離乳食をあげ始めるときは、ドキドキしてしまいますが、卵については卵アレルギーのことを考えるとなおさら、あげるのがこわいように思うママも多いです。
今回は、
- 【2024年最新】離乳食・卵の進め方!スケジュール開始時期は?
- 離乳食の卵は何日おきにあげるか?
について体験談をもとに解説します。
この記事を最後まで読めば、赤ちゃんに離乳食で卵をあげるときの注意事項と、卵を始めるスケジュールがわかり、安全に進めていくことができるようになります。
信頼できる資料も紹介しますので、確かな裏付けをもって離乳食の卵を進めていくことができますよ(^^♪
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【2024年最新】離乳食・卵の進め方!スケジュール開始時期は?
赤ちゃんに卵を初めてあげる時期については、以前は卵アレルギーの心配から、遅い時期から始めたほうがいいという認識が一般的でしたが、厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版平成19年3月)においては、卵のスケジュール開始時期は「生後5〜6ヶ月」と早いものになっています。
離乳食の卵は6ヶ月頃始める
厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイド(2007年版)では、卵をあげる開始時期が「生後7〜8ヶ月」とされていました。
↓しかし、12年後に改訂された授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版平成19年3月)においては、卵のスケジュール開始時期が「生後5〜6ヶ月」と早い時期に変更されました。
食物アレルギーへの対応
食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことから、生後5~6か月頃から離乳を始めるように情報提供を行う。
国立成育医療センターが2016年12月9日に発表した「離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見」の研究によると、生後6ヶ月より固ゆで卵を少量ずつ摂取させると、1歳時の鶏卵アレルギーの発症率が約8割減少することがわかりました。
離乳食の卵をあげるときの注意事項
離乳食で、以前よりも開始時期が早まった卵ですが、赤ちゃんにあげるには注意が必要です。
卵を始めるタイミングは?
卵は、タンパク質(豆腐、しらす干し、タイなど)に慣れてからあげましょう。
個人差がありますが離乳食開始から30日ぐらいたてば、タンパク質に慣れてきているでしょう。
開始前に湿疹があるときは?
ひどい湿疹やアトピー性皮膚炎がある場合は、必ずかかりつけ医に相談して、開始時期を自分で判断しないようにしましょう。
卵はどのくらい加熱する?
卵は加熱処理することでアレルゲン性が低下し、アレルギーを起こしにくくなります。半熟ではアレルギーを起こしやすくなります。
必ず固ゆでした卵黄からあげましょう。20分茹でると安全です。
固ゆでした卵は、白身のアレルギー物質「オボムコイド」が黄身に移るのを防ぐために、茹で上がったらすぐに、白身と黄身を分けます。
卵はおかゆに混ぜる?
初めはおかゆなどに混ぜないで、卵単品であげてアレルギー反応がないか、確かめましょう。
全卵をあげるの?
必ず卵黄からあげます。卵黄に比べて白身にはアレルギーの原因物質「オボムコイド」が多く含まれていますので、卵白をあげるのは固ゆでした卵黄を1個食べられるようになってからです。
卵アレルギーの症状は?
卵アレルギーの症状として、卵を食べたあとに、口の周り、顔、からだに発疹がないか、皮膚が赤くなっていないか、よく観察し、様子が心配なときはすぐに病院に行きましょう。
アレルギーで嘔吐や下痢などの症状が出ることもありますので、万が一、アレルギーが起こったときのことを考えて、卵は病院の休診日を避けた平日の午前中に始めると安心です。
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離乳食の卵は耳かき1杯から
卵黄は、耳かき1杯からとよく言われていますが、実はこれには明確な基準はなく、授乳・離乳の支援ガイドでも、離乳食用のスプーン1さじとしか書かれていません。
しかし、全国の多くの自治体の育児資料では、「耳かき1杯から」と指導していますから、やはり慎重に耳かき1杯からだんだん増やしてあげていくのが安心安全です。
月齢ごとの目安量は次の通りです。
離乳初期
生後6ヶ月頃 |
離乳中期
生後7・8カ月頃 |
離乳後期
生後9~11ヶ月頃 |
離乳完了期
生後12~18か月頃 |
|
1回あたり
目安量 |
卵黄を試す | 卵黄1個~全卵1/3個 | 全卵1/2個 | 全卵1/2~2/3個 |
授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版平成19年3月)より
↓生卵が食べられるようになるのは、3歳が目安です。↓
老人、2歳以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人等に対しては、生卵(うずらの卵を含む。)は避け、できる限り、十分加熱した卵料理を提供してください。
参照 :公益財団法人日本食品衛生協会
消化器官や免疫機能が未熟な2歳までの間は、生卵をあげると、アレルギーや食中毒のリスクが高くなってしまいますので要注意です。
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離乳食の卵は何日おきにあげるか?
