満月には出産が多いというのは、世界共通の昔からの知恵です。
満月だけでなく、新月のときもおなかが張ることが多いようです。
今回は、
- 満月にはほんとうに出産が多いのか?
- 潮の満ち引き月の満ち欠けと女性の関係
についてお話します。
科学的根拠ははっきりしていませんが、産科のお医者さんも長年の経験から満月の出産増加を体験していて、注意を促している先生もいます。
月の引力と潮の満ち引きが関係しています
月の引力は海水に影響を及ぼしているのですが、それと同時に羊水にも同じように影響を与えています。
海水成分に近い羊水
血液や細胞外液などの体内の水分は、海水と同じような成分でできていますが、羊水はさらに海水に近い組成成分でできているのです。
妊娠中は海水と同じ成分の水が普通のとき以上にたっぷりあるのです。
人間の体内に海があることになりますが、妊娠中はさらに大きな海を体内に持っていることになりますね。
大潮に向かうと出産数が増えます
月の引力に引っ張られて、海水が増えるのを満潮といいます。
地球は月のほかに太陽の引力にも影響を受けていて(太陽の引力は月の半分くらい)、満月のときは太陽と月の間に地球があり、太陽と月と地球が一直線上に並びます。
干潮と満潮の差が激しく、月と太陽の満潮が重なるのが、満月と新月に起こる大潮です。
海水は、大潮に向かって増え、最大差ピークを迎えます。
満月では月の引力、新月は地球の公転による遠心力のために海水が引っ張られて大潮になります。
海水が大潮に向かって増える時期と、陣痛がだんだん強まり出産になる時期が一致し、満月の前日や翌日に出産件数が増えるのです。
同じ理由で、新月の前後も出産が増えるとのことです。
自宅出産したママの話によりますと、助産師さんは潮の満ち引きをすごく意識していたそうで、1週間も微弱陣痛が続いたあと、ちょうど潮の流れが大きく変わるタイミングの、満月3日前に無事出産したそうです。
満月新月の当日というより、潮の流れが変わる満月新月の前後に出産が増えてくるのですね。
↓実際に、分娩室や助産院には、月の満ち欠けと潮の満ち引きがわかるカレンダーが貼ってあるところもあるそうです。↓
昔の助産師さん、つまり、お産婆さんは、現在のように妊娠から出産までのことが超音波撮影でわかるわけがなく、月の満ち欠けを見て出産の予定をみていたそうです。
満月の出産は安産になる、という昔からの言い伝えがあります。
現代でも、満月の出産では、体力のない妊婦さんでも陣痛促進剤なしで出産できると言われるのですが、科学的根拠は未だにわからないようです。
月の満ち欠けと女性の体の関係
女性と月には密接な関係があります。
女性の体内は、まるで海で、潮の満ち引きが起きているようです。
月の満ち欠けと生理周期が一致する?
昔、アジアでは月の満ち欠けを周期にした太陰暦が使われていました。
日本は明治5年に太陽暦へ移行しました。
月の周期とは、満月から新月になり、また満月に戻るまでの28日間のことを言います。
この28日間が、実は、女性の生理周期と一致します。
現代はストレスのある環境で、生理周期は乱れがちです。正常な生理周期は25~38日と幅広く設定されていて、28日ぴったりの周期ということは少ないですが、昔の女性の生理周期は、太陰暦、つまり月の周期とピッタリ一致していて、出産の予定に大きく役立っていたのです。
月の満ち欠けと生理周期、その内容を比べると?!
