ゴーヤの種は、発芽しにくいことで有名です。
今年は小学生の娘が学校からいただいたゴーヤの種を自宅で蒔いたのですが、発芽したのは 17日後でした。
ゴーヤと同時にアサガオやフウセンカズラ、ワタの種も蒔きましたが、これらのゴーヤ以外の種は、早いもので3日後に発芽していますので、ゴーヤの発芽にはほんとうに時間がかかることを実感しました。
今回は、ふつうに土に蒔いたゴーヤの種がなぜ発芽しにくいのか、そして発芽しやすくする方法はあるか、についてお話しますね。
種まきからがんばって発芽に成功すると、すごく感動します!!!
ゴーヤの種は殻が硬いから発芽しにくい!
ゴーヤの種は大きくて、見るからに頑丈です!
まさに、この特徴が発芽しにくい原因です。
発芽できるのは強い種子だけ?
発芽には
- 水
- 温度
- 空気
という3つの条件が必要なのですが、ゴーヤは硬実(こうじつ)種子なので、この3つの条件が揃っていても、硬い皮を割って発芽できる種子が限られてきます。
発芽の段階で、「強い者だけが生き残る」という厳しい自然淘汰が働いているのですね。
発芽できた種子は、より強い生命力を持っているのです!
がんばって発芽した芽がいとしくなりますね!
種皮が硬いのは鳥に運んでもらうため?
ゴーヤはこぼれ種でも子孫を残そうとしますが、鳥に食べてもらって、フンとして遠くに蒔かれることでも増えていきます。
このために、種皮が胃酸で溶けないように硬くなっているとも考えられます。
つまり、ゴーヤは種が硬いことによって、
- より強い子孫を残す
- より遠くまで生存範囲を広げる
ということが可能になるのです。
発芽しやすいゴーヤの種まき方法は?
なかなか発芽しないゴーヤの種ですが、ひと工夫して助けてあげると、ちゃんと早く芽が出ますよ。
硬い種皮をカットすれば発芽しやすい!
ゴーヤの種は、硬い種皮をカットすることで発芽しやすくできます。
ゴーヤの種には尖った先がありますので、そこを爪切りなどで少しカットします。
このとき、中の緑の部分まで切らないように注意しましょう。
切り過ぎると発芽しません!
切り過ぎを防ぐには、「やすりで擦る」という方法もあります。
ちなみに、ゴーヤの種の硬い種皮を、ピーナッツの殻をむくように全部むいてしまっても、ちゃんと発芽します。
ゴーヤの種は、種皮と、種の内部が既に分離している構造になっているので、清潔な土で水と温度管理をしっかりすれば、硬い種皮がなくても発芽可能です。
発芽には25℃の温度が必要です
ゴーヤは南国生まれなので、種の尖った先をカットしても、気温が低いと発芽しません。
ゴーヤの発芽温度は、25℃前後です。
時期としては、4月後半です。
25℃の温度が必要だからといって、直射日光に当てると発芽しにくくなります。
新聞紙を被せて暗くしてあげましょう。
土に蒔く前に水につけます
ゴーヤは種を水につけると発芽しやすくなります。
種は一度水分を含むと発芽スイッチが入ります。
小皿に脱脂綿などを敷いて、水を入れ、種を浸します。
このとき、水が多いとカビが生えたり腐ったりしてしまいます。
水分が多いと種が呼吸できません。
種が水に完全に浸ってしまう状態では、水が多すぎますので、種の一部が水から出ているくらいがよいですね。
新聞紙をかけて暗くして、3~4日すると、カットした部分から白い根が出てきます。
根が出た種を土に植えます
水に浸して根が出た種を、ポットの土に植えるのですが、白い根を下向きにして、種ひとつ分くらい、1.5㎝ほど土をかけます。
植えるときに水をしっかりあげて、あとは乾かない程度に水やりします。
25℃前後の温度と、ほどほどの水分を維持しましょう。
発芽まで直射日光に当てる必要はありません。
発芽して、本葉が2~4枚揃ったら、地面または、プランターに定植します。
発芽しないときはどのくらい待てばいい?
今年、我が家では、ゴーヤの種をカットすることを知らないで、水に浸すこともしないで、そのまま土に蒔いたのですが、発根までに12日もかかってしまいました。
種まきしてからあまりにも長い間、芽が出ないので、心配になって土からそっと出して見たのです。
すると、1mmほどの白い根が出ていたのでした。
そこからさらに、芽が起き上がって地上に出るまでに5日かかりました。
発芽までに17日かかったわけです。
17日待って発芽しなければ、あきらめたほうがいいとも言えるのですが、それでは種まきにちょうどいい時期を逃してしまうので、ほどほどのところで苗を購入するほうが確実ですね。
まとめ
ゴーヤに限らず、植物の種まきは満月前、苗の植え付けは新月前にすると、根が張って、丈夫に育ちますよ。
詳しくはこちらからどうぞ。
- ゴーヤの種は、種皮がとても頑丈で硬い、硬実(こうじつ)種子なので、硬い皮を割って発芽できる種が限られてきます。発芽しにくいのは、この硬い種皮が原因です。
- ゴーヤの種の先に尖った部分があるので、そこを爪切りなどでカットすると、発芽しやすくなります。ただし、切り過ぎると発芽しないので注意が必要です。
- 土に蒔く前に、小皿に脱脂綿などを入れたところに水を入れて種を浸すことで、発根を確認することができます。
- 水が多すぎるとカビが生えて腐ってしまうので、種が一部出るくらいの水加減にします。
- ゴーヤは南国生まれなので、発芽には25℃前後の温度が必要です。低い温度では発芽しません。
- 発芽まで直射日光を避けます。
- 発芽して、本葉が2~4枚揃ったら、地面または、プランターに定植します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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