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朝顔のつぼみがつかない理由 花が咲かない開かないのは原因がある?

お花・野菜・自然

小学1年生で育てる朝顔、夏休みにはおうちに持って帰りますね。

朝顔の花が咲かなくて、夏休みの観察日記が書けないと困ることもあります。

つぼみはついていますか?

つぼみがついていても開かないこともありますよ。

咲かない理由は何でしょうか?

 

朝顔のつぼみがつかない理由

つぼみが開かないということもありますが、つぼみそのものがないということがあります。

葉をそっとかきわけて、つぼみがついているかどうか調べてみましょう。

朝顔は短日植物です

朝顔は昼間の時間が短くなると、つぼみをつけます。

種まきのあと、ある程度成長すると、温度や昼間の時間の長さなどの環境変化から季節の移ろいを感じるのです。

朝顔は、変化を数か月にわたって記憶していて比較しているのです。

 

植物には、昼が長くなるとつぼみをつける長日植物と、昼が短くなるとつぼみをつける短日植物と、昼間の時間に関係なくつぼみをつける植物があって、朝顔は、短日植物なのです。

植物の3つの種類:

  1. 長日植物(昼が長くなるとつぼみをつける)
  2. 短日植物(昼が短くなるとつぼみをつける)
  3. 昼間の時間に関係なくつぼみをつける

朝顔=短日植物

 

自然界では、夏至を過ぎると夜が長くなり始め、昼間の時間が短くなっていきますね。

夏が過ぎて冬になる前に花を咲かせて種を作らなくては!と朝顔は思うのです。

 

北海道は夏が過ぎると冬に向けて急激に寒くなるので、朝顔は、夏至が過ぎて夜の時間が長くなり始めると早めにつぼみをつけ始めます。

南方の九州では夏が過ぎて夜が長くなっても、急に冷え込まないので、つぼみをつけずにもう少し成長します。

 

つぼみをつけるには9時間以上の暗闇が必要

そして、朝顔がつぼみをつけるためには、葉が9時間以上の暗闇 を感じなければならないのです。

暗闇が9時間より短いとつぼみはつきません。

朝顔に夜の間、街路灯や門灯などの照明が当たると、まだ昼間が長いと思ってつぼみがつかないのです。

窓の近くに緑のカーテンとして朝顔を育てている場合は、お部屋のカーテンから明かりが洩れるだけでも影響します。

夜、朝顔に照明が当たってしまうときは、暗いところに場所を移動するか、遮光シートなどで覆って暗くすると、つぼみがつきます。

新聞が読めない程度の暗闇が必要です。

小学校で育てた朝顔の花が咲かないときは、学校で夜に街灯や門灯、防犯ライトなどが当たっていた可能性をありますね。

 

窒息肥料が多すぎるとつぼみがつかない

肥料には3種類あります。

  1. 窒息肥料・・・葉や茎、ツルを成長させる
  2. リン酸肥料・・・花や実をたくさんつけさせる
  3. カリ肥料・・・根を大きくする

3種類の肥料はその成分ごとに、植物のどの部位を成長促進させるか、役割が決まっているのです。

朝顔に窒息肥料を多く与えると、葉が茂ってつるばかり伸びて、つぼみが全然つかないとうことが起きてくるのです。

油かすのような窒息肥料は、このように朝顔を「つるぼけ」してしまいます。

 

↓リン酸とカリのみの肥料(リンカリ肥料)↓を与えましょう。

花ごころ 超リンカリ肥料 500g

 

油かすを与えている場合は、出来る限り取り除いて、鉢底から水がたっぷりと流れ出るほど何回かしっかり水やりをしてから、リン酸とカリのみの肥料(リンカリ肥料)を与えましょう。

 

摘芯をすればつるが茂ってつぼみが増える

リンカリ肥料をあげたら、あとはつるをカットして摘芯をしておけば、カットした下から脇芽が出て、つるが伸びてきます。

  1. 摘芯は、本葉が5~8枚になったら1回目の摘芯をします。(1回目親づるカット)
  2. 新しい脇芽が出てつるが伸びてきたら、数本残してカットします。(2回目子づるカット)
  3. また新しい脇芽が出てつるが伸びたら、同じようにカットします。(3回目孫づるカット)

こうしてつるの本数が増えて、つぼみもたくさんつきます。

 

秋の初めにつぼみがつく品種もあります

日本の朝顔よりもはるかに丈夫な品種の西洋アサガオのヘブンリーブルーや、琉球アサガオのオーシャンビューという品種が多く見られるようになりました。

日本の朝顔と違って繫殖力旺盛でよく茂っています。

これらは本来、初秋が花の盛りなので、夏の間はなかなかつぼみがつかないことがあります。

 

朝顔のつぼみがついているのに咲かない理由

せっかくつぼみがついたのに咲かないこともあります。

朝顔の開花条件について見てみましょう。

明るさを感じて咲くのではありません!

朝顔は、朝、明るくなったから咲くように思っている人が多いですね。

でも朝顔は、明るくなったから咲いているのではないのです。

 

朝顔は日没後、暗さを感じてから約10時間後に花が咲きます。

朝顔は開花するために、明るさではなく、約10時間の暗闇が必要なのです。

日没後に暗くなってから朝顔の体内時計はリセットされ、その10時間後に開花します。

朝顔は体内時計で開花時刻を決めています。

東京の場合は、夏至の頃の日の入り時刻は午後7時頃ですから、朝顔が咲くのはだいたい午前5時頃です。

10月下旬になっても咲いているのを見かけますが、日の入り時刻がこの頃は午後5時頃になっていますから、朝顔が咲くのもこの約10時間後で、午前3時頃に開花しています。暗いうちに咲くのです。

 

朝顔は日の入り時刻の遅い夏の間は遅めに咲き、秋になって日の入り時刻が早くなると開花時刻はだんだん早くなっていくのです。

 

暗闇の時間が短いとつぼみは咲かない

開花前に10時間の暗闇が与えられないと、つぼみが大きく膨らんでいても開きません。

街路灯や門灯、防犯ライトなどで夜通し明るいと、つぼみが大きくなっていても開かないのです。

 

わが家の玄関に朝顔を緑のカーテンにして育てていますが、つぼみがどうしても開かないのです。
自分の力で開かないので、昨年も私たち人間がそーっと花びらを持って優しく開いてあげました。

花を自力で咲かせるには、夜、遮光シートや段ボールなどで覆って暗くしてあげればよいのです。

 

朝顔のつぼみがつかない理由 花が咲かない開かないのは原因がある?まとめ!

  • 朝顔は短日植物なので、昼の時間が短くなって夜が長くなっていくとつぼみをつけます。
  • つぼみをつけるには9時間以上の暗闇が必要です。
  • 街灯や門灯など夜が明るい場合は、つぼみがつきません。
  • 窒息肥料のやり過ぎでも葉やつるが成長促進されるばかりでつぼみがつきません。
  • 摘芯はつるを茂らせつぼみの数を増やします。
  • 西洋アサガオや琉球アサガオは初秋が花の盛りなので、夏の間はなかなかつぼみがつかないことがあります。
  • 朝顔のつぼみは開花するために約10時間の暗闇が必要です。
  • 街路灯や門灯で夜通し明るいと、つぼみが大きく膨らんでも開かないことがあります。

朝顔のつぼみ形成とつぼみ開花のためには、夜は遮光シートや段ボールなどで覆って暗くしてあげましょう。

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