インフルエンザ予防接種打たないほうがいい?ワクチン危険?重症化避けられる?

健康

インフルエンザの予防接種の季節になると

毎年打つか打たないか迷ってしまいます。

インターネットではインフルエンザ予防接種は打たないほうがいいとか

予防接種に反対する意見がたくさん出ています。

反対派の意見がほんとうに正しいのか

両方の意見を聞きたいと思います。

 

『インフルエンザ・ワクチンは打たないで!』母里啓子さん著

30年以上前のデータ前橋レポート

インフルエンザ予防接種は危ないという情報は、

この母里啓子さんの著書の影響が大きいようですね。

この本が全面的に信頼できるのか、反対意見もあるのです。

この著書は、『前橋レポート』というものに由来しています。

ただし、このレポートは、1980年代のものなのです。

30年以上も前のデータです。

まだインフルエンザ検査がほとんどできなかったころのレポートです。

発熱で学校を休んだ人もカウントされたり

学術的に信頼性に欠けるものです。

 

ホルムアルデヒドと水銀の使用について

 

また、インフルエンザワクチンの不活性化に

発がん性物質のホルムアルデヒドを使うから危険と書かれていますが、

最近のワクチンは不活化にホルムアルデヒドを使いません。

ウィルスをバラバラの断面にする「スプリット・ワクチン」です。

ワクチン製造過程において水銀を使うといいますが、

使用される水銀はごく微量、

ワクチンに残存する水銀もごく微量で、ワクチンとして接種されるのは

0.05mlとさらに微量、危険な大量摂取はあり得ません。

現代は大型回遊魚(マグロなど)にも水銀は含まれていて、

妊娠中はこれらの大型の魚の食べ過ぎに注意が必要ですが、

全く食べてはいけないわけではありません。

あくまでも食べ過ぎに注意が必要です。

 

人間の身体には体毛の中に重金属を排泄していく防衛システムがあるので、

ごくごく微量の水銀が大量に体内に蓄積していくことはあり得ません。

 

また、ワクチンは筋肉注射なので、血管内には注入しません。

血液中に水銀を入れることはありません。

 

集団予防接種中止はワクチンが効かないから?

病院が儲かるためにワクチン接種を勧めているというのも間違いで、

ワクチン接種でインフルエンザ大流行を防ぐと薬の使用量が減り、

病院は儲からなくなります。

1962年から全ての学童にインフルエンザ予防接種が開始されましたが、

1994年に集団予防接種が中止されました。

そして、国がインフルエンザ予防接種は効かないと

認めたから中止したとの誤解が広まりました。

 

効果がないから集団接種を中止したのではありません。

実際に集団予防接種中止後の1994年以降のインフルエンザによる学童死亡者は

増加しています。

小中学校の学級閉鎖の回数日数が

ワクチン接種率が高いほど減少しているという報告も出ているとのことです。

ワクチン反対派の、決して信用はできない野外試験と誤った解釈により、

ワクチン無効論が唱えられ、

マスメディア等がインフルエンザワクチン不信を煽り、

1980年代後半からワクチン接種率は急激に低下しました。

 

さらに、インフルエンザ等の感染症は

本人の責任で防止に努めるべきという考え方が導入されたために

集団接種から任意接種になったのです。

児島 悠史先生(薬剤師・薬学修士)

国立感染症研究所

 

医療や薬、ワクチン接種については

反対意見とともに賛成意見も両方聞いて、

どちらか一方だけを信じ込まないように

ネットだけを鵜吞みにしないで、医師・薬剤師に聞きましょう。

インフルエンザワクチンは絶対に安全だから

絶対に打ちましょう、という意見も極端で危険です。

ワクチンへのアレルギー反応を含めて、100%安全などということはありません。

 

予防接種をしてもインフルエンザに罹るのはなぜ?

予防接種してもインフルエンザに罹るから

無駄だという人がいます。

予防接種してもインフルエンザに罹ることがあるのはなぜでしょう。

インフルエンザワクチンで得られるのは「抗体」です。

ウィルスを効率よく退治する免疫機能であって、

ウィルスの侵入を防ぐバリア機能ではないからです。

インフルエンザワクチンは高齢者の重症化を減少させていることは

WHOをはじめ世界各国で認められているので、

現代、高齢者には接種が推奨されています。

 

ワクチンによってインフルエンザ重症化が避けられた体験談

娘が3歳のときと、小学1年生のとき、

3月に入ってから母子でインフルエンザに罹りました。

秋に予防接種は受けていました。

娘は3歳のときは一晩発熱しただけで回復し、

ものすごく苦しむことはなく、

小学1年生のときも、最初の一晩は上昇する熱に苦しみましたが、

熱が上がり切った次の晩は38℃になっても

それほど苦しまず、そのあと順調に回復し、

食欲も出てきてすぐに元気になっていきました。

感染した私も二晩過ぎるとらくになりました。

以前、予防接種せずにインフルエンザにかかったときは

1週間、繰り返す発熱と関節痛に苦しみ、点滴も受けました。

 

インフルエンザ予防接種していなかった娘のお友だちは

インフルエンザに罹ると

1週間熱が上がったり下がったりを繰り返し、

やっと完治したときにはかなり瘦せてしまいました。

消耗の度合いがあまりにも違います。

予防接種によって苦しむ日数が少なくてすむ経験を2回もしているので、

やはり我が家は家族全員で毎年インフルエンザ予防接種を

受けているのです。

予防接種ではインフルエンザ脳症は予防できないといいますが、

症状が軽くてすむということは体験しているので

確かな実感があります。

 

娘を妊娠しているときは、ちょうど切迫早産入院中でしたが、

インフルエンザ予防接種を受けました。

 

インフルエンザ予防接種に反対の意見は私のまわりの人からも聞くのですが

娘を高熱で1週間も苦しませたくないですし、

発熱に苦しむ日数が減るというワクチンの効果をはっきり感じるので、

打たないほうがかえって心配になります。

 

我が家は毎年家族全員打ってます

2018年今年は9月ですでにインフルエンザの患者さんが出ていることから

かかりつけのお医者さんでは10月に接種を開始しました。

親子3人で打ってもらいました。

娘は11月に2回目を打ちました。

抗体ができるのに2週間、効果は5ヶ月と言われています。

11月までに打つのがよいとのことです。

 

私はインフルエンザ予防接種をすると

なんとなく10日間くらい調子が悪いです。

打ったところが赤くなったり、

かゆくなるのはもちろん、腕全体がだるいとか、

肩こりがひどくなる、なんとなく吐き気がするとか、

軽いインフルエンザのような反応が出ます。

娘は鼻水がたくさん続いてちょっと困りました。

抗体がつくられているんだなと、実感があります。

つらくていやなのですが、

やはり実際にインフルエンザに罹ったときのことを思うと、

予防接種なしで罹ったときの長くて物凄い苦しみは避けたいなと思うのです。

 

打ったところが赤くなる範囲が広すぎるとか、

接種後の反応が強いなど、心配なことは

お医者さんに相談しましょう。

赤くなるのが毎年ひどいお子さんには、

接種を見合わせるお医者さんもいます。

単にネットの情報に振り回されないで、

自己判断せずにメリットデメリットの両方を考えて

接種するかどうか決めましょう。

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高齢出産の体験と悩みから子供主体の育児を考えるブログ
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