ジメジメした梅雨時、よく見かけるようになるナメクジ!
見た目が気持ち悪いだけでなく、ヤスリのような強い歯で
削るようにして新芽を食い荒らしたり野菜もかじってしまいます。
なるべく農薬を使わずに駆除したいですね。
戸外だけでなく、自然豊かなおうちでは風呂場やキッチンにも現れているようです。
さっそく駆除しましょう。
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罠をかけて駆除するか忌避効果で予防するか・・・
毎年、庭でたくさんのナメクジが発生し、4月から発芽した双葉やお花を守るために
夜暗くなると親子でナメクジ退治を頑張りましたが、
毎晩の駆除も、相当たいへんな作業です。
ナメクジ用の殺虫剤のついた緑色のスティックや
四角いケース入りの置くタイプの殺虫剤もコンクリートに置いたのですが、
発生は抑えられず困っていました。
ナメクジに塩をかけると水分が抜けて縮みますが、
塩で植物が育ちにくい土壌になるのでこれはできません。
ビールと米ぬかの簡単トラップで誘き寄せて駆除
最近、ナメクジの強い嗅覚を利用して
ビールと米ぬかでナメクジ用の簡単な罠(トラップ)を仕掛ける方法を知りました!
夜行性のナメクジが動き出す夕方から夜に仕掛けておきます。
高さ8㎝くらいの容器(豆腐の容器など)の1/3くらいまでビールを入れておきます。
ビール酵母や麦芽が好みなので他のアルコール類では誘き寄せられません。
浅い入れ物だと飲み逃げされるので、洗剤を2、3滴加えておくと溺死します。
ビールの他に、米ぬかを使うこともできます。
同じような容器に水を1/3くらい入れて、米ぬかと洗剤2、3滴を入れて混ぜておきます。
これを夕方、ナメクジが通りやすいところに複数、仕掛けておくのです。
コーヒーと木酢液を忌避剤に使って発生予防
コーヒーのカフェインがナメクジの神経系に毒として作用するので、
ナメクジはコーヒーが嫌いです。
コーヒーを淹れたあとのコーヒーかすを乾燥させて
植木鉢の近くに置いたり、土に混ぜ込むとナメクジを寄せ付けなくなるそうです。
木酢液もナメクジが嫌うので、忌避効果があります。
ただ、わが家でもこれらは以前試したのですが、木酢液の匂いがきついことや、
土にまいたコーヒーかすが時間とともに発酵して匂うので
ちょっと抵抗があります。
風呂場にはビールや米ぬかのわながおすすめ
お風呂場で発生するナメクジの一匹や二匹なら、
ピンセットや割り箸で捕まえて捨てるのがいちばん手っ取り早いですが、
10匹ぐらい発生してしまうなら、
ビールや米ぬかのわながおすすめですね。
夜、お風呂に入ったあと仕掛けておきましょう。
ナメクジは軟体動物で、湿気を求めて狭い隙間からも入ってきます。
排水口には網をかけて侵入口を閉鎖しましょう。
昼間に湿気のあるままの風呂場の窓を開けておくと
そこから侵入することもあります。
キッチンでは、野菜に紛れて侵入してしまうこともあります。
レタスやキャベツなどはよく確認しましょう。
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ナメクジは暗くて湿気の多いところにいます・・・
ナメクジはあまり昼間は見かけません。
彼らは夜行性なので、昼間は暗くてジメジメしたところに隠れていますよ・・・
庭の植木鉢の下に隠れています!
昼間に捕まえるとしたら、庭の植木鉢の下をまず探してみましょう。
ナメクジは湿気の多いところが大好きで、乾燥を嫌うので
日光を避けて日陰にいます。草花の株元の土の上にも隠れています。
ビールや米ぬかの簡単トラップは、夕方、鉢の間に置くといいでしょう。
ビールを1/3くらいまで入れたプリンの容器を草花の株の間に埋め込むのも
効果があります。
わが家のパンジーは毎年6月まで長く咲きますが、
その株元は昼間も日光が遮られてジメジメしているのでよく隠れています。
春が過ぎてもパンジーを長く咲かせるにはこまめなナメクジ駆除が大切です。
ビールと米ぬかの簡単トラップは、暗くてジメジメしたところ、
特にナメクジが通ったあとのキラキラ光る筋がある辺りに置くと
効果的です。
種まき後はナメクジに要注意です!
