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羽生結弦(早稲田大学卒)論文はどこに掲載?卒論テーマと内容をわかりやすく解説!

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羽生結弦さんは、2014年ソチ五輪、2018年平昌(ピョンチャン)五輪フィギュアスケート男子で金メダルを獲得し、連覇を達成しましたが、その傍ら、2013年4月に早稲田大学人間科学部情報科学科通信教育課程へ一般入試入学し、7年半かけて、2020年9月に卒業しました。

今回は、

  • 羽生結弦(早稲田大学卒)論文はどこに掲載?
  • 卒論テーマと内容をわかりやすく解説!

についてご紹介していきます。

競技だけでなく、研究分野でも頭角を現す羽生結弦さん。どのような論文を書いたのかとても気になっていたところ、ウェブ上で羽生さんの卒業論文(一部に加筆・修正)7ページが公開されていました。

羽生さんは数学が好きな理系の頭脳ですが、今回は、文系の方々にもわかるようにわかりやすくかみ砕いて整理しました。

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羽生結弦(早稲田大学卒)論文はどこに掲載?

羽生結弦さんの卒論論文は、「早稲田大学レポジトリ」PDFファイルとして公開されていました。

早稲田大学リポジトリ:早稲田大学の教職員、学生、研究員、校友が作成した論文等をデジタル保存しているシステム

 

早稲田大学リポジトリからアクセス、NingenKagakuKenkyu_2021_3.pdf (1.1 MB) のリンクをクリックして羽生結弦さんの卒論PDFファイルをダウンロードできます。

あるいは、

■「早稲田大学レポジトリ:無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムのフィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ」にアクセスしてください。ここからダウンロードできます。

 

早稲田大学リポジトリトップページからアクセスするときは、検索窓に「無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムのフィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ」と入力して検索します。

[pdf] のボタンをクリックすれば、羽生結弦さんの卒論PDFファイルをダウンロードできます。

 

本稿は「フィギュアスケートにおけるモーションキャプチャ技術の活用と将来展望(羽生結弦 2020年度早稲田大学人間科学部卒業研究論文)」の一部に加筆・修正を行ったものである。

「早稲田大学レポジトリ」より

↑早稲田大学リポジトリでは、このように記されていましたので、卒業論文の全文ではなく一部だとわかります。

 

羽生さんの卒業論文全文の題名は「フィギュアスケートにおけるモーションキャプチャ技術の活用と将来展望」、文字数は3万文字、他の学生の3倍のボリュームです。選手の技術向上フィギアスケート界の発展に貢献する内容となっています。

卒業論文の指導をした人間科学部教授の西村昭治氏は、羽生結弦さんについて次のように言っています。

伝え方が優れていて、指導者としても素質を感じます。研究、指導どちらの面でも今後を期待しています。

Number Web

将来、羽生さんがフィギアスケート界で後進の選手を指導する日が楽しみです(^^♪

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羽生結弦の卒論テーマと内容をわかりやすく解説!

今回の論文PDF ファイル「無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムのフィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ」は、3Dモーションキャプチャによるジャンプの研究です。

モーションキャプチャ技術:人や物の動きを取り込んで3Dデータに反映させる技術

羽生さんは、3Dモーションキャプチャを自身の体に装着してジャンプし、その動作をデジタルデータ化しました。

以下でわかりやすく整理してご紹介していきます。

 

①モーションキャプチャ技術による分析

羽生さんが自らの体にモーションキャプチャシステムの小型センサー31個を装着し、氷上でジャンプを跳び、データを取って研究しています。

羽生さん一人で指先足先に至るまでのデータを取り、機器の校正、データ確認など、すべての作業を忍耐強く一人で行いました。

測定したのは、フィギュアの6種類のジャンプのうち、ループ、フリップ、アクセルの3種類の動作です。

【実験のために実施したジャンプ】

  • 1回転ループ
  • 1回転フリップ
  • 1回転半アクセル
  • 3回転ループ
  • 3回転フリップ
  • 3回転半アクセル

これらのジャンプを各2回ずつ跳び、データを取得しました。

【使用した機器】

  • モーションキャプチャシステム: NOITOM社製 PERCEPTION NEURON2.0
  • 解析に使用したソフトウェア:NOITOM社AXIS NEURON
  • パソコン:Apple社製 MacBook Pro (15-inch, 2016)

※NOITOM社:主にゲーム開発などに使用するモーションキャプチャの開発・製造などをする会社

このような分析により、ジャンプの踏み切りの際に身体のどこにどのような力が入っているかがわかりました。

【実験結果から考えられること】

  • ジャンプ時の遠心力、非常に高速な回転速度、リンクの低温と湿度など、測定の正確性に多くの不安要素が考えられる中でも精度の高いデータを取ることができ、信頼性の高い機械学習用データセットを用意することが可能であると考えられる。
  • 3回転半の回転速度を追うことができたので、4回転ジャンプも被験者の技術や慣れがあれば、小型センサーを装着したままでも測定が可能になる。

