猛暑の夏に妊娠すると、体力をつけなきゃとうなぎを食べたくなりますね。
でも、妊娠初期はうなぎの食べ過ぎはいけないそうです。
私は妊娠当時、それを知らなかったので、つわりが終わってからやっといろいろ食べられるようになったころ、
夫婦で久しぶりの外食、うな重を食べてしまいました。
でも、一度食べるだけでは何も悪い影響はないそうで、連日うなぎを食べ続けたらいけないのです。
どうしてうなぎは妊娠中、食べ過ぎてはいけないのでしょうか。
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妊娠中どうしてうなぎはダメなの?あなご・レバーは?
うなぎには動物性のビタミンAのレチノールが含まれていて、これを続けて多量摂取すると、胎児の奇形を招く恐れが出てくるのです。
妊娠4~5週の妊娠初期は、胎児の目、鼻、口などあらゆる器官が形成される時期なので、より注意が必要です。
妊婦が判明したときから、ビタミンAの摂取量の上限を守ることが大切です。
ビタミンAには動物性のレチノールと、植物性のβカロチンがあります。
野菜から摂取できるβカロチンなどのカロテノイドは、ビタミンAが過剰になると、必要以上は変換されずに排出されますので、摂りすぎても問題ありません。
気を付けなければならないのは動物性のレチノールのほうなのです。うなぎ、あなご、レバーには気をつけましょう。
特にレバーはレチノール含有量が多いので、妊娠初期は控えたほうがいい食品です。
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妊娠中の貧血にはレバーより鶏肉を!
妊娠中、貧血を心配してレバーを食べたほうがいいかと思いがちですが、レバーは妊娠中は避けたい食品になります。
貧血予防のためには、手羽元・手羽先など、骨付きの鶏肉をスープにしたものが良いです。
骨付きの鶏肉は血を増やす食品として漢方の薬膳料理にも使われます。
また、参鶏湯(サムゲタン)は栄養・滋養豊富で、妊娠中はぜひ食べたい料理です。レバーより参鶏湯のほうが貧血予防に適切です。
産後に増える白髪対策にも、貧血改善が必要になります。
妊娠中から骨付き鶏肉を食べましょう。
うなぎを毎日続けてたくさん食べることもあまりないと思いますので、普通の食事ではあまり神経質になる必要はないのですが、サプリメントやビタミン剤を摂る場合は、上限摂取量を超えないように注意しましょう。
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妊娠中うなぎ・あなごはどのくらい食べていいの?
厚生労働省が定めているビタミンAの推奨量は、成人女性で650~700μgRAE/日です。
そして、1日の耐容上限量(健康被害が出ないライン)は2700μgRAE/日です。
妊婦のビタミンA摂取推奨量は、650~780μgRAE/日です。
一人前のうなぎ100~140gには、ビタミンAは1500~2100μgRAE程度含まれていますから、うなぎ一人前食べても胎児に影響はないでしょう。でも、推奨量はもっと低いですから、うなぎを食べると推奨量は軽く超えてしまいます。
ですから、うなぎを食べるときは一人前まで、そして、連日食べるのは避けましょう。
あなごの場合、一人前で890~1200μgRAE程度のビタミンAが含まれていて、うなぎのビタミンA含有量よりは少ないですが、やはり一人前でビタミンA推奨量は軽く超えます。
穴子丼もやはり一日一杯にして、連日食べるのは避けましょう。
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妊娠中うなぎの肝は食べていい?
うなぎの肝には、うなぎの身以上にたくさんのビタミンAが含まれています。100gあたり4400μgRAEのビタミンAが含まれています。
妊娠中は、うな重やうな丼についてくる肝吸い(うなぎの肝を使用したお吸い物)を同時に食べるのは避けたほうが良いです。
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うなぎを食べるとしたらいつがいい?
妊娠後期は、胎児がほとんど新生児のように完成されてきています。
ですから、うなぎのレチノールが直接胎児の器官の発達に影響を及ぼすという研究発表はありません。
うなぎを食べるとしたら、妊婦初期より妊婦後期のほうがいいでしょう。
でも、連日大量に食べてはいけませんね。うなぎは脂質も多いので、体重管理にも影響します。
特に安定期に入ってつわりが終わるころには、急に食欲がわいてくることがありますので、カロリーを摂りすぎると肥満や高血圧を招く恐れがあるので、要注意です。
うなぎが大好きな妊婦さんは、妊娠中、うなぎは絶対ダメとすると、ストレスがたまってしまうでしょう。
ビタミンAの推奨量を考えて、食べすぎないようにし、いろいろな食品からバランスよく栄養をとっていきたいですね。
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