40歳を過ぎてから出産した高齢出産ママたちは、
出産・産後の消耗が回復するかしないか、育児でバタバタしているうちに
更年期障害に突入してはいませんか?
私は42歳で初産高齢出産しましたが、
わずか数年後の45歳には、更年期障害かな?という疲れや
じんわりとへんな汗をかくことなどが気になっていました。
閉経を予感する本格的な月経不順が始まったのは、50歳の夏からです。
更年期障害と小林製薬の命の母ホワイトの効果、
漢方薬治療体験談をお話いたします。
卒乳後の月経前緊張症がひどい・・・
高齢出産は更年期が近い!
42歳で出産して、母乳育児というのもたいへん消耗したのですが、
甘えんぼの娘が卒乳したのが3歳、私は45歳になっていました。
42歳で初産というのも驚きの人生でしたが、
その後40代で母乳を生産している自分の体にも驚きでした。
40代といえば、出産育児というよりも更年期のほうが近いですから・・・
更年期はだいたい45~55歳の10年間だそうです。
日本人の閉経平均年齢が50.5歳で、閉経の前後合わせて10年間を
更年期というのです。
女性ホルモンのプロゲステロンのしわざ・・・?!
産後、わが子に反応してママの体は母乳を作り、胸が張ってきますね。
娘が卒乳してもまだ張ってくることもあったり、乳腺のようすが不安定なのを
感じていたのですが、
月経前緊張症の胸の張りが毎月とてもつらくなりました。
月経前独特の不安感もフワフワ出てきます・・・
まさにプロゲステロン優勢って感じです!
プロゲステロンは、排卵後に分泌される女性ホルモンで、
子宮以外に乳腺にも強い影響があり、
プロゲステロンの働きかけで、乳腺と乳腺の間に水を含んだ浮腫状態が起きます。
月経前の胸の張りの正体は、水分が増えたことによる「むくみ」です!
更年期になると、女性ホルモンのエストロゲン分泌が減って
プロゲステロンの分泌が増えるそうです。
そして、そのプロゲステロンは、一時的に乳腺を発達させたり、
乳管内の血管を拡張させたりする働きもあるそうで、
更年期には胸の張りや痛みを感じやすくなることがあるのです。
月経前も更年期も、プロゲステロンが多く分泌されるという共通点があります。
プロゲステロンは眠気を増す作用もあります。
49歳で猛暑にグッタリ・・・!!
更年期は45歳ぐらいからと言われますが、
私は50歳の夏までは生理不順はほとんどありませんでした。
生理が遅れることはごくたまにあるくらいでしたが、
年齢が40代後半になっていることから更年期を心配していて、
一度月経が大幅に遅れると「閉経~~~?!!!!!」と
驚いて騒いでいましたが、でもその後すぐ月経が始まるので、
閉経は55歳ぐらいまでまだまだ先だと思っていました。
ところが、50歳の夏から変化が現れました!
この年の夏はひどい猛暑で、すっかり体力を消耗してしまったのです。
すると、8月は生理痛がドンと来たにもかかわらず、
全く出血しないという状態になってしまいました。
月経前の胸の張りはひどいまま1週間がたってしまいました。
痛いし、肩はこるし、困ってしまいました。
そこで、ドラッグストアで売っている小林製薬の「命の母ホワイト」を試してみました。
小林製薬「命の母」が効きました
命の母Aと命の母ホワイトの二つがあります
20年くらい前に薬局で「命の母」という薬を初めて見たのですが、
なんとこの薬は明治時代からあるそうです!
明治36年に完成した薬だそうで、私の祖母が生まれるより前から
あったのです・・・!
現在は、命の母A(白地に赤色のパッケージ)と
命の母ホワイト(白地に青色のパッケージ)の
2種類があります。
この「命の母ホワイト」で、猛暑8月の月経前から続くむくみが改善されました。
2週間ほど飲んで、つらい胸の張りが去っていきました。
「命の母」誕生のきっかけは体の弱いお母さんを助けるため
明治36年(1903年)に「命の母」を完成させた笹岡省三さんは、
産婦人科医の祖父を持ち、体の弱いお母さんを見て育ちました。
子供の頃から、「病に悩む女性を助けたい」と思っていたといいます。
明治から大正にかけては、女性は大家族の中心で家事労働に明け暮れて
過酷な生活を送っていました。
掃除機も洗濯機もまだないし、お料理もガスではなくカマドです。
現代と違って家事労働は手間がかかってたいへんなものでした。
大家族のお母さんは体調が悪くても休む暇もなく働き続けていたのですね。
「命の母」という名前については省三は当時
「婦人病者が全幅の信頼をもって迎えるような理想薬をつくりたい。
それは文字通り”婦人の生命”であるというようなところから
『命の母』という名称をつけました。」と語っています。
「命の母」は生命を育む母性を尊ぶ想いから生まれたのです。
命の母ヒストリー|命の母|小林製薬「命の母」は、100年以上前に「すべての女性を健康にしたい」という想いで創られました。これからも女性の健康に寄り添い続けます。
「命の母」は当時、女流歌人与謝野晶子に歌に詠まれるほど多くの女性から受け入れられて
多くの女性の体を治してきたのです。
また、明治時代の初代「命の母」パッケージには、キリスト教の
母マリアと幼子キリストのデザインが用いられ、とても珍しがられたということです。
命を育む母性を尊ぶ想いを、祈るような気持ちでパッケージにこめたのですね。
教会では、母マリアと幼子キリストがデザインされたステンドグラスなどを
よく見かけますね。
「命の母」は漢方の生薬からできています
更年期障害のためには、特に3つの漢方薬が有名です。
3大婦人薬と言われているのが、
- 当帰芍薬散
- 加味逍遙散
- 桂枝茯苓丸
です。命の母は、これらのこれらの構成生薬をもとに
できるだけ効能の範囲が広くなるように
できるだけ幅広い人に適応できるようにと、試行錯誤して配合生薬を選びました。
「命の母A」と「命の母ホワイト」の違いは?
