搾乳器はほんとうに買う必要がある?どんな種類をどんなときに使うの?

妊娠

産前に購入準備したほうがいいものリストに、搾乳器があげられていることがあるのですが、

搾乳器ってどんなときに、どんなふうに使うのでしょうか。

必ず買っておかないといけないものでしょうか。

 

搾乳器が必要なのはどんなとき?

搾乳器が絶対に必要なときというのは、ズバリ、

ママが赤ちゃんに直接授乳できない時期がひと月以上ある場合です。

 

赤ちゃんがうまく吸えない時と直接授乳できないとき

もともと乳頭の形が平らだったり、凹んでいたりするときは、

赤ちゃんがうまく吸えませんね。そういうときに、

産院から「搾乳して哺乳瓶で母乳をあげてください」と指導されます。

 

また、産まれてすぐ、赤ちゃんが低体重だったり、体調が悪かったりすると、ICUで入院します。

ママは別の病室に入院していたり、

ママは退院しても自宅から赤ちゃんの入院する病院に通うことになったりすることがあります。

こういうときも、直接授乳できないので、搾乳して哺乳瓶で母乳をあげるのです。

 

産後、母子密着でいられて直接授乳できる場合は、

絶対に搾乳器が必要ということはないので、

産前に慌てて購入しなくても大丈夫です。

産後、ネットで購入することもできますよ。

 

搾乳器でママの腱鞘炎を予防します!

以上のように、直接授乳できない時期が長期にわたり、一日の搾乳回数が多く、手で搾乳すると腱鞘炎になってしまうときに、搾乳器を使います。

手でパンパンに張ったおっぱいを絞って母乳を出すということは、意外に重労働なことなのです。

 

産後は女性ホルモンの影響で腱鞘炎になりやすいですし、手で搾乳すると親指を使いすぎて、

すぐに腱鞘炎になってしまい、赤ちゃんのおむつ替えなどのお世話も涙がでるほど痛いのを我慢しながらやらなければならない事態になってしまいます。

乳腺のためにはママの手で搾乳するのがいちばんいいのですが、腱鞘炎になっては困るのです。

乳腺も大事、手首も大事なのです。

手首を守るためには、搾乳器が必要です。

 

電動式搾乳器と手動式搾乳器

搾乳器には電動式と手動式がありますが、

それぞれどのように使い分ければいいでしょうか。

 

搾乳回数が少なければ手動式がおすすめ

長期にわたる場合は、手動式の搾乳器でも、ハンドルを握って搾乳するので、腱鞘炎になることもあるので、

電動式を使ったほうがいいです。

 

電動式は手動式に比べて価格もドンと高くなりますが、レンタルもあります。

病院でレンタルしてくれるところもあります。

 

ただ、赤ちゃんがICUに入院していて病院で搾乳器を使う場合、

搾乳器は使うたびに分解して洗浄消毒しなければならず、病院でそれができないこともあるのです。

ですから、手動式搾乳器を3つ持って、毎日赤ちゃんが入院中の病院に通ったというママもいます。

 

他には、産後、ママが寝不足に苦しみ、なんとかして少しでも睡眠時間をとりたいので、

搾乳して冷凍保存しておいた母乳を、パパが哺乳瓶であげるという使い方もあります。

こういった場合は搾乳回数が少ないので、手動式搾乳器がよいです。

パパも母乳をあげることができて、母乳育児に参加できる喜びと楽しさというメリットがありますね。

 

あとは、産後すぐにお仕事を始めて、赤ちゃんを預けて仕事中に直接授乳できないとき、搾乳が必要です。

搾乳して冷凍保存して、預けた保育園スタッフなど、ママ以外の人が哺乳瓶で母乳を授乳するのです。

おっぱいが張るので、職場で2回くらい搾乳が必要になります。赤ちゃんの月齢が進めば、ママの職場復帰から2ヶ月もすると、

職場で搾乳しなくても、夕方までもつようになり、仕事モードおっぱいに切り替わっていきます。

1日2回ぐらいの搾乳なら、腱鞘炎にはならないかと思われますが、

どうしても搾乳器を使いたいときは、手動式の搾乳器で、ハンドルの握りが柔らかなものを選んで使いましょう。

 

母乳の分泌量が少ないとき、母乳分泌を助けるために、2回目の授乳のあとに15分だけ搾乳器を使うという方法もあります。メデラの電動式搾乳器の使い方の一例として、この使い方が紹介されています。でも、こちらの場合は、手動式でも十分ですね。

 

ダブルポンプは両胸一度に搾乳?!

