2012年~2013年頃、特にネット上の若者の間で
クリぼっちという言葉が浸透してきました。
クリスマスをひとりぼっちで過ごすことを指します。
クリスマスにひとりでいるのは恥ずかしいことのように思われているのです。
日本ではクリスマスは恋人か同性の友人と過ごすものという考え方が根付くようになりました。
クリぼっちを癒す・・・!
クリぼっちという言葉が当たり前に飛び交うようになり、
クリスマスのほんとうの意味はどこかに消えて、
華やかなクリスマス商戦を背景に
ただ楽しそうなロマンティックなイベントとして
クリスマスが認識されているようです。
クリぼっちと言っている若者たちが将来結婚して、
子供にクリスマスのほんとうの意味を伝えることはできるでしょうか。
クリスマスのほんとうの意味を知れば、
クリスマスにひとりぼっちということはあり得ないことなのです。
クリぼっちを癒し、
子供にクリスマスのほんとうの意味を教えることができるお話をしましょう。
クリスマスのほんとうの意味・目的は?
クリスマスのほんとうの意味は、
イエス・キリストの誕生をお祝いすることです。
イエス・キリストの誕生をお祝いするのがほんとうの目的
旧約聖書の時代、長い年月待ち望まれた救い主キリストが
とうとうこの地上に生まれました。
小さい子供たちにはキリスト誕生についてのかわいい絵本がいろいろ出版されていますが、
うちの娘は『さいこうのクリスマスプレゼント』をずっと大事に愛読しています。
作りがしっかりしていて、絵もかわいいので、小さい子には
馴染みやすい絵本です。
【中古】 さいこうのクリスマスプレゼント /ジュリエットデイヴィッド【文】,スティーヴウィットゥロー【絵】,サンパウロ【訳】 【中古】afb
キリスト誕生の知らせはまず羊飼いに・・・!
羊飼いと聞くと、のどかで牧歌的な平和をイメージしますが、
キリスト誕生の時代は羊飼いという職業は、
最下層として社会から疎外され、見下げられた存在でした。
クリぼっちよりずっと孤独だった羊飼い
昼夜問わず過酷な労働があり、野宿で夜番をし、
いつ盗人や野獣に襲われるかわかならい不安と隣合せで、
そのうえ人々からの信用も薄い偏見もあり、
貧しくつらい苦しみの中で毎日を過ごしていたのです。
現代社会で夜遅くまで残業で恋人や友だちにも会えず、
クリぼっちを味わっている人々よりも
もっと壮絶で過酷な「ぼっち」を味わっていたのが羊飼いなのです。
キリスト誕生は孤独な羊飼いたちに告げられました
その壮絶過酷な孤独と寂しさの中にいる羊飼いに、
救い主誕生の第一報は伝えられました。
野原で羊の夜番をしていると、天使が彼らのところに来て
キリスト誕生を告げたのです。
きょうダビデの町で、あなたがたのために、
救い主がお生まれになりました。
この方こそ主キリストです。
(ルカの福音書2章11節)
そしてその天使とともに天の軍勢があらわれて
神様を讃える壮大な大讃美をしました!
天使たちのドンチャン騒ぎです!!!
天使たちが天に帰ったあと、
羊飼いたちは言われたとおりにベツレヘムに赤ちゃんのイエス様を見に行き、
天使が言ったことがほんとうだったことを確かめ、
大喜びでキリスト誕生をお祝いしたのです。
神様はまず孤独な人々に訪れてくださる
救い主キリストの誕生は、幸せに満ち足りている人々のところではなく、
社会から疎外されて孤独や寂しさに苦しんでいる人々のところに告げられました。
神様はまず苦しんでいる人々とともにいてくださるのです。
イエス・キリストはどんなかた?
