妻が夫の実家に帰省するのがストレスというのは
よくあることで想像がつきますね。
嫁姑関係はやっかいで難しいものです。
でも、妻が実母のいる実家に帰省するのがストレスというのは
なかなか想像がつきにくいようです。
夫が自分の実家に帰省するのもストレスだという場合もあります。
実の親のところに帰省するのがストレスでしんどい・・・
毒親に困った・・・
そのとき、どうしますか?
帰省は義務ですか?
帰省したくない!主婦の6割が実母との関係に悩んでいる?
雑誌ESSE編集部が実施したアンケートによると、
母との関係に悩んだことはありますか?という質問に対し、
主婦の読者の6割以上が
「一度は母との関係に悩んだことがある」というのです。
実際に断絶したり、一度でも断絶を考えたことがあって
帰省に悩んだ人は、42%でした。
妻はどうして悩んでいるの?
実母の過干渉、支配など、娘の生きにくさに悩みがあるほか、
親とも思えぬひどい言葉に傷ついたことなどが
断絶の理由です。実母から
「産まなきゃよかった」「私の人生返せ」
「あんたはかわいくない」「失敗作」
などと言われたら、娘としてはショックですよね。
こんなひどい言葉をぶつけてくる母親がいるわけないと思う人が多いのも理解できますが、
現実に起きていることなのです。
善良なあたたかい優しいお母さんというのは、
当たり前のことではなく、
実はものすごく恵まれていることなのです。
夫も帰省をいやがる人がいます
妻が夫の実家に行くのをストレスに感じるのはわかりますが、
夫が自分の実家に帰ることに苦痛を感じる声も
あちらこちらから聞こえます。
夫はなぜ悩むの?
実家が遠い、
帰省ラッシュとUターンラッシュは疲れ果てる、
疲れ果ててまで帰省する価値を感じない、
親が自分の価値観を完全否定する、
もはや自分と意見が全く違う親と長時間いっしょにいることに意味を感じない・・・
親がまるで宇宙人のようで、話も意見も全くかみ合わない・・・
夫には、このような悩みを持つ人が意外にも多いのです。
帰省にストレスを感じたらまず夫婦でよく話し合いを・・・
実母との関係に悩む妻の気持ちがわからないという夫がいますし、
実母と仲の悪い夫の気持ちがわからないと、
「もう少しおかあさんと仲良くしてほしいんだけど・・・」という妻もいます。
毒親?夫婦間で起こる気持ちのすれ違い
夫婦ふたりとも、日頃から自分の親との関係に問題を感じているのなら、
互いに戦友のように苦しみを容易に理解できるのですが、
自分の親との関係に悩んでいるのが妻だけだったり、
夫だけだったりすると、夫婦間の相互理解は難しくなります。
普通の親に育てられた人は、
毒親に育てられた人の苦労は想像できない
私の親にはそんなことはあり得ないとか、
どうしても自分の親を基準にして、親とはどういう存在かと考えるからですね。
実体験!夫婦間で理解できないときが一番つらい!
私は毒親に苦しんできたので実家とは距離を置きたいし、
小さい娘を実母に会わせることには危険を感じていました。
ひどいことを言われたりされたりするのはわかっています。
しかし、普通の善良な親に育てられた夫は
当初、私の危機感は理解できませんでした。
今はしょうがないが、娘が中学生になったら
私の実母に会わせると言って聞きませんでした。
祖母がいるのに黙っていてはいけないと。
そう言われるたびに私は絶望的な気持ちになり、
泣きました。
そんなことが何回もありましたが、
そのたびに泣く私を見ていて、やっと
何か直感的に、これはまずいと夫は理解したようで
もうわかった・・・と理解するようになりました。
普通の親に恵まれた人には理解できないけれど・・・
私たち夫婦とは逆で、夫が実母との関係に悩みがあり、
妻が夫に「おかあさんともっと仲良くしてほしいの」と
強く言い続ける場合もあります。
ほんとうに普通の親に育てられた人からすると、
毒親というのはとても想像できないものなのです。
そこまで親に悩むということがあり得ないと思うのです。
帰省がいやだというと、世間では親不孝扱いして
ものすごい悪い人間のように言うことが多いです。
せめて夫婦間ではお互いにつらさを理解したいものです。
結婚したら、親との関係よりまず第一に
夫婦間の相互理解の関係に力を尽くしたいものです。
昔は帰省に宗教的な意味合いがありました
昔の日本では、
お正月には家族が集まるのがしきたりになっていました。
この家族とは、現代の家族より広く、
家長、兄弟だけでなく、親戚までが含まれます。
日本の宗教は年神様?
日本では毎年お正月には
年神様という先祖の霊(祖霊神)が降りてくることになっていて、
その年神様のご利益を家長が受け取り、
家族みんなに分けるという意味をこめて、お正月に集まるのです。
現代ではそんな意味も薄れてきました。
しかし、年配の人ほど、
帰省するのかしないのかと問い詰めてこられるので、
無意識にもそのような伝統が根付いているのを感じます。
帰省しないと罰が当たる?
私が若い頃、盆休みや正月のあとに、そのころ通院していた鍼灸の先生が、
休みに実家に帰ったかどうか聞いてきました。
年配の先生で、世間話の続きのような感じでしたが、
ただの親孝行ということ以上に、
必ず帰省しなければならない義務のように
言っていたのを覚えています。
まるで帰省しないと罰が当たるという雰囲気でした。
背景に日本の宗教があったのですね。
私は年神様と親に縛られるより、
今一番大事な夫婦と子供との関係を大事にしたいです。
平和を保てる距離を置くのは、冷たいことではなく、
心身の健康を守るのに必要な境界線です。
まとめ
- 主婦の6割以上が一度は実母との関係に悩み、実家への帰省に大きなストレスを抱えています。
- 実際に断然したり、一度でも断然を考えたことのある主婦は、42%になります。
- 夫も妻も、それぞれ実家に帰省することに悩むケースは多いですが、夫婦間で理解できないことも多いです。
- 毒親に苦しんだ気持ちは当事者にしかわからないという現実が、夫婦間の理解に溝を作る原因となっています。
- 昔は帰省には日本の宗教的な意味合いがありました。
- 帰省しないと罰が当たるという意識は、日本の年神様という宗教に関係しています。
- 帰省せずに、「悩ませる親と平和を保てる距離を置く」というのは、冷たいことではなく、心身の健康を守るのに必要な境界線です。
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