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新型コロナウィルスとは?感染予防に石けんが効果的?

健康

 

未だに感染が心配な新型コロナウイルスですが、

世界保健機関WHOが認めているように

手指消毒には、身近な石けんがいちばん有効というのは心強いですね。

 

新型コロナウイルスに対してアルコール消毒もOKですが、

洗いながすことができるということで、石けんのほうが確実です。

 

石けんでの手洗いは、最低20秒は時間をかけることが大切なのですが、

新型コロナウイルスをやっつけるためには、 石けん と 時間 の両方が大事です。

 

新型コロナウイルスとはなにか、わかりやすく説明しますので、

まず、ウイルスという敵を知って、感染対策の基本に立ち返り、

そのウイルスを破壊するイメージをはっきりと持って親子でしっかりと手を洗いましょう。

敵を知ることで、不安と恐れを勇気に変えることができます!

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新型コロナウイルスとは?

インフルエンザウイルスも新型コロナウイルスも、イラストなどで

こわい悪者の顔で描かれているのをよく見かけますね。

このようなイラストを見ると、まるで恐ろしい生き物のようですが、

実際は ウイルスは生物ではありません。

(ウイルスを、物質に近い微生物とする説もあります。)

感染症というと、ウイルス性の病気と細菌性の病気が思い浮かびますが、

ウイルス細菌は全然違います。細菌は生物です。

ウイルスと細菌の違い

ウイルスは細菌よりも非常に小さくて、もちろん肉眼では見えません。

自力でエネルギーを生まず、自力で増殖もできない、動くこともできない、

生物学的には「物質」です。

 

しかし、ウイルスが動物の体内に入ると、

細胞に吸着して、間借りするようにしてその複製機能を乗っ取り、

増殖していきます。

 

ウイルス性感染症には、新型コロナウイルスの他に、

ノロウイルスインフルエンザウイルスなどがあり、

おたふくかぜはしか風疹水疱瘡などもあります。

これに対し、細菌「生物」です。大きさは直径1㎛程度です。

細菌は細胞を持っていて、栄養を摂り、エネルギーを生み出し、増殖・分裂を行います。

細菌性感染症として、コレラ、結核、溶連菌、O157などがあります。

 

細菌には抗生物質が効きますが、ウイルスには効きません。

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風邪の原因の15%はコロナウイルス

コロナウイルス自体は、1960年代に発見されていて、

珍しいものではありません。

風邪の10~15%は4種のコロナウイルスが原因です。

 

その後、2002年に発見されたのが、SARSコロナウイルス

2012年に発見されたのが、MERSコロナウイルスです。

 

そして、2019年12月に発見されたのが、現在猛威を奮っている新型コロナウイルスです。

正式名称は「SARS-CoV-2」です。

新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」によって引き起こされる病気の正式名称は、

「COVID-19」(コーヴィッド・ナインティーン)です。

新型コロナウイルスとノロウイルスの違い

ウイルスは、コロナウイルスのように、脂質性の膜で覆われているものと、

ノロウイルスのように、脂質性の膜がないものに分けられます。

 

新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」は、

実際は色のないの顕微鏡写真でしか確認できないのですが、

イメージでわかりやすくすると次のような絵になります。

 

灰色の部分がエンベロープという脂質性の膜で、

エンベロープからスパイクタンパクがとげのように突き出ています。

 

このとげのようなスパイクタンパクの先が、

「王冠」(ラテン語でコロナ)のような形をしているので、

コロナウイルスと呼ばれます。

 

コロナウイルスが動物の体内に入ると、このスパイクタンパクが細胞にくっつき、感染し、

エンベロープの内側にあるらせん状のRNA(リボ核酸)を細胞に注入し、

細胞を乗っ取って増殖していきます。

コロナウイルスの断面図は次のようになります。

 

コロナウイルスのようにエンベロープをもつウイルスは他に

インフルエンザウイルス、風疹ウイルスなどがあります。

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コロナウイルスは石けんとアルコールで殺せる

エンベロープという脂質性の膜は、石けんに使われている界面活性剤で溶けます。

石けんで油汚れはきれいに落とせますね。

それと同じように、エンベロープは石けんで溶けてしまいます。

 

エンベロープが溶けると、ウイルスは、バラバラになって死んでしまいます。

 

アルコール石けんとは別の仕組みですが、同じような働きでエンベロープを破壊します。

ふつうの石けんでコロナウイルスに勝てる!

