暑い夏が終わり、いわし雲の見える秋・・・マタニティママもおなかの子をいたわりながら秋のお散歩に出かけたくなりますね。
でも、公園や堤防、畑の脇などで彼岸花に出会ってなんだかこわくなったことがあるかと思います。
妊娠中はよけいな不安は避けて楽しく過ごしたいものです。
彼岸花、なぜ不吉な花と言われてしまうのでしょう?迷信のせい?毒のせい?
彼岸花はほんとうはとてもたくましくて愛情深い花なんです。
すてきな別名と花言葉もご紹介しますね。
最後まで読んだらあなたも彼岸花の魅力に圧倒されますよ(^^♪
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彼岸花にまつわる迷信
小学生の頃、通学路に真っ赤な彼岸花が5本くらい咲いたのですが、
何人もの友だちが、「絶対に触っちゃダメなんだよ!」とか「彼岸花が咲くとその家が火事になるんだって」とか言って、すごく怖がるのです。
子供たちは大人から聞いた話のようですが、うちの地域だけでなく日本では全国的に昔からそのような言い伝えがあるのです。
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彼岸花には毒がある?食べなければ大丈夫!
彼岸花についての不吉なこわい言い伝えですが、彼岸花に毒があることに原因があるようです。
毒と聞いてまた怖くなりますが、大丈夫、触っても食べなければ何の影響もありませんから。
彼岸花の毒の正体について見ていきましょう。
彼岸花の毒は経口摂取すると危険な「リコリン」
彼岸花は、全草にアルカロイドの一種である「リコリン」という毒が含まれています。
花、葉、茎、根のすべてに毒があるのです。
でも、彼岸花の花や茎を触っただけでは危険なことはありません。
「リコリン」は、経口摂取すると影響が出るのです。食べなければ毒の影響は何もないのです!
昔、子供たちが「触っちゃダメ」と言ったのはほんとうにただの迷信だとわかります。
でも、大人からすると、子供たちには毒のあるものなんて触らせたくないですよね。「触っちゃダメ」と言う気持ち、わかります。
「リコリン」は経口摂取すると、嘔吐、下痢、呼吸困難を起こします。
リコリンは玉ねぎみたいな鱗茎にいちばん多く含まれる
毒が彼岸花の全草に含まれると言いましたが、
一番多く含まれるのは、土の中の球根のような形をした鱗茎(りんけい)というところです。
鱗茎は、見た目は球根に見えますが根ではありません。茎なのです。玉ねぎを思い浮かべてみるとイメージできますね。鱗茎から下に細いひものように出ているのが根です。
彼岸花は種ができません。この鱗茎が分かれて増えていきます。鱗茎ひとつにリコリンが15㎎ほど含まれます。
リコリンの毒性ですが、致死量が10gですので、人が鱗茎を667個食べると危険です。でも、まずこんなにたくさん食べる人はいないでしょう!
ただし、モグラやネズミなどの小動物は、鱗茎ひとつで1500匹の致死量になります。
昔からお墓のまわりに彼岸花が植えられているのは、土葬の遺体をモグラやネズミが荒らさないようにするためだったのです。
お墓と彼岸花がいっしょにイメージされて不吉だとされてしまうのにはこんな理由があったのですね。
田んぼの畔に植えられているのも、稲をモグラから守るため、そして、強い根茎が畔の作りを強めるから。
リコリンに火事を引き起こすような作用は何もありませんので、彼岸花が生えていても心配することはありませんね。
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彼岸花は非常食にされていた?
毒がある彼岸花の鱗茎ですが、ここには彼岸花の成長と開花に必要な栄養となる良質なデンプンが蓄えられています。
彼岸花の花は9月頃咲きますが、葉は花が終わる頃に出てきて寒い冬の間に茂り、太陽の光を浴びて光合成をして、
鱗茎に栄養としてデンプンを蓄え、陰ながら花を養うのです。そして、春、4月頃には葉は枯れてしまいます。
栄養豊富な鱗茎に含まれる毒の「リコリン」は、長時間水にさらすと落ちてしまうそうです。それで昔、飢餓のとき、戦時中は非常食として食べていたとのこと。
非常食として貴重ですから、子供たちに「とってはいけない、触ってはいけない」と言っていたのでしょう。彼岸花は鱗茎が分かれて増える植物で、種ができませんから、地中から引っこ抜いてしまうと絶えてなくなってしまいますので。
彼岸花の花言葉に「あきらめ」「悲しい思い出」があるのも、お墓や飢餓のイメージがあるからでしょう。
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彼岸花の別名「葉見ず花見ず」
彼岸花は、花が咲いているときに葉がない、というのも不思議に見える原因ですね。
花言葉に、「再会」「また会う日を楽しみに」というのがあるのも、花と葉が別々につくからです。
彼岸花の別名の「葉見ず花見ず」とは、葉は花を見ることはない、花は葉を見ることはないという意味ですね。
人は寂しいように見ていますが、実は彼岸花の葉は、花が終わってから長い間、とくに寒い2月ごろは、寂しさと寒さを吹き飛ばすほど、ふさふさに元気に茂っているのです!