精神症状に強い「命の母A」
命の母HPによると、
命の母Aは、40~50代女性向けで、更年期障害のイライラや不安などの
精神症状に効果が高い生薬を多く配合しているとのことです。
生理周期に関係なく不安定な精神症状に悩んでいる方むけです。
生理前後の症状に強い「命の母ホワイト」
命の母ホワイトは、20~40代女性向けで、
生理痛や月経前症候群など生理前後の症状が強い方むけです。
血行を促す生薬や、体内に滞った水分の流れを促す生薬を多く配合しているのです。
特にタクシャという生薬は、「水」の流れを促すのに対して
高い効果が期待できるとのことです。
東洋医学の「気」「血」「水」のバランスを整える「命の母ホワイト」
命の母ホワイトは、「気」の巡りを良くし、
血行を促すことで「血」の滞りを改善し、
体の中に滞った「水」の流れを促します。
「気」「血」「水」のバランスを整える生薬により、不調を改善していくのです。
命の母HPには、ホワイトは20~40代向けとありますが、
私が花粉症などでいつもお世話になっている漢方薬局の薬剤師さんによると、
50歳前後の女性が飲んでも何も問題ないそうです。
私はホワイトが効きました
命の母Aも飲んでみたことがあるのですが、
命の母ホワイトのほうが生理痛には効果があり、
月経前緊張症のむくみも改善されました。
漢方薬局の薬剤師さんによると、命の母ホワイトには、
「血」を巡らす生薬が配合されていることで、生理痛軽減に効くとのことです。
生理痛のためには「血」の不足を補うことが必要と、
以前、漢方の不妊治療を受けていたとき習ったのですが、
私の場合、「血」を補うだけでなく、「血」を巡らすことがポイントのようです。
他にも効果のあった婦人薬
芎帰調血飲第一加減 (きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
血を巡らす働きのある婦人科系漢方薬には、「命の母ホワイト」の他に
小太郎漢方製薬の
「芎帰調血飲第一加減 (きゅうきちょうけついんだいいちかげん)」
があります。47、8歳で生理痛がひどいときに飲んだことがありますが、
生理痛はらくになり、体にしっかりと芯ができたような
安定感と、内側から湧き上がる力を感じ、らくになりました。
イスクラ婦宝当帰膠B
イスクラ婦宝当帰膠Bは、「血」を補うのに最適な漢方薬です。
不妊治療の間はこちらをずっと飲んで妊娠できました。
東洋医学では、「血」は精神の安定にも重要と考えられています。
「血」が不足しているだけでイライラや不安感が出てくるそうですから
産前産後、更年期と、女性はどんなときも「血」を補うことが大切ですね。
また、「血」を補うだけで軽くなるタイプの生理痛もあるそうです。
続く更年期障害!冬にはむくんでくつがはけなくなりました
生理不順とひどい生理痛
8月猛暑時の生理不順は、秋10月11月にはよくなったのですが、
11月末から、避けられない人間関係で猛烈なストレスにさらされるようになり、
12月、1月、とまだ月経が止まってしまいました。
50歳の1年間は、やたらと生理不順を起こしやすくなり、
さすがにそろそろ卵巣機能が低下してきたかなと思いました。
エストロゲンには生理痛を軽減する作用があるそうですが、
人間関係のストレスが続く中、2月の生理痛は出血量が少ないわりに
生理痛は強烈で、
エストロゲン分泌が減ると生理痛がひどくなるというのを
実感させられました。
はげしいむくみに襲われました
ストレスがピークとなった2月下旬には、手足がひどくむくんでしまいました。
足のむくみはくつがはけないほどで、手足ともに痛みもありました。
病院に行くと、甲状腺の病気や腎臓、心臓などに既往症はないか
尋ねられました。
血液検査は異常なし、尿検査はほんの少し潜血反応があり、
軽い膀胱炎かもしれないけれど目立った異常ではありませんでした。
むくみはストレスが原因でした。
ストレスによる自律神経失調症でひどいむくみが起きたのです。
更年期にホルモンバランスが乱れると、自律神経も乱れやすいのです。
脳の視床下部と下垂体が卵巣にホルモン分泌の指令を出していますが、
その視床下部は自律神経もコントロールしているのです。
以前、出産後ひと月の間、くつがはけないほどむくんだことがありましたが、
それ以後は何年もそういうことはなかったので、ほんとうにびっくりしました。
ストレスはこわいですね・・・体にこんなに負担になるんですね・・・
更年期障害のひどいむくみに効果のある漢方薬は?
