェインのハーブティーとして良く紹介される
ローズヒップティー は、ビタミンCの宝庫です。
ローズヒップとは、ドッグローズ(イヌバラ)やハマナスの赤い実です。
ドッグローズはヨーロッパを原産とするワイルドローズの一種で、5㎝ほどの素朴なかわいらしい花です。
ハマナスは日本に自生するオールドローズで、東日本の日本海側でよく見られ、
直径10㎝にもなる大型の花で、甘い香りがします。
ローズヒップは「ビタミンの爆弾」と言われるほど栄養豊富で、
特に早摘みローズヒップティーは、ビタミンCがレモンの20倍、
カルシウムは牛乳の9倍、鉄分はほうれん草の2倍もあります。
ペクチンなど食物繊維も豊富です。
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たんぽぽコーヒーは母乳育児の助けになる!
たんぽぽコーヒーは授乳中にコーヒーをがまんしたいときに
コーヒーのかわりになるということで飲み始めるママが多いですが、
このごろは母乳育児の助けになるということで有名になっていますね。
たんぽぽコーヒーは、たんぽぽの根を焙煎して作ります。
香ばしい香りでほっとした気分になります。
育児の支えになる香りと鉄分
私は妊娠中から授乳中にかけてたんぽぽコーヒーを愛用していました。
母乳の量が増えたとは感じませんでしたが、ひどい乳腺炎に悩むこともなく、
娘が3歳半で自然に卒乳するまで、母乳育児を存分にやり通せたのは
たんぽぽコーヒーの素朴な香りと味にいつもホッとして励まされたからだと思います。
土のぬくもりを連想させる香りが力強く、
森の中に座っているような、大地に根ざす落ち着きを与えてくれました。
たんぽぽが地中深く根をおろしているところを思い描くと、
自分もしっかりと根をおろして生きている自信がわき、
娘を受け入れて育てていく生命力を、十分に分け与えることができたように思います。
産後の回復が不十分なつらさを感じながらも、
根底から私を支えてくれたのがたんぽぽコーヒーです。
鉄分が豊富なのも、気力・体力維持に役立ったのかもしれません。
↓妊娠中から飲むといいよと聞いていたので、妊娠後期には毎日飲んでいました。↓
たんぽぽコーヒーでおいしい母乳が出る?!
娘はミルクよりも母乳が大好きで、
生後3か月のとき、粉ミルクは怒って全く受け付けなくなり、
母乳だけをものすごいガッツで喜んで吸うようになり、
娘に強引にミルク混合から完全母乳に変更されてしまいました。
妊娠中からたんぽぽコーヒーを飲んで作られた母乳は、とてもおいしかったようです。
母乳は量だけでなく質も大事ですね。
母乳大好きだった娘が、たんぽぽコーヒーでおいしい母乳が出ることを
証明してくれているように思います。
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麦茶はノンカフェインの飲み物の定番!
妊娠中にノンカフェインの飲み物ということで真っ先に思い浮かぶのが
麦茶 ですね。
お茶屋さんでも 妊娠中に飲んでもいいお茶は何ですか? とお客さんに聞かれると
麦茶はまず安心とアドバイスされることが多いです。
カフェインが少なめの ほうじ茶 なら妊娠中もいいですよ、と説明が続くこともしばしば・・・
今回はノンカフェインということで、麦茶についてのお話します。
昔から愛された「麦茶」は「麦湯」だった?
