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高齢出産妊娠で避けたい会陰切開!痛みや抜糸は?

出産

初産で妊娠中のママにとって、出産は未知の世界で怖いと感じることが多いでしょう。

中でも出産時の会陰切開は、いろいろな体験談が多く、余計にものすごくこわくなってしまう妊婦さんもたくさんいるようです。

今回は会陰切開のこわさをなるべく少なくできて、ポジティブに出産にのぞめるお話をしようと思います。

高齢出産のママには特に、会陰を柔軟にする方法をお伝えして、いっしょに安産を目指したいと思います!

妊婦さんの体はやわらかい?!意外と知られていない真実!

妊婦さんの体はほんとうにやわらかいのです。

腹筋も伸びる、産道も伸びる、もちろん会陰も伸びます!

驚くべき母体の神秘です!!

会陰が伸びるのはなぜ?

会陰切開そのもののお話の前に、妊娠中の体の不思議についてお話しますね。

初産の妊婦さんにとっては、出産で赤ちゃんの頭が通れるほど会陰が伸びるということ自体が「ほんとに伸びるの?信じられないけど伸びるのね・・・」と恐怖になっている人もいます。

どうして伸びるのか不思議ですね。私も妊娠中知らなかったのです。

知っていたらもっと気が楽になったのに~と思います。ですから今、妊娠中のママたちにはぜひ伝えたいのです。

リラキシンというホルモンのおかげです

おなかに赤ちゃんがやってくると、妊娠7週目頃から出てきて産後1ヵ月頃までずっと出続けるのが、リラキシンというホルモンです。

このリラキシンというホルモンに妊婦さんの体のやわらかさの秘密があるのです。

妊娠していない通常のときと、妊娠中とでは、意識する以上に見えないところで体が変化しているんですね。女性の体はほんとうに神秘的です。

伸びる伸びる!リラキシンの働き

リラキシンは、子宮の成長とお産を助けます。

リラキシンによって妊婦さんの筋肉や腱・靭帯は伸びやすくなり、関節は緩められます。

母体の組織が柔らかくなるのです。
組織が緩むことによって、歯茎から血が出るとか、足がむくむ、腰が痛くなるなどの症状も起こるのです。

これらの症状はつらいのですが、リラキシンホルモンのおかげで骨盤は広がり、おなかが大きくなるにしたがって腹筋もぐーんと伸びるのです。

こうして子宮の中で成長する赤ちゃんに必要なスペースが与えられます。

分娩時にはママの骨盤は最大級に広がり、産道も伸びるのです。

こうして会陰も信じられないほど伸びるのですね。

会陰が伸びるイメージを持つことが、安産への第一歩です。

会陰だけではない!腹筋も伸びる伸びる!

妊娠後期は最大になったおなかを見て、自分でも「信じられない!」と驚く毎日でした。

そして、関心と心配は、おなかのお肌妊娠線でした。

お肌の下の筋肉、腹筋のことは何も考えていませんでした。

妊娠後期は、腹直筋腹直筋離開といって、左右に離れていくのです。

妊娠中、腹直筋がそのままだと、おなかが大きくなって前に出っ張るときに邪魔になってしまうんですね。

ですから、左右に離れていくのです。

筋力も通常のときよりもかなり弱くなって、寝ている状態で正面から体を起こすのも難しいくらいに筋力が低下し、特異な状態になっているのです。

出産後、お腹に赤ちゃんがいなくなっても、すぐに元に戻れません。

少しずつ、時間をかけて元の筋肉に戻っていきます。

しかし、ここで無理をして家事・育児でがんばって動き回り過ぎたり、産後の激しいトレーニングをしたりすると、しっかり十分に元の腹筋に戻りにくくなります。

産後1ヵ月はまだリラキシンホルモンも出ていて緩まっています。

産後は体を安静にして、しっかりと養生することが大前提ですね。

この時期、腹筋運動のトレーニングは厳禁ですよ。

会陰裂傷と会陰切開

会陰裂傷と会陰切開、言葉はちょっと似ているけれど、この二つの意味は全く違いますよ!

初産の約50%が会陰裂傷

リラキシンによって会陰は出産時に赤ちゃんの頭まで伸びようとしていくのですが、会陰が伸びるのを待っている間に、赤ちゃんの心拍が下がってしまったり、いきみによって伸びる前に裂けてしまうことが起きたりします。

分娩の際に自然に会陰が裂けることを、会陰裂傷といい、初産の約50%で会陰裂傷が起きるそうです。

日本人、韓国人などの東アジア人は、最も会陰が伸びにくい人種ということです。

会陰切開がいやで、病院より助産院を選んで産んだとしても、裂けるときは裂けるのです。

また、一般的な「分娩台にのって仰向けの姿勢」で産むと、産道が横向きになり、赤ちゃんは重力で下向きに体重がかかり、産道のおしり側の会陰が引っ張られて自然に裂傷しやすくなります。

 

