高齢出産!切迫早産入院は避けられない?24時間点滴体験談!急な入院に備えましょう

妊娠

42歳で妊娠できた私でしたが、つわりを乗り越え安定期に入って一安心したのも束の間で、

お医者さんから突然の入院宣言!切迫早産です。

流産に続いてまたもや試練です!前年のお話はこちらからどうぞ。

>>高齢出産!卵子精子の老化?流産の原因子宮腺筋症と流産後妊娠するまでの日々

試練続きの二年間となってしまいましたが、

ひとりの女性からひとりの母へ成長する飛躍の二年間でもありました。

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切迫早産とは?

「切迫早産」と「早産」を同じことのように考えてしまいがちですが、

「切迫早産」と「早産」は別のものです。

切迫早産

「早産」は、妊娠22週0日~36週6日の間に生まれることですが、

「切迫早産」は、早産の一歩手前の、今にも早産しそうな状態になることを言います。

赤ちゃんがまだママのおなかの中でもうしばらく成長しなければならないのに、今にも生まれてしまいそうな状態です。

おなかが張って、子宮収縮が頻繫に起きたり、さらに進むと子宮口が開き、破水してしまった状態になります。

私の場合、子宮腺筋症の病気があり、お医者さんは妊娠の最初から、出産予定日の2か月位前には入院させて、おなかの張り止めのウテメリン24時間時間点滴を受けさせようと決めていたそうです。

40歳過ぎていたら、安全に産ませるためにみんな入院させると決めているそうで、

私は「先生どうしてもっと早く言ってくださらないのですか~~~」と嘆きました。

出血もほんのわずかで、自覚症状もそれほどなかったですし、おなかが張りやすいのは赤ちゃんが大きくなってきて仕方ないのだろうと、苦しくても当たり前のことだとそれほど気にしていませんでした。おりものが多いような気がして先生にそれを話すと、

先生が突然慌てて「入院ね!」と言われたのです。先生は詳しく何も言わなかったのは、私に余計な心配をさせないためだったと思います。キャリアの長い部長先生で、自然分娩時に異常が起きた場合の、帝王切開への切り替えの判断が的確で、妊婦さんを分娩で亡くならせたことが一度もない名医でした。

もしかして、破水とまでいかなくても羊水がにじみ出ていたのかしら・・・なにかいつものおりものと違うにおいがしたので・・・先生が「入院」としか言わなくて、詳しく教えてくださらないのでさっぱりわからなかったのですが、ちょっと危なかったようです。予定日の2か月半ほど前に入院しました。

 

入院してみると・・・

大きな病院だったので、切迫早産で入院している妊婦さんは、他にも20人位いましたが、経産婦の妊婦さんは、前の妊娠のときも切迫早産入院したからまた入院だと思っていたという人ばかりで、

初産で30代の妊娠さんは、やはりお医者さんに突然入院宣言されて来て、ひどく動揺して落ち込んでいました。

私も不安で落ち込みましたが、不安以上に「自分はだめな母親ではないだろうか、入院なんてことになって・・・」

と、自分を責める気持ちや劣等感が出てきて最初泣きました。他の妊娠さんも、入院初日は同じような気持ちで泣く人が何人もいました。。妊娠中、デリケートな状態ですから、切迫早産入院はかなり動揺するものです。

また、第一子のとき切迫早産入院したからといって、第二子以降も必ず同じように入院とは限りません。

二人目は入院しなくてすんだり、入院期間が少なかったりというママ友が何人もいます。

入院している妊婦さんには、子宮腺筋症、子宮筋腫など婦人科系の病気のある人が多く、高齢出産以前の30代前半の妊婦さんも多く、なかには20歳の経産婦さんもひとりいました。

40代は42歳の私と、もうひとりは40歳ちょうどで体外受精により妊娠した妊婦さんでした。

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入院に備えて出産準備は早く整えましょう

妊娠中は突然、何が起こるかわかりません。

予想外の入院になるケースも多くあります。

ペットのお世話が心配

私にとっても、入院はほんとに急なことで、私は自宅に残してきたペットのセキセイインコが心配でした。

入院宣告されたこの日の朝、家を出るときこのセキセイインコさんがひどく寂しがり、かごによじ登って貼りついたり、どうしたのかなと思っていたのですが、「大丈夫だよ、検診だけだよ、午後には帰るよ。」となだめてきたのです。動物は可愛がっていると、いろいろ不思議なくらい感じることがあるのでしょうね。