麦茶の原料は大麦です。日本には縄文時代末期には伝わっていて、栽培されるようになりました。
大麦を炒って飲み物にして戦国の武将たちにもよく飲まれていました。
江戸時代の末には町人の間で商品化されて、喫茶店のような「麦湯店」が人気になり、
夏の風物詩として浮世絵にも描かれました。
このようにもともとの「麦湯」は、熱い麦茶だったのです。
戦後の高度成長期に家庭に冷蔵庫が普及してから、現在のように冷たい「麦茶」という呼び方に変わりました。
麦茶は体を冷やし過ぎない
このごろ、麦茶は体を冷やすので妊娠中は飲んではいけない と
ネットで話題になっていますが、
氷を入れてキンキンに冷やした麦茶がよくないのであって、
ホットで飲めば、血行をよくして体をあたためる成分も入っています。
麦茶の香ばしい香りの成分、アルキルピラジンが血行促進して身体の巡りを良くします。
大麦は熱を取り去るけれど、手足の末端まで体を冷やしてしまうということではないのですね。
麦茶にはGABAという成分も含まれていて、GABAは血液をサラサラにしたり
血圧上昇を抑える働きがあります。
また、麦茶の利尿作用は穏やかですが、腎臓の機能を助けるので、
むくみやすい人でも安心して飲めます。
イタリア産の麦茶オルヅォもおすすめです
麦茶と言えば国産のイメージが強いですが、
イタリア産の麦茶オルヅォ というものもあります。
↓日本の麦茶よりも濃く出て、食物繊維やアミノ酸、ミネラルが豊富です。
↑濃いので、牛乳で出して、オルヅォラテもおいしいですよ。
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コーン茶も妊婦さんにおすすめ!
このごろ、産科のお医者さんや助産師さんが妊娠中のお茶として
コーン茶 を勧めているそうで、妊婦さんのお茶としてちょっとしたブームになっています。
屋台の焼きとうもろこしの香り?
コーン茶はまさに とうもろこし のお茶です。
とうもろこしの実を乾燥させて炒ったものを麦茶のように煮出して飲みます。
屋台の焼きとうもろこしの甘くて香ばしい香りを思い出すお茶です。
コーン茶は韓国でよく飲まれていて、日本では店頭でなかなか見かけないのですが、
ネットでは国産の北海道のコーン茶も販売されています。
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鉄分があるから妊娠中におすすめ
コーン茶には、ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンEなどの栄養素の他に
カリウムや鉄分などのミネラルも含まれています。
麦茶では鉄分は補えませんが、コーン茶なら飲むだけで鉄分が摂れます。
コーン茶ブームの原因は、妊娠中に鉄分を補えるという点にあるようです。
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杜仲茶も妊婦さんに人気です!
杜仲茶はノンカフェインなので、妊婦さんも安心して飲めます。
高齢妊娠出産の場合、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクも増えるので、
健康にはより一層の気遣いが必要ですが、
健康によい成分がいろいろたくさん入っているのが杜仲茶です。
ミネラルなどの栄養豊富な杜仲茶
杜仲茶は昔から中国で根の部分を漢方薬として飲まれていましたが、
日本で葉の部分をお茶として飲むようになりました。長野県で栽培されたのが日本での杜仲茶の始まりです。
杜仲の根は医薬品になりますが、杜仲の葉は食品です。
妊娠中によく飲まれているのは、杜仲の葉のお茶です。
杜仲茶は無農薬栽培
杜仲の葉をちぎると、白い糸をひいてネバネバしたものが出てきます。
これは「グッタペルカ」という成分で、害虫がついても白い糸がネバネバと絡まるので
杜仲には虫がつかず、無農薬栽培が可能になっています。
赤ちゃんのためには無農薬栽培が安心ですね。
↓わが家で愛用しているのは、長野県産の無農薬の杜仲茶です。
杜仲の葉のグッタペルカにも体によい成分がたくさん含まれていますが、
グッタペルカの他にも、ゲニポシド酸やアスペルロシド、ユーコミシンAなど
杜仲茶には健康によい成分がたくさん含まれています。
杜仲茶は、過剰摂取を避ければ妊娠中に最適のお茶です。
杜仲茶ゼリーにしてもおいしいです!