日本ではまだまだ少ないですが、フリースタイル出産できる産院で、四つん這いや、立ったまま、横向きなどいちばん楽な体勢で産めると、会陰にかかる負担も減ってきますね。

初産の約70%が会陰切開

自然に裂けてしまうと裂け目がジグザグになってしまうけれど、あらかじめハサミで切れ目を入れておくと切れ目が真っ直ぐで、縫合部分も少なくてすみます。

会陰切開をすることで赤ちゃんも頭から早く出てこれます。

妊婦全員が会陰切開するのではなく、初産の人の約70%が会陰切開します。

初産の場合は切開することを産院の方針にしているところもあるようです。

 

経産婦の場合は会陰切開をする確率が下がります。

高齢出産は必ず会陰切開をするというわけではないのですね。

高齢出産で初産だと、会陰切開をする確率は高くなるということですね。

会陰の伸び方ですが、やはり若い妊婦さんのほうが伸びやすいそうです。

会陰裂傷と会陰切開の体験談

妊娠後期の2か月間、私は切迫早産入院で24時間点滴をしていたのですが、そのとき同室の4人目の子を産む妊婦さんからお話を聞くことができました。

前回の出産では、赤ちゃんの頭が見えて会陰が最大に伸び、かなり会陰裂傷が起きるほど限界まで待ってから、やっと会陰切開が行われたとのことで、会陰切開したとたんにツルっと赤ちゃんが生まれたそうです。

「今回は裂ける前に早めに会陰切開してくださいと、お医者さんにお願いするの!」とお話してくれました。「赤ちゃんも早く出てこれて、赤ちゃんにも楽だから」と。

会陰切開がこわいという声を雑誌などでよく聞いていたので、3人も産んだ先輩ママが、積極的に「早く会陰切開してほしい」というお話には驚きました。

そして私は、42歳の高齢出産初産で実際に産んでみて、この先輩ママと全く同じ状況でした。

自然裂傷が起きても、どうしても会陰切開しないとだめというところまで待たされ、会陰切開したとたんにツルっと赤ちゃんが出てきて「エッ?!」っと驚きました。

会陰切開を早くしたほうが楽だわ~とほんとうに思いました!

初産のママは、会陰切開をやみくもに怖がるのではなく、お産で何がいちばんこわいことか をしっかり知っておかなければなりません。

お産を必要以上に怖がって、緊張しすぎたりパニックを起こしたりすることが、母体を硬くして、母体にも赤ちゃんにも負担をかけてしまいます。

会陰切開75%は痛くない?

たまひよインターネット調査(第1子が0か月~1才1ヵ月の方対象/2017年2月実施の結果)によると、75%の人が「痛くなかった」と答えているそうで、さらにその半数以上は、切ったことにも気付かなかったそうです。

私は、お医者さんの動きから「切ったらしい」とわかりましたが、部分麻酔の注射よりも、会陰が最大に伸びて自然裂傷が起きている痛みのほうが痛いので、麻酔の注射なんて痛くもなんともなかったのです。

切ったらしいときも、麻酔が効いているのか全然痛くありませんでした。

そのあとすぐに赤ちゃんがツルっと生まれて、さらにそのあと、想像していたよりも太いへその緒、胎盤などがゴトゴトッと出てきたのを、先生が持ち上げているのが見えて、え?ゴトゴトッ?!」体に響いた振動に驚きました!

すごくおもしろかったです!

ソフロロジー分娩を自分で勉強して産んだので、最後まで冷静にいろいろと状況を観察する余裕がありました。

怖がりの妊婦さんには、ほんとうにソフロロジー分娩はおすすめです。

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伸びやすい会陰のためにできることは?

会陰裂傷をなるべく少なくするために、伸びやすい会陰にするための方法はいくつもありますので、

あまりこわがらなくても大丈夫ですよ!

ただ歩くよりも踏み台昇降運動

会陰を伸びやすくする方法、私はあまり妊娠中知らなかったのですが、もっといろいろと知っておけば、高齢出産でも会陰裂傷をもっと小さく抑えられたのではないかと後悔しています。

2か月の切迫早産入院から退院したのが出産の2週間ほど前で、この退院のとき、お医者さんから「ただ漫然とウオーキングしてもだめだよ、階段の上り下りをしてね。」と繰り返し言われました。
階段の上り下りが骨盤や筋肉を緩めて、子宮口や産道を拡げ、会陰の柔軟性を良くして安産に導くのです。

当時、私は会陰のためにはこれしか知らなかったので、大きなおなかで一生懸命に階段を上り下りし、室内では柱につかまりながら、台を使って昇降運動を慎重にやっていました。

 

切迫早産入院から退院して出産までの、たった2週間の踏み台昇降運動だけでは、会陰の柔軟性には十分な効果が表れず、会陰の自然裂傷は起きましたが、お産そのものは安産で、経産婦並みのスピード出産でした。

会陰切開もしましたが、42歳高齢出産大成功でした!