入院中は、夫が夜、帰宅するまでセキセイインコさんは日中ひとりでじっと待っていて、とても寂しかったようで、もともと夫にはクールだったのにものすごく懐くようになりました。私は入院中、この手乗りインコさんがかわいそうでたまらなかったです。

ペットのお世話も含めて、突然の入院のために早めに備えましょう。

バックにいつでも入院準備を・・・

切迫早産入院経験のある経産婦さんは、早めに入院セットをバックに作っていて、

妊娠中の大きいパジャマやタオル、下着など着替え、洗面道具、水筒など、入院初日におうちの人に持ってきてもらって余裕でした。おうちには出産後の赤ちゃんの紙おむつもベビー服も準備したり、準備万端です。

初産の妊婦さんはまだ出産にはもうすこしあるからと、準備を後回しにしている人が多く、私もまだ準備不十分でした。おなかが大きくなって、もうひとつ上のサイズの妊婦用パジャマがいるなあとちょうど思っていたところで、急な入院で最初に困ったのがパジャマでした。私は背が高いので、3Lが必要でしたが、近所のお店に3Lはなかったので、ベルメゾンの通販で申し込み、しばらく待ちました。

 

他の病室の妊婦さんが同じパジャマを着ていたり、色違いで同じだったりと、パジャマつながりで仲良しになることも多く、切迫入院仲間はパジャマ仲間になって、つらい中で貴重な思い出となりました。

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24時間点滴がつらすぎます

妊娠後期に切迫早産で入院すると、早産防止のための点滴治療を受けることがほとんどです。

24時間点滴をする時期

妊娠前期に切迫早産入院した妊婦さんは、まだおなかの張り止めのウテメリン24時間点滴はしていませんでした。

妊娠前期の人は、出血や重いつわりなどで入院する人が目立ちました。

妊娠前期に入院すると、少し落ち着いてから先生の判断で一度退院していました。そして、出産予定日2か月間前に再入院し、今度は24時間点滴を受けていました。

重い婦人科系の病気がある妊婦さんは、妊娠当時から通してずっと出産までを入院して過ごし、後半は24時間点滴というママもいました。

双子の赤ちゃんの妊婦さんも二人、24時間点滴を頑張って受けていました。

副作用と絶対安静

ウテメリン24時間点滴は文字通り24時間刺しっぱなしです。点滴を始めて最初の夜などは副作用で動悸がものすごく激しくなり、寝ているのにまるで短距離走をしているみたいでした。

私が入院した病院では、一週間に一度、針を抜いてシャワーを浴びることを許してくれましたが、他の病院では点滴の針を刺したまま出来る範囲でしかシャワーを許さないという病院もあると、経産婦の切迫早産経験者ママから聞きました。

トイレに行く以外絶対安静で、症状が重い妊婦さんは、他の部屋に行くことさえできません。給湯室にさえ行けないので、看護助手さんが毎朝水筒にお茶を汲んでベッドに持っていってあげました。

私は他の部屋に行くのは許されましたが、全員、他の病棟までは行けず、外の緑の芝生まで行くことも病院内の売店に行くことも許されません。コンクリートの建物の病室に点滴を刺しっぱなしでこもっていなければならないのです。

トイレに行くにも、点滴の台をゴロゴロ引きながら行かなきゃいけないのです。

だんだん点滴台が体の一部のように感じてきます!私はシャワーで点滴を一時外したにも関わらず、点滴台をそのままゴロゴロといっしょに引きずってろうかを歩いていたことがあるくらいでした!点滴を外したことをうっかり忘れていたのです!

さらに私は血管が見えにくいそうで、刺すのを一度で成功できないこともあり、そのやりなおしがまたつらかったです。一週間もすると血管で液漏れが起こることが増え、腕がパンパンに腫れてすぐに点滴差し替えになったり・・・

最後には針を刺すのが10回目でやっと成功したこともあり、もう気分はぬいぐるみ状態です。

退院間際には血管がもう脆くなって、刺せる血管がなくなってきていました。

入院して10日ほどで、私の血管は点滴が刺しにくいのがはっきりして、私の点滴は上手なお医者さんにやってもらうということに決まったのですが、看護師さん同士の引継ぎがうまくいっていなくて、その後も不慣れな看護師さんが点滴を刺して、液漏れを起こすことが増えていきました。

