スノードロップとスノーフレークは、名前が似ていてどちらも春に咲く小さな白い花。
区別がつきにくいですね。
葉を含めた全体を見るとその違いがはっきりとわかります。
スノードロップとスノーフレーク、あなたはどちらがお好き?
すてきな花言葉もご紹介します。
丈夫な植物なので、どちらも育て方は簡単です。
ただし、全草にアルカロイドという毒が含まれますので、小さいお子様が謝って口に入れないように気をつけてくださいね。
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スノードロップとスノーフレークの違いは?
どちらも春の花ですが、先に咲くのはスノードロップです。
スノードロップが咲き終わると、スノーフレークが咲きますよ。
花の形は?
まず、花の形から見てみましょう。
スノードロップの花
スノードロップはこちらです。
草丈10~20㎝のスモールサイズなので、地面近くで下向きの白い花を咲かせます。
背が低く、植木鉢の中で他の花と寄せ植えにしてもかわいいですね。
スノードロップは、3枚の長い「外花被」と3枚の短い「内花被」を持つ六弁花です。
1本の花茎に1輪の花が付くのが特徴です。
昼間は下向きに開いていますが、夜になるとそっと閉じます。
昼間に吸収した温かい空気を保っているのです。
スノーフレークの花
スノーフレークの花はこちらです。
花の形は釣鐘型で白くて丸く、先は6枚に分かれて、縁はフリルのようなかわいらしさで緑の斑点がついています。
スノードロップの神聖な雰囲気と比べて、スノーフレークの花はコロコロとして無邪気で愛らしいですね。
↑スノーフレークは、かわいい花ですが、意外にも背が高く、草丈30~40㎝になります。
(スノードロップは草丈10~20㎝のスモールサイズでしたね。)
↑スノーフレークは、1花茎に1~4個の花を咲かせます。
(スノードロップは1本の花茎に1輪の花でした。)
スノーフレークが、鈴なりに咲くようすはとてもリズミカルで陽気です♫
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名前の由来は?
両方ともスノーという言葉がつくので、ますますわかりにくいですよね。
スノードロップの名前の意味
スノードロップという名前は、
ドイツの涙滴型の真珠のイヤリングSchneetropfen(Snow-drop)からきています。
また、スノードロップの学名 Galanthus nivalis は、
Galanthus=乳のように白い花
nivalis=雪の中やその近くに生長する
という意味があります。
別名では、待雪草、雪のしずく、雪の草 と呼ばれます。
スノードロップは、雪との関連が強い花なのですね。
スノーフレークの名前の意味
スノーフレークの学名は、Leucojum aestivum で、
白いスミレ という意味があります。
スミレのような香りを放つ花だからです。
また、別名を、大待雪草、鈴蘭水仙ともいいます。
よく似たスノードロップの別名が、待雪草なので、
スノードロップよりもスノーフレークのほうが大きく育つことから、大待雪草、
そして、釣鐘状の花がスズラン、細長い葉がスイセンのようなので、鈴蘭水仙
という別名がつきました。
スノーフレーク(Snowflake)は、雪のひとひら を意味しますが、
スノーフレークが咲く時期は、もう雪が降らないので、
英語では「サマー・スノーフレーク(Summer snowflake)」と呼ばれます。
夏の雪 とはおもしろいですね。
次に、スノードロップとスノーフレークの咲く時期を比べてみましょう。
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咲く時期は?
スノードロップは、別名で待雪草、雪のしずく、雪の草と呼ばれるように
2月~3月の寒い時期に咲いて春を告げます。可憐な花姿ですが、雪の中でも咲く強さを持っています。
雪が解けてスノードロップが咲き終わり、
春本番を迎える3月~5月に、スノーフレークが咲きます。
花言葉は?