最初の処方は越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
手足が腫れて、くつがはけないほどのむくみに悲鳴をあげて、
いつもお世話になっている漢方薬局に行きました。
5日分処方していただいたのが、
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)です。
昔、中国の越(えつ)という国の 婢(ひ)という女性が飲んだ処方の
越婢湯(えっぴとう)に、朮(じゅつ)を加えたもの だそうです。
関節炎、リュウマチなどに使われますが、関節炎やリュウマチでなくても
むくみのひどいときに効果がある漢方薬です。
体をあたためるマオウと、体を冷ますセッコウが配合されていて、
この二つが合わさると、水がよく抜けるのだそうです。
5日飲んでだいぶらくになりました。でもまだ少しむくんでいます。
次の処方は牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)で「腎」を補う
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)は、長期間飲む漢方薬ではないそうで、
ひどいむくみが少し収まってまだ少しむくんでいる状態には
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)が処方されました。
水を抜きながらも、「腎」を補う漢方薬です。
更年期障害は腎の機能低下!
ママは子供に腎精を分ける
東洋医学では、更年期障害を”腎の機能低下”とみます。
東洋医学でいう「腎」とは、西洋医学の腎臓とは少し異なるもので、
ホルモンや泌尿器系、生殖器系、免疫系の働き全般を指します。
水分管理、尿の排泄機能もあります。
腎=生命の根源となる機能 です。
生命エネルギーの源となる「精」を、「腎精」といいます。
妊娠中、ママはおなかの赤ちゃんにたくさんの「腎精」を分けて送るのです。
だから、妊娠出産で女性は「腎」を消耗してしまうのですね。
腎の機能が低下すると、排尿排便のトラブル、骨粗しょう症、耳鳴り、聴力低下、
腰痛、ひざ痛、白髪、健忘症、などあらゆる老化現象が起こります。
「腎」を補うことによって、老化を遅らせたり、症状を改善したりできるのです。
更年期!食事で「腎」を元気にするには・・・
更年期には、次のような腎を元気にする食べ物を食べましょう。
木の実類・・・くるみ、クリ、クコの実、松の実、桑の実
赤いクコの実は、毎日の味噌汁にパラパラと何粒か入れて食べてもいいそうですよ。
色の黒い食べ物・・・黒豆、黒きくらげ、黒ごま、黒米、海草類、
黒ごまも、わが家では毎朝すりごまにして、ごはんや味噌汁にかけて食べています。
粘りけや渋みのある食べ物・・・山芋、もち米、銀杏、牡蠣
山芋も味噌汁の具に入れてもいいですし、
短冊に切ってそのままかつお節としょう油でいただいてもおいしいですね。
温性の食べ物・・・鶏肉、牛肉、ラム肉、エビ、ショウガ、シナモン、ニラ
鶏肉は、韓国料理の参鶏湯(サムゲタン)が滋養豊かでおすすめです。
鶏の水炊き鍋もいいですね。ニラもいっしょにどうぞ。
更年期!「腎」に効く足裏のツボ!
腎に効くツボに「湧泉」があります。
足の裏の土踏まずの、前の方の真ん中にあります。
足の指を曲げたときにいちばん凹むところです。
この「湧泉」をマッサージしたり、青竹踏みをすると、
腎が強くなって全身のスタミナがつきます。
3秒間隔で押したり緩めたりするだけでも効果があります。
3月になった今、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)をまだ飲み続けています。
まだ朝や疲れたときに、少しむくみがちです。
一度むくみがでると、なかなかスッキリサッパリとは治らないものですね。
幸いなことに、ストレスのもととなった避けられない人間関係からは
解放されましたので、ほっとしています。
更年期はできる限りストレスを避けて、
バランスを崩しやすい体をゆったりと大事に過ごしたいものです。
更年期障害に効く漢方薬はたくさんあります。
更年期の微妙な症状は千差万別ですが、
漢方薬専門の薬局で相談すると、自分にピッタリの漢方薬を処方してもらえますので、
ひとりで悩まないで、お近くの漢方薬専門薬局にお出かけください。
更年期障害の症状と対策についてくわしくはこちらからどうぞ。
コメント
おはようございます。
高齢出産だったのですね。
更年期障害の漢方薬いろいろとありそうですね。
誰でも通る道だと思いますが、軽く済むと良いですね(^^)