子供のために、テレビの暴力シーンがよくないことを実感しています。
我が家の娘は7歳ですが、好きなテレビ番組をプリキュアからアイカツへ変えると言い出しました。
アンドロイドでも・・・
娘は3歳からずっとプリキュアのファンでしたが、
5月20日(日)の『HUGっと!プリキュア』の「みんなのカリスマ!?ほまれ師匠はつらいよ」の回をみて、激しく泣き出してしまいました。
ルールーという少女のアンドロイド(機械人形)が、悪役によって破壊されてしまったシーンで、かわいそうと言って激しく泣き出して、長いこと泣き止まず、困ってしまいました。
アンドロイドとはいえ、人の形をして人としてしばらくいっしょに過ごした仲間になっていましたから、壊れるというより亡くなるという感覚のほうが強いです。それも悪役に攻撃されて亡くなるのですから、かなり暴力的シーンです。
アイカツがいいということで泣き止みました
もうプリキュアは見なくていいよ、戦闘シーンのないアイカツにしようよと慰めると、「うん」とうなずきました。
プリキュアの戦闘シーンは男の子の番組並みに激しいなと、見始めた頃から気にはなっていたのですが、
女の子は女の子の出る番組が見たいだろうし、見せないことのほうが女の子の気持ちとしてはさみしいのではないかと、見せないことの弊害を思っていました。
幼稚園に入ってアイカツを見せてあげたことがあったのですが、
あまり興味を示さず、動物や妖精が出るプリキュアのほうがおもしろいと言っていたのでした。
幼稚園でも「プリキュアごっこ」とかいう遊びが流行っていましたし、
戦闘シーンを怖がることはなかったのですが、ルールーが破壊されたことには強いショックを受けていました。
もし、あのシーンを見て子供が何とも思わず、平然としていたら、そのほうが不自然で心配です。そういうシーンに鈍感になって慣れてしまっていることになりますから。
アイカツは戦闘シーンはなく、女の子同士がいっしょに磨き合い、刺激しあってともに成長していくストーリーで、
女同士のドロドロした関係は描かれず、平和でポジティブな世界観に満ち溢れています。
互いの長所を見出して、互いに尊敬し合う友情の理想が貫かれています。
映像の色彩も美しく、音楽もきれいです。ネガティブなだけの要素は除かれています。
アイカツのほうが安心すると娘は言い出しました。
イギリスのK.Browne教授が発表した研究
このイギリスの研究によると、過去18年に公開された暴力シーンを含む映画、テレビ番組、テレビゲームを題材に、子供たちがどのような影響を受けるかが調査され、次のようなデータが出ました。
- 低年齢の子供たちほど、影響を受けやすい。
- 見たすぐ後の興奮状態、思考、感情に変化が起こりやすい。
- 攻撃的な行動やおびえた行動を示しがちになる。
やはり戦闘シーンは子供に悪いストレスを与えるのです。
私の夫は推理小説が好きなので、ドラマ『相棒』や、名探偵コナンも大好きで、娘が横から見てしまうのでよくないと心配していると、やはり娘がこわい夢を何度か見たので、夫は別室で見るように気を付けました。
アメリカでは名探偵コナンは放映制限されているそうですし、
バングラデシュではドラえもんも放映禁止になりました。のび太のように勉強をさぼったり、ウソをつく子供が増えているからだそうです。
おなかの赤ちゃんの胎教のためには、赤ずきんちゃんもいけないと言われています。おおかみが赤ずきんちゃんを食べてしまうのが胎児に恐怖心を与えるからです。
思いやり、譲り合い、優しさの世界を見せたい
子供の脳は未発達ですから、ネガティブなものをダイレクトに感じてしまうのですね。
3歳くらいまでは、お互いを傷つけ合わない内容のもの、思いやりとか譲り合い、優しさなどの内容を、親が選んであげる必要があると、子育て心理の専門家 佐藤めぐみさんは言っています。
7歳になってもやはりそのような「お互いを傷つけ合わない内容」が基本的に好ましいのではないでしょうか。
だからこそ、うちはプリキュアからアイカツへと移行したのです。
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