梅雨時になるとよく見かけるナメクジですが、4月にはもう現れます。
春から梅雨にかけてナメクジの卵が羽化するので、
4月になったらビール米ぬかの罠をそろそろ仕掛けたいですね。
ナメクジの卵の駆除についてはこの記事の最後のほうでお話しますね。
わが家では3月末から庭先のプランターにお花の種まきをしますが、
発芽したら毎晩ナメクジ駆除パトロールをします。
藍染めの材料のタデアイや、ワタ、アサガオなど3月から5月にかけて順に蒔きますが
発芽したそばからナメクジに食べられてしまうことがあるので、
夜、暗くなってから懐中電灯で照らして小学生の娘と夜のナメクジパトロールをします。
簡単トラップだけでなく、夜に見回って補殺することも重要です。
発芽したばかりの双葉はナメクジの大好物です。
捕まえたナメクジは洗剤液の中に入れると補殺できます。
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ガーデニングには天然成分の駆除剤「ナメトール」
庭で野菜も育てているし、子供も土いじりをするので、
殺虫剤を使うのはなるべく避けていたのですが、
犬・猫にも安心という天然成分のナメクジ駆除剤がありました。
「ナメトール」は土に戻る安心の天然成分!
新しい製剤技術で、ナメクジ・カタツムリに優れた誘引力と殺虫力があるナメトールですが、
その有効成分は天然の土壌中に存在するリン酸鉄を主成分としています。
まいて残ったナメトールは拾って集める必要はなく、
土壌微生物の働きで徐々に自然に戻ります。
ナメクジが発生しやすい初夏から梅雨時にまいておきます。
1㎡当たり5g(ペットボトルのふたに一杯くらい)の量をまきます。
JAS(日本農林規格)が定める有機農産物にも使用でき、
雨や湿気にも強く効果が持続するので、天気に関係なくまくことができます。
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ナメクジ退治の際に気を付けることは?
ナメクジを見た目にも気持ち悪いので、直接手で触ろうとする人は少ないと思いますが、
小さい子供はカタツムリなら直接手でつかんで遊びたがりますね。
ナメクジ素手で触らないで!
ナメクジ自体には毒はありませんが、寄生虫を持っている恐れがあります。
広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)という寄生虫で、
ネズミやカタツムリにも寄生します。
ナメクジの粘液からも感染する可能性があるので、
捕まえるときはピンセットや割り箸を使い、素手で触らないようにしましょう。
人に寄生すると、軽症では発熱、倦怠感、ひどいと嘔吐・頭痛、
重症になると神経障害や昏睡、筋力低下、知覚異常などで最悪は死亡します。
家庭菜園をやっていて畑からレタスやキャベツなどをとってきたら、
ナメクジが這ったあとのキラキラしたあとがないか確認して
流水でよく洗いましょう。
ナメクジとカタツムリは別の生き物です
ナメクジもカタツムリも巻貝の一種で、ナメクジとカタツムリは似ているので、
カタツムリの殻をとったらナメクジになるかと思っている人もいるようですが、
似ているとはいえ別の生き物です。
殻をとったからといってナメクジにはなりません。
ヤドカリは殻から出入りしますが、カタツムリは殻と体がつながっているので、
殻をとると死んでしまいます。
小さな子供はカタツムリが大好きですが、ナメクジ同様になるべく触らせないようにしたいものです。
どうしても触ってしまったときは、よく手を洗いましょう。
粘液がついた手で口を触ってしまうと危険です。
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ナメクジの卵を駆除しよう
ナメクジは卵で繫殖し、産卵期は冬から春にかけてです。
羽化は春ごろ始まります。
ナメクジは1回の産卵で50個ほどの卵を産みます。
これが一斉に羽化するのですから、梅雨時にかけて
ナメクジは大発生することがあるのですね。
ナメクジの卵の大きさは?
ナメクジの卵を見たことのある人は少ないと思います。
今年の4月上旬、娘と二人でパンジーの株元とプランターの裏に
大量のナメクジの卵を発見してしまいました!
乾燥剤の粒のような直径1mmくらいの半透明の卵です。
以前、6月にパンジーの株に大量のナメクジが満開状態になったことがありました。
卵が株元に産み付けられていたのですね。
今年は羽化前に発見できたので、スプーンでまわりの土ごと取り除きました。
大人のナメクジだけでなく、
植物の株元や植木鉢の底などにナメクジの卵が産み付けられていないか
確認しましょう。卵を見つけて退治できたら、大量発生を防げます。
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まとめ
- ナメクジは、ビールと米ぬかでわなを仕掛けて駆除できます。戸外でもお風呂場でも効果があります。
- コーヒーと木酢液はナメクジの忌避剤になります。
- ナメクジは夜行性ですから、昼間は植木鉢の下など暗くて湿り気あるところに隠れています。
- ナメクジは発芽した双葉が大好物なので、種まき後は食べられないように夜、チェックしましょう。
- ガーデニングには天然成分の駆除剤「ナメトール」がおすすめです。
- ナメクジやカタツムリには広東住血線虫という寄生虫がいるので、素手で触らないようにしましょう。
- 粘液のついたレタスやキャベツはよく洗いましょう。
- ナメクジとカタツムリは似ているけれど別の生き物です。カタツムリの殻をとってもナメクジにはなりません。
- ナメクジの卵も見つけたら駆除しましょう。卵の駆除で大発生を防ぐことができます。
ナメクジを退治して
子供と楽しくガーデニングをしましょう!
お庭の厄介なスギナの駆除についてはこちらからどうぞ。
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