妊娠中、マグロの刺身が恋しくなること、ありますよね。特に日本人はマグロが大好きです。
しかし、マグロには、胎児に影響を及ぼす可能性がある水銀が多く含まれている種類があり、刺身は食中毒のリスクがあります。
今回は、
- 妊娠中マグロの刺身は加熱すれば食べれる?
- 食べ過ぎの対処法や胎児への影響
についてお話します。
この記事を読めば、妊娠中でもマグロを安心して楽しむための方法がわかりますよ(^^♪
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妊娠中マグロの刺身は加熱すれば食べれる?
結論から申し上げますと、妊娠中のマグロは、刺身を避けて加熱し、食べ過ぎに気を付ければ、食べても大丈夫です。
そして、食べ過ぎ要注意のマグロの種類と、安心して食べられる種類のマグロがあります。
マグロの刺身を避けて加熱する理由は?
河川水や動物の腸管内などに広く分布するリステリアという細菌がいます。
妊娠中は免疫力が下がるので、食中毒にかかりやすい状態で、妊婦や高齢者などは少量のリステリアでも発症し、重篤なリステリア症になることがあります。
海外では死亡例もあり、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがある、とのことです。
↓他にも食中毒を引き起こすものがあります。↓
【食中毒を引き起こすもの】
- 腸炎ビブリオ
- 病原性大腸菌
- ノロウイルス
おなかの赤ちゃんへの影響のために、使用できる薬も限られますので、たいへんなことになります。
マグロに限らず、魚介類の刺身は避けて、必ず加熱したものを食べましょう。
オリーブオイルまたはごま油でニンニクを炒めた中で、マグロを焼き、塩少々または少量のしょうゆをたらしても美味しいですよ(^^♪
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食べ過ぎ要注意のマグロの種類は?
ここからは、マグロの食べ過ぎや種類についても詳しく説明していきましょう。
↓食べ過ぎ要注意のマグロは以下の通りです↓
- ミナミマグロ(インドマグロ)
- クロマグロ(本マグロ)
- メバチ(メバチマグロ)
これらの種類のマグロは食物連鎖の上位に位置するので、水銀の蓄積の心配から食べ過ぎには注意が必要です。
加熱しても、マグロに蓄積されている水銀の量は減りません。
↓安心して食べられる種類のマグロは以下の通りです。
- キハダ
- ビンナガ
- メジマグロ
- ツナ缶
こちらは水銀含有量が低いため、安心して食べられます。
食べ過ぎ要注意のマグロ1週間で食べていい量は?
厚生労働省のHPでは、食べ過ぎ要注意のマグロについて、1週間で食べる量を調節する方法が詳しく出ています。↓
↓要注意のマグロについて、妊娠中、1週間で食べる上限の量は次の通りです↓
ミナミマグロ(インドマグロ) | 1回約80gとして週に2回 |
クロマグロ(本マグロ)
メバチ(メバチマグロ) |
1回約80gとして週に1回 |
(日本人が平均1食に食べるお魚の量は、 刺身1人前、切身1切れ、それぞれ約80g)
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食べ過ぎの対処法や胎児への影響は?
すでにマグロをたくさん食べてしまって心配する妊婦さんもいますね。でも、心配しずぎなくても大丈夫ですよ。
水銀の胎児への影響も合わせて説明します。
マグロを食べ過ぎても妊娠4カ月以前は大丈夫
また、水銀は胎盤を経由して赤ちゃんに取り込まれます。
この胎盤の形成は一般的に妊娠4ヶ月となります。
妊娠4カ月以前の胎盤ができる前に食べたマグロについては、赤ちゃんに影響しないと考えられるので、妊娠4カ月以降から気をつければ大丈夫です。なお、お母さんの体内に取り込まれた水銀は、代謝、排泄により約2カ月で半分まで減少します。安心してください。
厚生労働省:妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて
食べ過ぎの対処法は?
1回または1週間の食事で、要注意のマグロを食べ過ぎた時は、次回または次週の食事で量を減らす工夫をすれば大丈夫です。
例えば、ミナミマグロ(インドマグロ)は、1回約80gとして週に2回までですが、1回に160g食べてしまったら、次の週までは食べないようにする、などの工夫をすればよいです。
基本的に1週間を基準として考えますが、1週間で食べ過ぎたら、2週間分で考えて調整すればよいのです。
↓詳しくは厚生労働省のこちらのパンフレットをご覧ください。↓
水銀の胎児への影響は?
水銀は胎盤を通して胎児に運ばれます。
胎児は排泄などで水銀を体外に出す機能が備わっていないので、中枢神経の発達に影響を与える可能性があります。
厚生労働省のサイトによれば、水銀の胎児への影響は、例えば音を聴いた場合の反応が1/1,000秒以下のレベルで遅れるようになるようなもの、ということです。
参照:厚生労働省_妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて
生活に支障が出るような影響ではありませんが、将来のために有害物質の摂取は避けたいですね。
水銀というと、かつての公害病「水俣病」を連想しますが、これは化学工場から大量に流れたメチル水銀が水俣湾の魚介類に蓄積したのが原因で、その魚介類を食べた人々が神経を冒されたのでした。その水銀摂取量は、現在の食生活の100倍近い量に及びました。ふだん魚を食べる中では、このような水銀摂取量はあり得ません。厚生労働省の妊婦への注意喚起と水俣病の問題は別のことですので、ご安心ください。
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妊娠中マグロの刺身は加熱すれば食べれる?食べ過ぎの対処法や胎児への影響についても!まとめ
今回は、
- 妊娠中マグロの刺身は加熱すれば食べれる?
- 食べ過ぎの対処法や胎児への影響
についてお話しました。
妊娠中は免疫力が下がっていて食中毒のリスクが高いので、刺身は避けましょう。
オリーブオイルまたはごま油でニンニクを炒めた中で、マグロを焼き、塩少々または少量のしょうゆをたらしても美味しいですよ(^^♪
また、1週間の食べる量を考えて、食べ過ぎに気を付ければ、妊娠中でも水銀の過剰摂取の心配もなく、安心して食べられます。
おなかの赤ちゃんのためにも、マグロの栄養を摂って美味しく楽しめますよ(^^♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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