青梅で作る梅シロップに毒性はある?毒抜き方法や分解される理由についても解説!

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梅の季節に作りたい梅干し、梅酒、梅シロップ。子供が喜ぶのは甘い梅シロップですね。

生の青梅には毒があるので食べてはだめというのは昔から言われていますので、

梅シロップは大丈夫だろうかと心配するママも多いようです。

今回は、

  • 青梅で作る梅シロップに毒性はある?
  • 毒抜き方法や分解される理由

についてご説明します。

夏バテ対策にぴったりの梅シロップを安心して作れるようになりますよ(^^♪

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青梅で作る梅シロップに毒性はある?

結論から言うと、梅シロップそのものには毒はありません。

梅シロップには毒はありませんが、梅シロップの材料となる「生の青梅」に毒性があります。

生の青梅は絶対にそのまま食べてはいけません。

みわんこさん
みわんこさん
特に小さなお子様が興味を持って口にしてしまわないように、青梅の取り扱いには十分気を付けましょう。

青梅の実と種には毒の「アミグダリン」がある

青梅の実や種には、「アミグダリン」という毒成分が含まれています。

「アミグダリン」は、糖と青酸が結合した「青酸配糖体」です。

アミグダリンは、人間の体内に入ると腸内細菌によって分解され、猛毒である「シアン化水素」に変化します。

「アミグダリン」を摂取すると、猛毒の「シアン化水素」に変化するからこわいんだね。
こぐまちゃん
こぐまちゃん

青梅に含まれるアミグダリンを大量に摂取すると、以下のような中毒症状を引き起こします。

  • 頭痛
  • めまい
  • 発汗
  • 発熱
  • 嘔吐
  • けいれん

 

【青梅の致死量】

直径4㎝ぐらいの大きさの青梅で

  • 成人で300個
  • 子供で100個

青梅を数個食べただけでは中毒症状が出る可能性は低いです。(しかし、アレルギー反応でアナフィラキシーショックを起こすと危険です)

ただし、には実よりも10~20倍多い量の「アミグダリン」が含まれているので、決して種をかじったり、砕いて食べたりしないでください。とても危険です。

「アミグダリン」は梅の自己防衛成分

梅は、幼い実が動物や鳥に食べられないように、自己防衛するために「アミグダリン」という毒成分を持っています。

実が幼いほど「アミグダリン」が多いので、木になったばかりの柔らかい青梅を種ごと食べるのは危険です。

種にも実の10~20倍多い量の「アミグダリン」が含まれています。

幼い青梅も種も「アミグダリン」で自己防衛しているんだね
こぐまちゃん
こぐまちゃん

「アミグダリン」は、スモモ・ビワ・アンズなどバラ科の未熟な実や種、葉にも含まれていますよ。

みわんこさん
みわんこさん
食べられないように「アミグダリン」で身を守っているんですね。

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毒抜き方法や分解される理由

自己防衛している青梅の毒抜き方法や、アミグダリンが分解される理由をご説明しますね。

青梅の毒抜き方法

青梅は下の方法で、簡単に毒抜きすることができます。

  • アルコール・塩・砂糖に漬け込む。
  • 40℃以上の温度で加熱する
  • 天日干しする

 

アミグダリンが分解される理由

梅の実は、大きくなり種が堅くなるにつれて種を守らなくてもよくなるので、アミグダリンが分解されて減っていきます。

実が熟していく過程の中で、「エムルシン」と呼ばれる果肉に含まれる酵素によって徐々に分解されて無毒化します。

 

成熟していない青梅も、毒抜き方法の「塩・砂糖・酒」によって実の熟成が急速に進み、毒が分解されます。

塩・砂糖・酒」が毒抜きの役割を果たすのです。

先人の知恵はすごいなあ!昔の人は毒が抜けるとわかっていたんだね!
こぐまちゃん
こぐまちゃん

塩・砂糖・酒」を使って、梅干しや梅シロップ、梅酒などに加工することで、時間の経過とともにアミグダリンの分解が促進されて無毒化が進み、中毒の心配がなくなるのです。

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梅シロップは毒性よりも食あたりに注意!

梅シロップを飲んで腹痛や吐き気などの体調不良が出た場合は、青梅の毒性よりも、梅シロップの腐敗による食あたりが考えられます。

【梅シロップによる食あたりを防ぐポイント】

  • 梅シロップを保存するガラス製容器は、煮沸消毒して殺菌し乾燥させて使う。
  • 梅シロップを作る際、水洗いした青梅の水分をキッチンペーパーなどで拭き取るだけでなく、天日干しして乾燥させる。
  • 青梅と氷砂糖は1対1。砂糖を少なくすると腐敗する。
  • 漬ける間、必ず一日2~3回は容器を振って混ぜる。

 

梅シロップは何日で完成する?

梅シロップを漬ける期間ですが、いろいろな意見があります。

  • 1週間~10日
  • 2~3週間
  • 1ヶ月

 

わが家では、一日に5~6回、ガラス瓶容器を揺らして混ぜるので、氷砂糖が早めに溶けます。

青梅がシワシワになったりカーキ色になったりすれば、熟しているので、その頃には梅シロップは出来上がりです。

だいたい2週間を目安にしています。梅雨の気温が高い地域に住んでいるので、腐敗しないように早めに梅を取り出したいからです。

シロップは冷蔵庫で保存します。

梅酒と違って発酵させないでよいので、梅シロップのほうが早く出来上がりますね。

取り出した梅は、さらに確実に毒抜きするために、実を刻んで加熱し、梅ジャムに加工します。

梅シロップの炭酸割りにこの梅ジャムを入れると、さらに疲れが取れますよ(^^♪

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青梅で作る梅シロップに毒性はある?毒抜き方法や分解される理由についても解説!まとめ

今回は、

  • 青梅で作る梅シロップに毒性はある?
  • 毒抜き方法や分解される理由

についてご説明しました。

梅シロップそのものには毒はありません。

青梅や種には毒性があるので、決して食べないようにしてください。

梅シロップを作るときに、小さなお子さんが絶対に生の青梅を口に入れないように、青梅の取り扱いに気を付けましょう。

梅シロップは、毒性よりも腐敗による食あたりに要注意です。

取り出した梅は梅ジャムにするとおいしいですよ!

 

梅シロップと梅ジャムで猛暑を乗り切りましょう(^^♪

 

 

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