 

踏み台昇降運動以外に、会陰マッサージなども合わせてやっていれば、高齢出産初産であっても、会陰裂傷がもっと少なくてすんだかもしれません。

 

踏み台昇降運動は、下のイラストのように台に上り下りする運動です。

妊娠中は転ばないように、柱などにつかまりながら慎重に行いましょう。

 

簡単でお金もかからない!肛門運動!

最近、会陰の柔軟性のために良いと知った運動は、「肛門運動」です。

妊娠中、常に肛門を締めたりゆるめたりする運動をする、これだけです!

安全ですし、簡単ですね!

肛門周囲の筋肉を意識的に動かして血流をさかんにすることで、マッサージをしたような効果が得られ、皮膚が柔軟になるとのことです。

その結果、会陰の伸びが良くなるのです。

使い捨てカイロで会陰をあたためる

あたためたほうが会陰は伸びやすくなるそうです。

お産準備のためには、事前に使い捨てカイロも用意しておきましょう。

陣痛が始まったら、タオルでカイロをくるんで、会陰に当ててあたためます。

会陰マッサージをしましょう!

ちょっと手がかかりますが、会陰マッサージや会陰のオイルパックなども試してみてくださいね!

会陰マッサージの方法

妊娠後期、妊娠28週以降会陰マッサージをするとよいでしょう。

2、3日に1回行うようにしますが、臨月の場合は毎日するとよいです。

コットンにオイルをたっぷり含ませて、会陰とその周辺を、Uの字を描くようにやさしくゆっくりとマッサージします。

続けて膣口と肛門の間をくるくると円を描くようにマッサージします。

会陰マッサージに使うオイル

会陰マッサージに使うオイルは、香りが強くなくて添加物などが少ない、自然由来のものがよいです。

カレンデュラオイルは傷の治りを早める働きもあると言われていて、おすすめです。

AMOMAのカレンデュラオイルは、妊娠中の会陰マッサージだけでなく

産後の乳頭ケア、赤ちゃんのスキンケアにも長く使えます。

AMOMAには、マッサージやケアの「使い方ガイド」が付いてきます。

 

 

会陰のオイルパックも効果的!

オイルパックで会陰部を保湿すると、皮膚の柔軟性が高まり、伸びやすくなります。

会陰切開をしたとしても、回復が早くなります。

コットンにオイルをたっぷり含ませて、生理用ナプキンにのせます。

このナプキンをお風呂上がりにお股にあてておきましょう。

ただし、長時間つけっぱなしにしないで、トイレに行ったときにはずします。

会陰切開後の痛みについて

私自身の会陰切開の体験と、傷口の痛みを避けるのに役に立ったU字クッション のお話をします。

抜糸の痛みと傷口の痛み

会陰切開の抜糸は、痛かったという声も聞きますが、私は記憶に残らないほどで、抜糸そのものはたいして痛くありませんでした。

抜糸の必要のない溶ける糸を使う産院もあるようです。

傷口は1ヵ月ほどで完治します。

私は会陰切開だけでなく、会陰切開前に自然裂傷が起きていたので、傷の痛みがひどく、1ヵ月処方された痛み止めを飲みました。

母乳をあげていましたが、それも考慮の上で処方された痛み止めでした。

傷口の痛みがひどかったので、産後は歩くのもつらかったです。

病院のU字クッションに救われました!

産前に買っておけばよかったと後悔したU字クッションのお話をします。

自宅で買っておいたのは、丸い円座で、病院のU字クッションのほうが会陰切開の傷口が当たらないので、ずっと楽なのです。買うなら絶対 U字 です!

U字クッション体験談!

授乳中に座るときは、お尻の下に、病室に備えてあったU字クッションが必需品でした。

円座 は妊娠中に買っておいたのですが、U字クッションのほうが会陰切開の患部がクッションに当たらないので痛みがずっとらくです。

厚みもあり、とても助かりました。

 

産後のお産入院の最後に、病院内のレストランでディナーのサービスがあったのですが、病室のU字クッションをレストラン内にまで抱えて持っていき、椅子において使いました。

U字クッションのおかげで、夫婦でゆっくり座ってディナーを味わうことができました。

U字クッション、退院のときに病院から自宅に持ってかえりたいくらいでした!!

 

病院のU字クッション購入できます!

当時は、病院の専門グッズが手に入るわけがないとあきらめていたので購入方法も調べず、

自宅では 円座 で我慢しましたが、この病院のU字クッション、ネットで購入可能なことがわかりました!

こちらは、PUレザーでお手入れしやすく、サッと拭けば汚れが落ちます。

 

老舗寝具メーカー西川のU字クッションもあります。

産婦人科医監修の産院おすすめのU字クッションで、両面で柔らかさが違います。

 

円座よりも、会陰切開の患部が触れないU字クッションのほうが、はるかに助かります!

お産入院中は病院に備えてある場合が多いので、入院準備セットに入れる必要はないと思いますが、退院後の自宅では、産後の大事な養生の時期に U字クッション があると、ほんとうに助かります!

 

準備万端で、安心してお産にのぞんでくださいね!

お産の恐怖心を和らげるには、ソフロロジー式分娩の学びの他に、アロマテラピーも役立ちますよ!

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