花と葉が別になることで、「捨て子花」という別名もあります。葉(親)に捨てられた花という意味です。いかにも寂しく不吉な別名です。
でも、葉は長い時間をかけて鱗茎に開花のための栄養を十分に蓄える働きをしているのがわかると、
葉(親)は花(子)を捨てるどころか、花(子)のために力を尽くして愛情(栄養)を注ぎ蓄えたということがわかります。
寂しいイメージは、彼岸花のたくましく愛情豊かに生きる姿勢と大違いですね。
彼岸花はほんとうは全然寂しくないのです!
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彼岸花の別名「天界の花」と花言葉
彼岸花は「幽霊花」「地獄花」「毒花」など、不気味な別名を多くつけられていますが、
サンスクリット語で「天界の花」という意味の「曼珠沙華」という美しい別名があります。
日本では不気味で寂しいイメージの花になっていますが、
埼玉県日高市の「巾着田曼珠沙華まつり」の、彼岸花の群生の映像を見た海外の人たちの反応は、「大好き」「きれい」 と大絶賛です。
秋のウォーキング、彼岸花が咲いていても、不吉なことは何もないし、不安になることもありません。
「天界の花」だなあ、とその美しい別名だけを思って、たくましく燃えて生きている彼岸花の生命力が放つエネルギーを受け取りましょう。
赤い彼岸花の花言葉のひとつは「情熱」です。
白い彼岸花もあります。花言葉は「想うはあなた」。すてきですね(^^♪
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新美南吉記念館にて『ごんの秋まつり2023』開催
童話「ごんぎつね」はご存知ですね。切ない話ですが、子供の頃に読んでなつかしい方も多いでしょう。
童話「ごんぎつね」は、愛知県半田市出身の新美南吉の代表作です。
ここに描かれた彼岸花は、新美南吉記念館近く矢勝川の彼岸花です。
↓新美南吉記念館の地図・航空写真はこちらからどうぞ↓
今や新美南吉記念館と矢勝川堤の彼岸花の絶景は有名になりましたが、もとは、戦争を体験した小栗大三さんが、雑草で荒れ果てた郷里の矢勝川に100万本の彼岸花を咲かせようと、平成2年にたったひとりで植苗を始めました。
共感した地元ボランティアの協力により、その数は現在約300万本になり、9月の終わりから10月の初めにかけて、東西1.5kmにわたって咲き誇る彼岸花で、辺り一面が真っ赤に染まります。
毎年秋に行われてきた『ごんの秋まつり』は、2020年、2021年は、新型コロナウイルスのために全面中止でしたが、2023年は、
9月23日には、新美南吉記念館ステージ、矢勝川堤にて半田商業高校生プロデュースの「彼岸花の結婚式と花嫁行列」が行われます。模擬結婚式ではなく、本当の結婚式と花嫁行列が行われます。
新美南吉記念館 屋外休憩所では、「南吉童話街頭紙芝居屋さん」が、昔ながらの自転車に乗せた街頭紙芝居で南吉童話を披露してくれます。
夜はヒガンバナのライトアップが幻想的な世界に誘ってくれますよ(^^♪
↓詳しくはこちらをご覧ください↓
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なつかしいですね。
昔読んだごんぎつね、今度は子供たちに読み聞かせしてあげたいです。
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ごんぎつねの彼岸花はなぜ不吉?迷信や毒のせい?いい意味の花言葉と別名も調査!まとめ
今回は、彼岸花はほんとうは不吉な花ではないことをお話しました。
彼岸花には毒がありますが、触るだけなら大丈夫です。
火事になるという迷信もありますが、ただの迷信なので心配ありませんよ(^^♪
サンスクリット語で「天界の花」という意味の「曼珠沙華」という美しい別名があります。
ぜひ一度、半田市新美南吉記念館・矢勝川堤の「ごんの秋まつり」で咲き乱れる美しい彼岸花を眺めてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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