杜仲茶はゼリーにしてもおいしいですよ。
妊娠中はおやつにも気をつかいますね。杜仲茶ゼリーは手軽に作れて気分転換になります。
粉ゼラチン5gに対して、250mlの熱い杜仲茶を準備します。
杜仲茶は80℃以上にしてください。ここに粉ゼラチンを振り入れよく混ぜます。
お砂糖は好みの量で入れてください。
容器に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固めます。
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飲み方には注意が必要な場合もあります
ローズヒップティーやたんぽぽコーヒー、コーン茶、杜仲茶などは、
妊娠中の気分転換に飲めるノンカフェインの飲み物としてよく取り上げられますが、
でも、安心だからといって飲み過ぎると、下痢したりトイレが近くなりすぎたりしますので、
通常の飲み方を超えて過剰摂取することはやめましょう。
冷たい状態ではなくホットで、上手に気分転換に飲むと、
とても心強い友のような支えになるでしょう。
ローズヒップティー飲み過ぎると下痢する?
ローズヒップティーにたくさん含まれるビタミンCですが、
摂取し過ぎると腎臓や肝臓に負担をかけます。
酸味が強いので胃にも負担がかかることがあります。
緩下作用もあるので、飲み過ぎると下痢しますので要注意です。
妊娠中はそばかすも増えやすいので、お肌によいビタミンCを摂ろうと飲み過ぎてしまうと
内臓に負担をかけますので、特に妊娠中は効果効能を求めるのではなく、
さわやかな酸味を気分転換にすることに抑えておきましょう。
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ローズヒップティーは薄い色のものを選びましょう
ローズヒップティーは赤いイメージがあると思いますが、
この赤色は、ローズヒップティーによくブレンドされているハイビスカスの色です。
色が鮮やかで見た目も綺麗ですが、実は赤い色のローズヒップティーは
妊娠中には絶対に飲んではいけません!
ハイビスカスは月経を刺激するので、妊娠中は禁忌です!
飲まないようにしましょう!
授乳中についてもハイビスカスについては信頼できる情報がないので、
国では避けることを薦めていますので、注意が必要です。
ローズヒップだけのハーブティーは、
赤ではなくベージュに近い色をしています。
ローズヒップだけのハーブティーは、楽天市場で簡単に買えますよ!
たんぽぽコーヒー飲み過ぎでおねしょ?!
コーヒーはカフェインのために飲むとトイレが近くなりますが、
ノンカフェインのたんぽぽコーヒーは、カリウム豊富なために
別名「おねしょのハーブ」と言われるほどトイレが近くなります。
就寝前の飲み過ぎには注意しましょう。
腎臓の弱い人や腎臓病の人は、高カリウム血症を発症する可能性があるので
飲まないようにしましょう。
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たんぽぽコーヒーはホットで飲みましょう
たんぽぽの根には、体を冷やす働きもあるということなので、妊娠中もホットで飲みましょう。
産後は、ポットに作っておいて授乳後のお楽しみに少しずつ味わって飲みます。
授乳と育児に忙しく飛び回っている自分が、やっと地面に着陸したように
大地をベッドにして休んでいる気分になりますよ。
子宮収縮作用のあるドクダミなどがブレンドされているたんぽぽコーヒーも店頭にありますので、
流産・早産が心配な妊娠中は、他のお茶がブレンドされていないたんぽぽコーヒーを選んだほうが安心です。
↓他のお茶がブレンドされていないたんぽぽの根100%のお茶はこちらからどうぞ。
麦茶は冷やしすぎないようにしましょう
麦茶の原料の大麦は、熱を取り去る性質があるので、
猛暑で体に熱がこもりやすい夏には麦茶は最適です。
ただし、冷蔵庫で冷やしてさらに氷も入れてキンキンに冷やした麦茶は
体を冷やし過ぎてしまうので、妊娠中はもちろん、通常のときでも体によくないです。
インドのチャイやモロッコのミントティーなど、日本より暑い国では熱いお茶を飲んでいて、
暑い夏でも日本のように冷たいお茶をたくさん飲むことはないとのこと・・・
作った麦茶を冷蔵庫保存しても、飲むときにさらに氷を入れて冷やし過ぎるのはやめましょう。
氷なしで少し常温にして飲みましょう。
ホットで飲む麦茶なら利点が多いです
夏に麦茶をホットで飲んでも、大麦の性質上、体にこもった熱を取り去ってくれるので、
熱さでのぼせることはありません。
ホットで飲めば少しずつ飲むので、胃酸が急激に薄まることなく、夏場の食欲不振を避けることができます。
ホット麦茶なら胃が冷えることなく、熱を放出できます。
胃が冷えると夏バテ一直線になりますから、要注意です!
