夏休み、おうちにいる子供とグリーンを楽しんで自然とふれあいましょう。
子供と夏に楽しむお花でまず思いつくのがアサガオですが、他にも子供が大喜びする植物があります。
簡単に育てられる「わた」の花と「フウセンカズラ」をご紹介します。
綿はベランダのプランターで育てられる!
「わた」の栽培のきっかけは、幼稚園で育てているわたの種を園児がひとり5つずつ持ち帰ったことに始まります。
調べてみると、アメリカ原産のわただとわかりました。
うちでもその種を翌年栽培して、種をとり、今年で10年目です。
わたは手軽にベランダのプランターで栽培できます。
我が家は玄関先の狭いスペースで、少し大きめの植木鉢4つを使って育てました。
夏休みにおうちにいる子供が花やコットンボールを観察できるように、この年には5月の連休に親子で種まきしました。
種まきは満月の5日前から満月までに行うと、丈夫に育ちますよ。
新月のときに種まきをすると、根の成長が悪く、横倒しになりやすくて弱い植物になってしまいます。
毎年の月の暦は要チェックです。
綿の種まきと発芽
種まき前日に一晩、水につけて吸水させ、発芽しやすくします。
素焼きの6号植木鉢の土に3つずつじかに蒔きました。種と種の間隔はなるべく広くとります。
上の写真がわたの種です。わたをほぐすと中から出てきます。秋に種をとるのは娘の楽しい遊びです。
発芽したところです↓
双葉が育ちました。↓
夜中に活動するナメクジに食べられてしまわないように、暗くなってから懐中電灯で照らしてナメクジがいたら退治します。今年は双葉が3つくらいナメクジに食べられてしまいました。ナメクジの被害さえ避けれれば、あとはすくすく成長します。
綿の花の開花
7月、茎の近くにつぼみができています。
7月、朝、葉の下でかくれるように静かに咲きました。「わたが咲いたよ~!」と言うと、娘もパパも走ってでてきて「おお~っ」と感動します。あまりにもきれいなので、しばらく誰もしゃべりません。
昼にかけて完全に開いていきます。和紙のような繊細な花びらで白く、神秘的で、夏の暑さの中で奇跡のようにふわっと咲いている姿に心慰められます。
綿の花は、葉の下で葉に隠れるように控えめに咲きます。葉がまるで日傘のように花を直射日光から守っています。
↓夕方になって閉じた姿もちょうちょのようですてきです。わたの花はアサガオと同じように一日しか咲きません。貴重ですね。
翌朝になると、あら不思議!とてもきれいなピンク色に変化します。
閉じてもなお魅了されます。
花が紫外線に当たることで、このような色の反応が起きます。
この移り変わりに感動している私を見て、娘も身を乗り出して、「見せて~見せて~」と大騒ぎです。
幼稚園のときから綿の花の絵を描いてじっくり観察しています。写真は幼稚園年長のときのお絵かきです。
綿の結実と収穫
8月になると、いつの間にか大きなコットンボールができています。なかなか迫力があります。
9月に入ると、コットンボールがはじけて わた が出てくるのです。去年は9月5日に最初のコットンボールがはじけました。
わた の漢字は、種をとる前までは「棉」、種をとり加工すると「綿」へと変わります。
コットンボールがはじけたようすを「棉吹く」と言って、秋の季語になっています。昔から日本では わた がたくさん栽培されてきて、季語になるほど身近な植物なのです。
夏休み中に「わた」がはじけたことはまだないので、夏休みの観察はコットンボールまででした。
娘は、わたを収穫してほぐすのがとても楽しいようです。我が家で育てている藍染めの材料のタデアイでたたき染めをした巾着袋に収穫した綿をためています。
糸に紡ぐには量が少ないので、どうしようかと迷っていたら、娘がおままごとに使ってぬいぐるみの寝床にしたり、ご飯にしたり、想像力たくましく遊んでいます。
幼稚園でも園庭でできたわたを園児が収穫して、収穫後はおままごとに使ってもんだりひっぱったりいろいろ触って喜んでいるそうです。わたをほぐしてたねを取り出すのは、幼稚園の子供たちはすごく興味もってやっていたそうです。
自然のものにこうして触れる体験が、子供の心をはぐくむのですね。
アメリカ原産の綿と三河綿の違いは?
今回詳しくお話したのは、アメリカ原産の綿でした。
その後、また知り合いから、愛知県の三河綿(みかわめん)を分けていただき、そちらも育てています。
種まきなど、育て方は同じです。
三河綿の花は、薄い黄色の花で、下向き加減にひっそりと咲きます。
こちらは開花後に色の変化は起きません。
綿も下向きにはじけ、手触りはより繊細で柔らかです。
どちらもプランターで育てているので、アメリカ原産の綿と、日本の三河綿を日米、並べて育てるのはとてもおもしろいですよ。
【フウセンカズラの育て方】ふうせんとハート模様の種ができるまで
フウセンカズラの種は、去年、娘が小学校でふたつもらってきました。
大切なそのふたつの種を今年の5月の連休明けに蒔きました。
フウセンカズラの成長
すくすく成長して本葉が出ました。
グリーンのカーテンにもなるのですが、台風のときにめちゃくちゃになってしまうとかわいそうなので、支柱を使って移動可能にしました。台風のときは物陰に避難できます。
とても小さなかわいい花が咲きました。
夏休みになって、娘が待ちに待ったふうせんができました。娘は「ふうせんが茶色くなるまで待つんだよ」と言ってとても嬉しそうです。
8月になってやっと茶色くなりました。
娘が「もう少し待ってみよう」と言うので、3日ほどしてからやっと収穫しました。
種にハート型のもようがついています。これが女の子に人気の理由です。
クラスの女の子たちも、「ハートだあ~!」と言ってすごく喜んでいたそうです。
今年はまだ、ふうせんがふたつしかできていないのですが、猛暑で受粉を助ける虫が少ないと、ふうせんができにくいそうです。
お花はたくさん咲いているので、筆で花をそっと触って、受粉を助けてみました。
秋までにもういくつかふうせんができるといいのですが・・・
追記:翌年以降のフウセンカズラ
猛暑のこの夏はほんとうに花が少なかったのですが、翌年以降はとてもたくさん咲いて、種もいっぱい採れました。
猛暑でなければ簡単に育つことがわかりました。
子供と夏のガーデニング!わたの花とフウセンカズラの育て方!ベランダのプランターでもOK!まとめ
子供たちと夏に楽しめるおすすめ植物、わたとフウセンカズラをご紹介しました。
どちらの種も、5月のはじめから中旬が蒔き時です。
満月の5日前から満月までの間に蒔くと丈夫に育ちます。
夏休み、娘にはなるべく毎日身近に自然を感じてほしい、そう願っています。
朝、植物を楽しみに目覚めるのは、規則正しい生活にもなります。
多くの命とともに生きる喜びを味わってほしいです。
自然と触れ合う育児のメリットについてはこちらからどうぞ。
センス・オブ・ワンダー(神秘さや不思議さに目を見はる感性)を大切にした育児をしませんか?
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