看護師さんに相談しましたが改善せず、反対に甘えている扱いを受けて、しかられてしまうので、今度は助産師さんをろうかで引き留めて、点滴はお医者さんだけがやることになったのに、もうこわいです、と泣きつき、ようやくその助産師さんが気づいてくれました。

私は点滴成分にアレルギーも起こしました。他にも何人か点滴アレルギーを起こしている妊婦さんがいましたが、全身に発疹ができて体中かゆくなります。かゆみ止めの注射と、保冷剤でひたすら冷やして耐えました。

足の指の間もまるで水虫のようにボロボロになり、先生も看護師さんも水虫と思って、足だけは毎日洗っていいことになりました。のちに出産後、皮膚科に行くと、水虫ではありませんでした。やはり点滴の副作用の発疹のせいでした。

入院中は、もう痛くて悲しくて、かゆいし、こわくて不安で、心身ともにボロボロになりながら耐えたのでした。

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入院中、毎朝、赤ちゃんの心拍を聞けるメリットがあります

こうして24時間点滴は耐え難い試練ですが、長い入院生活全体でのメリットもあります。

入院中はおなかの赤ちゃんの無事を確認するために、毎朝おなかに機械を付けて、赤ちゃんの心音を聞くのです。

赤ちゃんが動いたこともおなかの張り具合もグラフに出るので、赤ちゃんが今、眠っているとか、今、目覚めて動いたとかはっきりわかるのです。赤ちゃんがしゃっくりしたね、と助産師さんに言われることもありました。

こうして毎日おなかの子の心臓の音が聞けるのは、入院ならではのメリットです。

24時間点滴の苦しみのなかで、一筋の希望であり、道しるべです。

赤ちゃんの心音を聞けるのは、普通は検診のときだけですからね。

だから、生まれてきてくれたとき、「はじめまして」という気分ではなく、

ずっといっしょに当たり前にいたのが、やっと姿が見えたと思いました。

入院のおかげで我が子とのはものすごく太くなりました。

誕生前から、おなかの中での存在感がものすごく大きいのです。

切迫早産入院して、検診のたびにおなかの赤ちゃんの成長具合が思わしくないと、心配でトイレで隠れて泣く妊婦さんが多いです。経産婦さんでも同じように心配していました。

24時間点滴を受けている最中でも破水して産んでしまうこともあるのですが、おなかのあかちゃんが大きくなっていないと助からないことがあるので、とにかく大きくなってもらって安心したいのです。

おなかが張ると赤ちゃんが大きくなれないんだよと先生が言われたので、24時間点滴をしていてもおなかが張るときはさらに筋肉注射をします。

おなかの赤ちゃんを守るために先生も助産師さんも看護師さんも、そしてママもみんな必死です。

赤ちゃんの心音にみんな励まされ、頑張るのです。

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胎児2607gのとき、24時間点滴終了、退院

検診でおなかの赤ちゃんが2607gに達し、早産しても助かる範囲に入ったので、早めに退院が決まりました。

そして、予定日より10日早く無事に自然分娩で出産できました。3045gでした。

経産婦並みの安産&スピード出産と、助産師さんに褒められました。

つらい切迫早産入院中に私が努力していたことがあるのです。

そのひとつが「ソフロロジー分娩」の勉強でした。

病院で特別にその講座があったというわけではありません。私の担当の先生はあまり興味を示しておられませんでした。

雑誌でソフロロジー分娩の特集があったので、夫に頼んでCDをファックス注文しました。

著・語り 松永 昭

語り 浜島信子

音楽 M.F.S.C

発行所 (株)ソフロロメディカルサービス ¥2、000円+税

電話:096-322-5011

fax:096-322-5015   松永昭名誉会長さんの講話があります。

このCDでの勉強が、出産への恐れを消し、とても前向きに臨めるようにしてくれました。

ソフロロジー分娩についてお話は、こちらからどうぞ。

>>ソフロロジー分娩で痛みと出産の恐れを乗り越える!CD紹介

 

また、入院中は夫がすばらしい支えになってくれました。入院仲間の妊婦さんのご主人たちは、みんながんばっていましたよ。そのお話はこちらからどうぞ。

>>妻が切迫早産で入院!そのとき夫は?!夫は一番の支えです

入院はたいへんですが、必ず赤ちゃんとともに退院する時がきます。

必ず入院の苦労は報われます。

自信をもって乗り越えていきましょう。

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