あとは、双子赤ちゃんのママが、

電動式搾乳器のダブルポンプタイプを使って助かっているというお話もあります。

ダブルポンプだと、両胸一度に搾乳できて、搾乳時間が短くて済みます。

シンプルポンプと比べると、2倍の速さで搾乳できるのです。

両胸一度に搾乳っていうのは驚きですね!

 

ダブルポンプの搾乳器は母乳が増えて搾乳時間も半分?!

両胸一度にダブルポンプで搾乳すると、

プロラクチン(母乳を作るホルモンで、母性ホルモンとも呼ばれる)の数値が上昇するため、

母乳の分泌量がだんだん増えてきます。15分間の搾乳で母乳が18%多く得られます。

母乳の脂肪分が増えて、カロリーの高い母乳が搾乳できるので、

早産により小さく産まれた赤ちゃんが、たくさんの量の母乳を一度に飲めないときも、

栄養を多く摂らせてあげることができるのです。

 

母乳の量がとても多くても過剰な搾乳はしない

母乳の分泌量がとても多い場合、赤ちゃんが飲んでもまだおっぱいが張ってきてしまうようなときですが、

「おっぱいは空になるまで絞りきらないと乳腺炎になる」と教えて、

搾乳器で搾乳することもすすめる産院があるそうです。

 

母乳が出すぎるときは搾乳ではなくて排乳

しかし、産院によっては、

母乳が出すぎるときに搾乳するのは「搾乳」ではなく「圧抜き」であって、

手のひらの広いところを使ってゆっくりと圧迫する「排乳」が正しい方法だとする意見もあります。

過剰な搾乳は必要以上に母乳が作られてしまいます。

 

授乳を3時間ごとと決めず、赤ちゃんが欲しがって泣いたときだけでなくていいので、

ツーンと張ってくる感覚「催乳感覚」に合わせておっぱい基準で

とにかくたくさん赤ちゃんに飲んでもらうことで、

自然に量が調節され、需要と供給が合ってきます。

 

乳腺炎になってしまったら・・・

万が一、母乳が乳腺に詰まって乳腺炎になってしまったときは、

葛根湯がおすすめです。葛根湯は授乳中でも飲めます。

ドラッグストアで売っていますが、自己判断が心配ならば、産科で相談すると処方してもらえます。

乳腺炎には葛根湯の他に、牛蒡子(ごぼうし)というごぼうの種の漢方薬もあります。

繰り返す乳腺炎で困った時は、漢方薬専門薬局に相談すると助けてもらえますよ。

 

まとめ

搾乳器が必要なのは、ママが赤ちゃんに直接授乳できない時期がひと月以上ある場合です。

  • 乳頭の形が平らだったり、凹んでいて赤ちゃんがうまく吸えない。
  • 赤ちゃんがICUに入院してしまって、直接授乳できない。

搾乳器回数が多いときに、腱鞘炎にならないように搾乳器を使います。

手で搾乳するのは意外に重労働です。

 

手動式のものと、電動式のものがあります。

手動式は搾乳回数が少ないとき、

電動式は搾乳回数が多いときに便利です。

 

電動式のダブルポンプはとても便利。

 

母乳の量が多いときは、「搾乳」ではなく、「圧抜き」「排乳」をします。

赤ちゃんに積極的に飲んでもらうことで、自然に量が調節され、需要と供給が合ってきます。

 

乳腺炎になってしまったら葛根湯。

 

搾乳器は使うたびに分解・洗浄・消毒しなければなりません。

搾乳器を煮沸消毒するのはたいへんなので、ミルトンの使用を考えることもありますね。

ミルトンは安全なのかどうかと、心配する声が多いです。

ミルトンの安全性についての詳しくお話はこちらからどうぞ。

 

 

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