夏バテ防止のためにも、麦茶はホットで飲みましょう!
夏に食べる冬瓜(とうがん)がありますが、ショウガと長ネギを入れて鶏がらスープの素を使って
スープにして、熱いうちに食べると、心地よい汗とともに余分な熱が取り去られます。
暑いときに熱いもので熱を取り去るのは健康的ですが、
夏に暑いからといって
冷たいもので体温を下げようとすると、体が弱ってしまいます。
妊娠中はおなかの赤ちゃんのためにも冷えは厳禁なので、
冷たい飲み物で涼をとるよりも、
ホットの飲み物でこもった熱を取り去ることが大切です。
この夏はホットで麦茶を飲んでみませんか?
濃い麦茶はコーヒーの風味に近くなりますよ。
大麦コーヒーもおすすめです
実際に、福島県喜多方市の国産大麦を自家焙煎した大麦コーヒーというものがあります。
大麦は、麦茶の原料です。
大麦の穀物の香りから、しっかりとコーヒー風味を感じることができます。
ノンカフェインで、ミネラル、ビタミン、アミノ酸豊富です。
ミルクとの相性が抜群なので、カフェラテ風にして飲むのもおいしいですよ(^^♪
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コーン茶の利尿作用に注意!
産科のお医者さんや、助産師さんも勧めるコーン茶ですが、
コーン茶は麦茶よりも利尿作用が強いという理由から、妊娠中避けるお茶とされてしまうこともあります。
とうもろこしのひげ茶のほうは、利尿作用がさらに強くなりますので、
妊娠中は、とうもろこしのひげ茶よりも、実のお茶がおすすめです。
カリウムを多く含んでいるので、利尿作用が強いのですが、
むくみをとる一方で、腎臓が弱い人は、高カリウム血症になる心配もあります。
腎臓病や腎臓の弱い人は、体内の老廃物をうまく排出できないので、
カリウムを多く摂取してもうまく排出できず、カリウムの血中濃度が高くなる、
つまり、高カリウム血症を発症する可能性があるのです。
コーン茶の他にも、カリウムなどのミネラル豊富なお茶には、杜仲茶、たんぽぽコーヒーなどがありますが、
効果効能を狙ったような、通常の飲み方を超えた過剰摂取はやめましょう。
杜仲茶を飲み過ぎるとおなかゴロゴロ?
杜仲茶は、鉄、亜鉛、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB群などを多く含みます。
ミネラルが豊富ということは、余計に摂取した分は体外に排出されるので、
内臓に負担がかかることもあります。
私は杜仲茶を多く飲んでおなかがゴロゴロしたことがあります。
ミネラル豊富な硬水を飲んだときと似たような状態になりました。
カリウム豊富ということからも、
腎臓が弱い人は杜仲茶の飲み過ぎに気をつけましょう。
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妊娠中の飲み物でノンカフェインのおすすめは?飲み方にも注意が必要?まとめ
- 妊娠中に飲むノンカフェインの飲み物は、第一に子宮収縮を促す成分が含まれていないことが大事です。
- 妊娠中におすすめのノンカフェインの飲み物には、ローズヒップティー、たんぽぽコーヒー、麦茶、コーン茶、杜仲茶などがあります。
- ノンカフェインの飲み物でも、飲み方に注意が必要な場合もあります。
- ノンカフェインだからといって、安心して過剰摂取しないようにしましょう。
- 冷たい状態ではなく、夏でもホットで飲みましょう。
- ローズヒップティーは、ハイビスカスの入っていないローズヒップ100%のもので、色の薄いものを飲みましょう。濃い赤色はハイビスカスの色です。
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