生後6ヶ月から耳かき1杯の卵黄を始めるとよいことがわかりましたが、毎日あげればいいのか、何日おきかにあげるのか、知りたいですね。
離乳食の卵スケジュール
↓離乳食の卵は、何日おきにあげればいいかについては、これも明確な基準はありません。↓
卵黄1個分くらいまでは気になる症状がなければ倍量ずつ増やして大丈夫です。毎日であっても間をあけても関係はありません。
参照:保険薬局フォーラル
しかし、翌日や2日後に遅れてアレルギー反応が出ることがあるので、2日~3日おきにあげれば、アレルギー症状がないことをしっかり確認しながら進めることができますので、2日~3日おきにあげることをおすすめします。
我が家の卵離乳食の体験談
わが家の娘の場合は、まだ授乳・離乳の支援ガイド(2007年版)で卵をあげる開始時期が生後7〜8ヶ月とされていた時代だったので、7ヶ月からあげ始めました。現在ならば、国立成育医療センターの、「離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見」の研究結果により、生後6ヶ月から、卵黄を耳かき1杯から始めます。
離乳食を5ヶ月から始めたとすると、豆腐やしらす干しなどのタンパク質に慣れてくるのは、離乳食開始から30日目前後の生後6ヶ月始めになります。
離乳食を6ヶ月から始めた場合は、6ヶ月目の最後にはタンパク質にも慣れてきて卵の卵黄を始めることができますね。
↓以下に卵のスケジュールの参考例を記します。↓
離乳初期、生後6ヶ月頃に、固ゆで卵の黄身を裏ごしして、お湯やだし汁でわってペースト状にしたものを、次のスケジュールで2日~3日おきにあげていきます。↓
耳かき1杯 ⇒ 耳かき2杯 ⇒ 小さじ1/4 ⇒ 小さじ1/2 ⇒ 小さじ1 ⇒ 小さじ1と1/4 ⇒ 小さじ1と1/2 ⇒ 小さじ2 ⇒ 卵黄1/2個 ⇒ 卵黄3/4個 ⇒ 卵黄1個
離乳中期、生後7・8カ月頃に、白身は裏ごしやすりつぶして、卵黄に混ぜて2日~3日おきにあげていきます。↓
卵黄1個+卵白耳かき1杯 ⇒ 卵黄1個+卵白耳かき2杯 ⇒ 卵黄1個+卵白1g ⇒ 卵黄1個+卵白2g ⇒ 卵黄1/2個+卵白5g ⇒ 全卵1/3
↓少量のグラムを計るには、このような計量スプーンがとても便利です。0.3グラムから計量できます。↓
離乳後期、9~11ヶ月に、固ゆで全卵を5~7mmにみじん切りしたものをあげていきます。↓
⇒ 全卵1/2個まで増量
離乳完了期、生後12~18か月頃には、固ゆで卵や、炒り卵、薄焼き卵をあげれるようになります。↓
⇒ 全卵1/2~2/3個まで増量
赤ちゃんの体調の良い時に、様子をよく観察しながら、少しずつ試していきましょう。
卵アレルギーがないことを確認できれば、安心してたまごボーロやパン類などもあげることができます。
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【2024年最新】離乳食・卵の進め方!スケジュール開始時期や何日おきにあげるか体験談をもとに解説!まとめ
今回は、
- 【2024年最新】離乳食・卵の進め方!スケジュール開始時期は?
- 離乳食の卵は何日おきにあげるか?
について体験談をもとに解説しました。
卵アレルギーを心配して、卵をあげるのを躊躇しがちですが、あげるのを遅らせても卵アレルギーの予防になる科学的根拠がないので、授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版平成19年3月)にしたがって、生後6ヶ月頃から耳かき1杯の卵黄で始めましょう。
翌日や2日後に遅れてアレルギー反応が出ることがあるので、2日~3日おきにあげれば、アレルギー症状がないことをしっかり確認しながら進めることができますので、2日~3日おきにあげることをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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