わが子が小学生うちはGPSグッズを持たせていたけど、中学生になっても持たせるのは過保護で必要ないことかしらと悩む声をよく聞きます。
今回は
- 中学生にGPSが役立つ場面
- 中学生にGPSを持たせるときの過保護と配慮の違い
を説明します。
この記事を読むことで、どのようなときにGPSが親子にとってプラスに働くかわかります。
GPSを親子の安心と絆のためにどのように有効利用できるかを説明します。
[quads id=2]
中学生にもGPSは必要?役立つ場面は?
私の体験談の結論から言うと、GPSは必要です!
中学生になってもGPSが必要な理由は、
- 災害時
- 防犯
- 健康安全(体調不良のときの見守り)
などが考えられます。
GPSは災害時の助けになります
GPSは災害時にとても心強い存在です。
大地震はいつ起こるかわかりません。
登下校時や親が仕事中の時間など、親子が離れている場で大地震が起きたとき、わが子の位置情報がわかるととても助かります。
災害時は強烈な不安に襲われますから、わが子の位置情報という安心材料があることで不安がやわらぎ、冷静な判断で行動できます。
わが家は海沿いの町に住んでいるので、津波の危険があります。登下校時に大地震で津波が来る時に、わが子が高台に逃げたか確認できるようにと、GPSの位置情報機能に期待しています。
[quads id=2]
GPSは防犯・健康安全に役立ちます
GPSは、防犯と、健康安全の見守りで役に立つ、心強い味方です。
防犯
近年では中学生の連れ去り事件も増加傾向にあります。
中学生になると、通学距離、通学時間が長くなり、移動の間にトラブルに巻き込まれていないか心配になることもあります。
うちの学区では不審者がよく出るので、とても心配しながら娘の帰宅を待つことがあり、そのような時もGPS端末で現在の娘の位置情報が把握できれば、すれ違うことなく迎えに行くことができます。
健康安全
徒歩45分の道のりでは気温の高い季節は熱中症の危険があり、特に心配な日はGPS端末のおかげで通学路での現在位置がわかり、保冷剤を持ってすれ違うことなく迎えに行くこともできます。
通学路で熱中症のために救急搬送された中学生もいたので、親としてはとても心配になります。
自宅から中学校までの道のりが何通りもあるので、私が迎えに行っても、GPS端末がないと違う道ですれ違うかもしれません。
GPS端末があれば迎えに行った時に確実に出会えるので、ものすごく助かるのです。
中学校に入学して最初の頃は、徒歩45分の道のりで帰りに友人と2人で道に迷うこともありましたが、私はGPS端末で娘の位置情報を確認し、どうしても迷い続けるようなら迎えに行こうと、落ち着いて遠くから見守ることができました。娘は結局、友人と2人で協力して道がわかり、無事に帰ってきました。
また、中学校の急な活動で帰りの時間が予定より遅れても、まだ校内にいることを確認でき、帰路についたことも確認できるので、むやみに心配しなくても済みます。
さらにまた、GPS端末は思春期の体調不良時の助けになります。
災害時、防犯で役立つ以外に、思春期に多い起立性調節障害のお子さんの登下校時にとても心強い味方になるというケースがあります。
登下校時、途中の駅などでつらくなってしばらく休んでいるとき、親がわが子の位置情報に変化がないことを読み取り、あらかじめ中学校に知らせておくことで学校も落ち着いて対応できるなどのメリットがあります。
何かしらの持病がある場合や、けがの治療中などのときは、無事に中学校に到着したことを確認できると安心です。
[quads id=2]
中学校にはスマホよりもGPSを!
文部科学省は、2009年に「中学校へのスマホの持ち込みは原則禁止とする」という通知を出しましたが、2020年7月に「条件つきで容認する」という方針に変わりました。2018年6月に登下校時間帯に発生した大阪府北部地震がきっかけです。
スマホ解禁に異議あり
このように条件つきでスマホ解禁されましたが、兵庫県立大准教授、竹内和雄氏と教育評論家、尾木直樹氏(通称尾木ママ)は、中学生のスマホ解禁に異論を唱え、代わりにGPSの使用を勧めています。
竹内和雄氏:
小中学生のスマホ使用は注意力散漫などの弊害から望ましくないが、地震や犯罪に対して親がわが子のために不安になるのは当然なので、スマホよりもGPS装置の利用を検討することも必要。
尾木直樹氏(通称尾木ママ):
スマホは電磁波の脳への影響や視力低下、感情コントロールができなくなるなどの弊害から、小中学生の使用は望ましくない。いざという時の安否確認のためにはスマホを持たなくともGPS装置で十分に足りる。
参照:産経新聞
中学生になるとスマホを与える親が増えますが、スマホではなくGPS端末を中学の3年間愛用し、スマホを与えるのは高校生になってからという賢明な親御さんも多くいます。
わが家でも、娘にスマホを与えるのは高校入学以降と決めて、GPS端末を使っています。
GPS端末購入支援事業を行う松戸市教育委員会
千葉県松戸市教育委員会では、「GPS端末購入支援事業」として市内在住の小学生の保護者を対象にGPS端末を購入した際の購入費助成金の事業を行っています。
- ランドセル等の中から出さない事
- 故障、紛失等の場合は保護者の責任となる事
を条件にGPS端末の小学校への持ち込みが許可されています。
私は実際に松戸市教育委員会にお聞きして確かめたのですが、松戸市では、中学校へのGPS端末の持ち込みについては各校、個別対応が行われており、保護者と学校との間で「承諾書」を交わし、中学校についても小学校同様、
- 鞄の中から出さない事
- 故障、紛失等の場合は保護者の責任となる事
を条件にGPS端末の中学校への持ち込みが許可されているとのことです。
[quads id=2]
GPSを巡る過保護と配慮の違いを踏まえましょう
中学生になってもGPSが必要な理由は、
- 災害時
- 防犯
- 健康安全(体調不良のときの見守り)
などでした。
これは、親として子供の安全を見守る「配慮」でした。
ところが、子供を自分の所有物のように「監視」するためにGPSを使う親がいるのも事実です。
子供を監視するのは「過保護」です。監視はストーカー行為と何ら変わりはありません。
監視されれば子供は尊厳を失わされて苦しみ、親子関係は悪くなる一方です。
ですから、親が子供を監視したい気持ちでGPSを使うというのはあってはならないことです。
子供と話し合い、災害時、防犯、体調不良の時の安心のためだということを子供といっしょに確認し、子供の同意のもとでGPSを使いましょう。そうすれば、GPSグッズは家族の絆を守ってくれる最良の友となるでしょう。
[quads id=2]
まとめ
今回は
- 中学生にGPSが役立つ場面
- 中学生にGPSを持たせるときの過保護と配慮の違い
を説明しました。
親が子供を監視したい気持ちでGPSを使うというのはあってはならないことです。
親として正しい心でGPSを使うなら、GPSは親子の絆を深め、いざという時の不安をやわらげて、安心材料となる位置情報を提供してくれます。GPSの使用でよけいな心配をしなくて済むようになります。
わが家では娘にスマホを与えるのは、高校入学以降と決めています。
中学生になってスマホを与える前に、GPSの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
関連記事はこちらからどうぞ。↓
<<子供の防犯対策にGPSは必要ない?過保護でやりすぎでも役に立った事例は?
コメント