中国では妊娠中にくるみを食べると、頭のよい赤ちゃんが生まれてくるという話を聞きました。
不思議だなと思いつつ、私も妊娠中に毎日少しずつくるみを食べていました。
娘は小さい頃から好奇心旺盛で思慮深く、これもクルミのおかげかなと思います。
妊娠中くるみを食べると頭のよい子が生まれるわけ
中医学という中国の伝統医学がありますが、その中医学の一部を取り入れたのが東洋医学(日本の漢方医学)です。
この中医学では、クルミは脳の発達や知能の向上作用があると考えられています。
これはクルミにたくさん含まれるオメガ3系脂肪酸という不飽和脂肪酸、タンパク質、カルシウム、鉄などのおかげです。
妊娠中にクルミを食べるとおなかの赤ちゃんの脳の発達に役立つのです。
不飽和脂肪酸には、オメガ3、オメガ6、オメガ9 の3種類があり、血管を柔軟にし、動脈硬化を防止するなどの働きがあります。
胎児に対しては運動能力・IQの向上、アレルギーのリスクを下げるなどのメリットがあります。
オメガ3系脂肪酸は青魚に豊富に含まれていますが、
オメガ3系脂肪酸が豊富な青魚には、胎児にとってリスクとなる水銀も含まれていることがあるので、
魚だけでなく、クルミなどナッツ類からも摂るのがおすすめです。
そして、クルミのオメガ3系脂肪酸は、ナッツ類の中でも含有量が一番高いので嬉しいですね。
妊娠中、腎を強め安産をもたらすクルミ
中医学では、「腎」は「生命の源」と考えられています。
「腎」は身体の中で、最も大切な臓器のひとつで、
生殖や成長、発育、ホルモン分泌、免疫系などの機能を合わせ持っています。
中医学で考える「腎」は、西洋医学で考える「腎臓」の役割にとどまらず、全身の健康に関わるいろいろな働きがあるのです。
私は42歳の高齢出産前の1年間、漢方治療を受けていましたが、
その漢方薬の薬剤師さんが、妊活中にも「腎」を夫婦で強めることが大切と、何度も言われていました。
「腎」のエネルギーは加齢とともに衰えていきますから、
「腎」のパワーを、妊活中・妊娠中・出産後・更年期に備えてと、養生させていくことが大切です。
この「腎」を強める働きがクルミにはあるのです。
妊娠中もクルミを食べて、安産をめざしましょうね。
クルミの他に、「腎」を強め、腰回りの血流を良くして温める食材に、同じナッツ類のクリや、黒ゴマ・黒豆、クコの実、山芋、にら などがあげられます。
カロリーが高いクルミ、食べ過ぎに注意
スペイン大学で行った調査によりますと、
クルミを1週間に3回以上食べることで、ガンや心疾患での死亡を減らせるということがわかりました。
1週間に3回以上、1回28gほど食べることでリスク低下がみられたということです。
クルミはカロリーが高いので、妊娠中は食べ過ぎに注意です。
妊娠中、一日25g(片手1杯)くらい食べるといいとも言われますが、
その半分くらいの量に、おさえて、よく噛んで食べるようにするのが良いのではないでしょうか。
私はほんとうに少しずつ、毎日一個分くらいをよく噛んで、継続して食べ続けました。
加熱しないで、生で食べることで、オメガ3系脂肪酸の働きを抑えることなく摂取できます。
9月30日はクルミの日
9と30を「クルミは丸い」と読んで語呂合わせしているんですね。
また、クルミの出回る時期がちょうどこの頃です。
クルミの素晴らしさを広めるために、クルミの名産地日本一の長野県東御市などのクルミ愛好会が制定しました。
妊娠をきっかけに、家族全員の健康のために、おやつにクルミを取り入れてみてはいかがでしょうか。
中医学の本場、中国では、おなかの赤ちゃんの頭にいい食べ物は?ということで、テレビのコマーシャルでクルミが取り上げられているそうです。
妊娠中、お産のことを思うと不安になりましたが、中国三千年の歴史を思うと、小さな丸いクルミがとても頼もしいものに思えました。
クルミを食べているんだから大丈夫!などと自分に言い聞かせ、
その通り、無事に自然分娩で安産に終わり、やっぱり中国はスゴイんだ!と思いました!
おなかの赤ちゃんの脳の発達を助ける食材は他にもあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
高齢出産では頭のいい子に産んであげたい!脳が育つおすすめ食材とは
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