コロナウイルスの中核となるRNAは、保護しているエンベロープが溶けてしまうと、

むき出しになって、死んでしまいます。

コロナウイルスは生物ではないので、「死んでしまう」「殺せる」という表現は正確ではないのですが、

正確には「不活化」されるのです。

 

石けんが泡立つ濃度なら、界面活性剤が十分に働いていて、

エンベロープを破壊するのに必要な時間は20秒です。

コロナウイルスを殺すには、

石けんを泡立てて20秒以上の時間をかけて

ていねいに洗うのがポイントです。

 

「ハッピーバースデートゥーユー」の歌を2回歌うと、だいたい20秒になると、

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が推奨しています。

 

コロナウイルスのエンベロープをやっつけているというイメージを持って、

「ハッピーバースデートゥーユー」を歌いながら、石けんを泡立てて20秒、手を洗いましょう。

固形石けんは液体石けんよりも石けん成分が多い、つまり、

界面活性剤をより多く使っているので、

固形石けんコロナウイルスに対して最強です。

除菌抗菌作用をうたったハンドソープ、洗剤などいろいろありますが、

そういった除菌作用は、ウイルスの構造には全く影響を与えないので、ふつうの石けんにはかなわない、と

ニューサウスウェールズ大学の超分子化学の専門家であるポール・サンダーソン氏

Twitterでの計25回の投稿をしています。

 

また、NHKの「あさいち」では、ドアノブなどの消毒拭き掃除には、

アルコールがなかったら、台所合成洗剤が有効と言っていました。

石けんや洗剤の界面活性剤が効くのですね。

国立感染症研究所「SARSに関する消毒 三訂版」によると、

1リットルのぬるま湯に、5~10㏄ の台所洗剤を加えると消毒液になるとのことです。

ドアノブは気が付いたときにサッと消毒拭き掃除しましょうね。

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アルコールは濃度に注意

 

アルコールは、石けんの界面活性剤とは別の仕組みで、

エンベロープを破壊します。

厚生労働省は、消毒のためにはアルコールの濃度を70%以上と基準を設定しています。

アルコール消毒では、手が乾燥して汚れのない状態でないと、効果を最大限に発揮できません。

 

石けんで20秒手洗いすることは、汚れもウイルスも水で洗い流せるので、

汚れそのものを落とすことができないアルコール消毒よりも効果的です。

ノロウイルスは石けんアルコールでは死なない

ノロウイルスはエンベロープで保護されていません。

ノロウイルスは、エンベロープで保護されなくてもしっかりと強固に形成されているので、

コロナウイルスよりもノロウイルスのほうが強いウイルスです。

石けんもアルコールも役に立ちません。

ノロウイルスには、最も効果的なのは次亜塩素酸です。

キッチンハイターが有名ですね。

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新型コロナウィルスとは?感染予防に石けんが効果的?まとめ

新型コロナウイルスは、接触感染飛沫感染で感染拡大します。

手洗いはもちろん、うがい、マスク・咳エチケット、室内換気など

できることをすべてやって、新型コロナウイルスに立ち向かいましょう。

  • コロナウイルスは石けん・アルコールで殺せます(不活化できます)。
  • 石けんは泡立てて、20秒以上時間をかけて手洗いしましょう。
  • 「ハッピーバースデートゥーユー」を2回歌うと約20秒になります。

 

  • アルコールは、消毒のためには濃度70%以上という厚生労働省の基準があります。
  • アルコール消毒では、手が乾燥して汚れのない状態でないと、効果を最大限に発揮できません。

 

  • ノロウイルスは石けんアルコールでは死なないので、次亜塩素酸を使います。

 

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