イエス様は神様なのに、わざわざ人間となって受肉し、
人間の苦しみをすべて味わい尽くして救ってくださいました。
孤独な人優先にあゆみ寄ってくださる
イエス様は社会的権力者ではなく、
病人や虐げられた女性、小さな子供たちなど
弱い存在にあゆみ寄ってくださるかたでした。
取税人ザアカイの孤独
この時代、羊飼いの他に社会の最下層として疎まれていたのは
取税人や遊女があげられます。
新約聖書ルカによる福音書19章には、ザアカイという名の取税人男性が
登場します。
みんなから余分に税をとりたてていましたから嫌われるし、
お金はあってもいつも後ろめたさもあったでしょう。
背が低かったと記されているので、幼い頃からいじめられていたかもしれないし、
劣等感も強かったと思われます。
イエス様は貧しい人だけでなく、
お金持ちであっても強い孤独の中にいるザアカイの心の痛みを
見逃すことはありませんでした。
ザアカイは心が貧しかったのです。
群衆がイエス様をひと目みたいと押し寄せているとき、
ザアカイは背が低くて全く見ることができません。
ザアカイが少しでも見えるように配慮してくれる人も誰もいません。
ザアカイはひと目でもイエス様を見たかったので、いちじくの木に登りました。
イエス様は木の上のザアカイを名指しで呼び、「今日、あなたの家に泊まるよ」と
言ってくださいました。ザアカイは大喜びです!
イエス様はザアカイの友になったのです。
喜んだザアカイは、自分の財産の半分を貧しい人たちに施すことと、
だまし取ったものは4倍にして返すことを喜んで約束しました。
ザアカイは孤独から開放されたのです。
心の貧しい者は幸いです。天のみ国はその人たちのものだから。
(マタイによる福音書5章3節)
孤独を癒す力
現代のクリぼっちの孤独をも開放するのが、キリスト誕生のほんとうの意味です。
今もイエス様は孤独に苦しむ人の心を見逃すことなく、
心の扉をたたいておられます。
いい人だから愛されるのではなく、私たちがどんな人間であっても
イエス様は愛してくださっています。
イエス様は神様なので、人の心の闇の部分まで知り尽くしているのです。
聖書では人はみな罪人だと教えています。
この罪とは犯罪のことではなく、心の闇のことです。
イエス様は人の病も罪もすべて十字架上で引き受けてくださり、
命をかけて私たちを愛してくださいました。
そして3日目によみがえり、今も生きておられて、
信じる者には永遠の命を与えてくださるのです。
クリぼっちの孤独を癒す讃美歌5選
讃美歌には、心の奥底を癒す温もりがあります。
讃美歌を聴いてみたいけど、どれを聴いたらいいかわからない方のために
有名な讃美歌5選ご紹介します。
クリスマスにおすすめ讃美歌5選
美しい旋律に心洗われるクリスマスソングで
有名なのが「讃美歌103番 まきびとひつじを」です。
天使たちが最初に羊飼いたちにキリスト誕生を知らせたときのことを歌っています。
クリぼっちを癒すまことの友イエス・キリストについては
「讃美歌312番 いつくしみ深き」がわかりやすいです。
子供の頃に教会に行ったことのある友人が、
この讃美歌だけは覚えていました。心に残る讃美歌ですね。
孤独な心に光をともす讃美歌は
「聖歌396 十字架のかげに」です。
親しみやすくわかりやすいメロディーで、一度聴いたら忘れないでしょう。
また、その美しい旋律から多くの教会で長年愛唱されている讃美歌は
「讃美歌2編195番 キリストにはかえられません」です。
一番好きな讃美歌として、この歌をあげるクリスチャンが多いです。
教会の日曜学校で子供たちに愛されている歌は
「賛美歌461番 主われを愛す」です。
子どもたちに優しくわかりやすく、イエスさまの愛を伝えている
童謡のようなかわいい讃美歌です。
クリスマス、キリストの愛と光によって
クリぼっちから開放されてお過ごしください。
メリークリスマス!
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