スノードロップとスノーフレークには、その花姿にぴったりのすてきな花言葉があります。
花言葉のカードを添えてプレゼントしたくなりますね。
スノードロップの花言葉
雪の中で咲くスノードロップの花言葉は、「慰め」「希望」です。
雪の中で下を向いて繊細に静かに咲く姿は、悲しみにじっと耐えているようにも見えます。
命が閉ざされた白銀の世界に咲き出づるスノードロップは、希望に満ちた明日を約束してくれます。
可憐な花ですが、寒さの中で百花の先駆けとして凛と咲く強さを持っています。
イギリスの挿絵画家で児童文学者であるシシリー・メアリー・バーカーの「花の妖精」シリーズと呼ばれる、冬の妖精詩画集の中には、スノードロップの妖精と花が春の使者として登場します。
また、シシリー・メアリー・バーカーと言えば、大人の塗り絵でも人気ですね。
お手本を見ながら塗ると、とっても上手に仕上がって、うっとりします。
スノーフレークの花言葉
丸くて無邪気なスノーフレークの花は、緑色の斑点があり、白色で清らかな花びらを際立たせていることから、
「純粋」や「純潔」、そして「汚れなき心」という花言葉があります。
見とれてしまうほどかわいい花ということから、
「皆をひきつける魅力」という花言葉もあります。
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スノードロップとスノーフレークの育て方の違いは?
スノードロップとともに雪解けの春を迎え、
スノーフレークとともに日差しいっぱいの春本番を満喫したいですね。
どちらも強く丈夫な花なので、ご自宅で簡単に育てることができますよ。
球根を植えて育てます。
球根の植え付け方の違い
スノードロップの球根は、暑さが和らぐ9月~10月中旬に、
球根の間を5㎝ほど開けて、1~2㎝土をかぶせるようにして植え付けます。
【スノードロップ】 球根 (5球入) (植え付け時期12月下旬まで)
スノーフレークの球根は、9月~11月に、
球根の間を10㎝ほど開けて、深さ7㎝前後で植え付けます。
花後の球根の扱い方の違い
スノードロップの球根は、乾燥をきらうので、花が終わって葉が黄色く枯れても掘りあげません。
スノーフレークもとても丈夫なので、数年間植えっぱなしで大丈夫です。数年後に球根が密集してくると花付きが悪くなるので、数年に一度、花後に堀り上げて保管し、秋に植え直します。
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スノードロップとスノーフレークの毒性に注意
可愛らしい花ですが、スノードロップにもスノーフレークにも
球根、根、茎、花の全草に毒があるので、
小さいお子様やペットが間違えて口に入れないようにしましょう。
全草にアルカロイドが含まれます
スノードロップもスノーフレークも、ヒガンバナ科の植物で、
ヒガンバナ科の植物にはアルカロイドという毒があります。
ヒガンバナ同様、経口摂取すると、嘔吐、下痢、呼吸困難を起こします。
葉がニラにも似ていますが、食べられないので、決して間違えないようにしましょう。
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まとめ
- スノードロップは、待雪草、雪のしずく、雪の草という別名を持つように、2月~3月のまだ寒い雪の中で健気に咲く花で、雪との関連性が強い花です。草丈10~20㎝のスモールサイズです。
- スノーフレークは、スノードロップよりも草丈が高く、30~40㎝にもなるので、大待雪草とも呼ばれます。花がスズランに似て可愛らしく、葉は水仙のように細長いので、鈴蘭水仙という別名もあります。スミレのような香りがします。3月~5月に咲くので、雪の季節には咲きません。
- スノードロップが咲き終わると、スノーフレークが咲きます。
- スノードロップは慰めと清らかな神聖に満ちた静かな花で、スノードロップは陽気で無邪気でリズミカルなかわいいイメージの花です。
イギリスの挿絵画家で児童文学者であるシシリー・メアリー・バーカーの「花の妖精」シリーズと呼ばれる、冬の妖精詩画集の中には、スノードロップの妖精と花が春の使者として登場します。
スノードロップとともに、春の訪れを楽しみましょう(^^♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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