28日間の生理周期の半分のところ、14日目に排卵が起こります。
排卵前が生理周期の前期、排卵後が生理周期の後期になります。
前期はエストロゲン、後期はプロゲステロン、という2種類の女性ホルモンが大きく関わっています。
エストロゲンはデトックス効果のある働きをし、プロゲステロンは妊娠に備えて栄養や水分を溜め込む働きをします。
生理周期と月の満ち欠けのようすを重ねて比べると、生理周期前期は、満月から新月へと細くなっていき、後期は、新月から満月へと太っていきます。
これは、前期のエストロゲンの排泄作用と、後期のプロゲステロンの備蓄作用に一致しています。
生理周期が月の周期の28日と同じ人は、満月か新月のどちらかに排卵が起きている可能性が高いですね。
- 生理が始まるのが新月ならば、排卵日は満月
- 生理が始まるのが満月ならば、排卵日は新月
になります。
こんなに月と女性が密接につながっているなんて、神秘的ですてきですね!
女性の体内では潮の満ち引きが起きているのです。
まさに女性は月とともに生きているのです。
満月の他に台風でも出産が増える?!
妊婦さんのおなかが張る、出産が増えるのは、満月だけでなく、台風のときもなんです!
台風と低気圧も出産を促す!
これは、低気圧の影響です。低気圧になると、空気中の酸素が減少します。富士山に登って息苦しいのと同じことですね。
すると、体力消耗を避けるために、自律神経の副交感神経が優位になり、身体機能を鈍くさせてバランスをとります。
陣痛を起こすシステムは、まさにこの副交感神経と関わりがあるため、副交感神経が優位の低気圧のときは、陣痛が起きやすくなるのです。
また、台風と大潮が重なるときもあるのが、よけいに相乗効果を起こして出産を増やしている可能性があります。
私は出産前の2か月間、切迫早産入院をしましたが、台風が近づいた夜に、産科の先生が当直の日ではないのに、わざわざご自宅から私たちの入院病棟まで様子を見に来てくださり、「台風がくると破水しちゃうから気を付けてね~」と切迫早産入院仲間全員に声をかけておられました。
「先生~台風で破水ってほんとうなのぉ?!!!」と、どなたかがビックリして言うと、「ほんとうだよ~だから心配で来たんだよ~」と・・・!「満月もね・・・」ともつぶやかれました。
満月のときはゆったり過ごしましょう
妊婦さんは満月を見てはいけない、という言い伝えが世界中にあるようです。
実際に、満月のときの体調の悪さを感じている人が多くいます。
満月には体調を崩しがちです
満月のときは、月の引力で人間の体内の血液・体液などの水分が引っ張られることで、神経が活性化し、その影響がだるさなどの体調不良や、メンタル面の情緒不安定へと影響を与えることがあります。
暴飲暴食したくなったり、頭痛、吐き気、睡眠不足などが起こる、イライラしたり、興奮しやすくなるなどの症状があらわれることもあるのです。
こういったことから、大事をとるために、妊娠したら満月を見ないように、という言い伝えが出来たのでしょう。
月の引力は体につらい影響を与えてしまうようですが、月の優しい光には、心を落ちつかせて内面を静める効果があるとのことです。
心の平安と、前向きな気分を出すセロトニンは、日光だけでなく、月光によっても分泌促進されます。
高齢出産ママは、産後数年で更年期が始まる人もいます。
月光浴はネガティブな心を優しく癒します。
妊婦さんはホルモン調整作用のあるアロマオイルは使えませんが、月光浴とともに妊娠中も使えるアロマオイルで芳香浴をすると、
出産の恐れを拭ってくれるでしょう。
妊娠を機会に、月とともに生きることを意識してみると、今までと違った目線で自分を見つめ直すチャンスになるでしょう。
今回の記事で紹介したのは次の商品です。
お店で月の満ち欠けカレンダーを買おうとすると売り切れてしまって困ることがあります。
よろしければどうぞご覧くださいませ。
↓2024年の満月と新月だけの一覧表をこちらの記事に載せています。↓
↑お産入院の準備にこれだけは用意したいグッズのお話や、満月の夜に楽しみたいアロマテラピーと音楽についても載せています。↑
妊婦さんは満月と新月だけでもチェックしておくと安心ですね。
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