 

②2次元映像AIによる自身の演技や他の選手の映像を分析

羽生さんは早稲田大学入学前から、同大学人間科学部の西村昭治教授に、フィギュアスケートを構成する身体の動きはどうなっているのかを知りたいという目的を語っていました。羽生さんの目的はこの卒論に結集しています。

「コンタクトポイント」に注目

羽生さんが注目しているのは、AXIS NEURON 「コンタクトポイント」という機能です。

「コンタクトポイント」は、データ出力したときに、身体のどこに重心がかかっているかを表示します。

今回の測定では、重心の移動やエッジの乗っている場所,エッジの角度などが観察でき、加重が右足のかかとの外側にあるという細かいところまで、赤色で表示されました。

 

「コンタクトポイント」がジャンプの成否を数値化・視覚化する

「コンタクトポイント」により、稚拙なジャンプか否か、ジャンプ成功か失敗か、数値として判断できることがわかります。稚拙なジャンプとは、例えばループジャンプにおいて、離氷直前までに回転数を稼いだあと離氷する、というようなジャンプです。

 

また、フリップジャンプ、ルッツジャンプでは、踏み切りの重心が親指側か、小指側かによって、減点になるかどうか決まりますが、審判員から死角になる場合があり、視覚による判断に限界がありました。「コンタクトポイント」はこの重心位置をはっきりと視覚化します。

 

「コンタクトポイント」がルール違反のジャンプを根絶する

ジャンプについて、ルール違反であっても減点されないために稚拙なジャンプを率先して推奨し、指導するコーチやクラブがいることを、羽生さんは論文の中で淡々と述べています。

つまり、ジャンプの離氷前の回転動作踏み切りにおいて、判定基準がなかったり審判員の死角に入ってしまうことで、審判員が見えないという限界があるためにルール違反で稚拙であっても減点されないジャンプがあるのです。

しかし、「コンタクトポイント」がルール違反をデータとして明確にするので、稚拙なジャンプを可視化・数値化することでルール違反が根絶され、本来規定されている正しいジャンプが増えるだろうと、羽生さんは考えました。

【分析から見えてくること】

  • 「コンタクトポイント」の機能によって、人間の視覚による判断ではなく、公正な基準に則った判断ができる。
  • 全ジャンプの稚拙な踏み切りへの,ジャッジによる基準の差異などを根絶でき、正しいジャンプが増える。
  • 「モーションキャプチャ」は、フィギアスケートにおける選手の技術改革、遠隔での指導にも使える可能性がある。

 

「稚拙」という言葉はルールブックのスケート用語

論文には稚拙なジャンプ」「稚拙な踏み切り」など、「稚拙」という表現が複数出ていることから、羽生さんが卒論で、減点対象となる他者のジャンプに対して怒っていると揶揄する声がありました。

しかし「稚拙」は、国際スケート連盟のルールブックに掲載された「poor take-off」の日本語訳として、日本のルールブックなどで普通に使われているスケート用語です。

羽生さんは、研究者として、適切なスケート用語を使って淡々と説明しているのであり、他者について怒っているというのは見当違いであることがわかります。

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③高精度な3次元骨格推定の実現に向けて

多数の強化選手のデータを取ってAIを作れば、技術的な判定は完全になります。

また、無線式慣性センサー式モーションキャプチャ技術ビデオ画像撮影の同期使用により、フィギアスケートに特化したデータを作成し、そのデータによる機械学習から高精度な3次元骨格推定が可能となります。

その結果、小型センサーを装着して使用しなくても、テレビ中継などの画像により、モーションキャプチャー・データが取得可能となるのです。

羽生さんの思いは、「慣性式モーションキャプチャを用いた研究結果を、選手の技術向上遠隔での指導AI採点などのフィギュアスケート界の発展に役立てたい。」というところにあります。

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羽生結弦さんが勉強する理由は?

↓羽生結弦さんは、早稲田大学進学にあたり、フィギアスケートだけではなく、もっと広く「人間について」勉強したいと言っています。

「目まぐるしく進化する情報という分野から、フィギュアスケートだけでなく、人間というものを見つめてみたい。そんな思いから、人間情報科学科を専攻しました」

早稲田大学

羽生結弦さんのお父さん中学校の校長先生ですが、日頃からフィギアスケートだけではなく、勉強もしないとダメだと言っていたそうです。そして「どんなにフィギュアの練習が大変だったとしても、勉強は続けなさい。将来は流の選手である前に、一流の社会人になってほしい」と言い聞かせていたとのことです。

教育者であるお父さんのこのような思いを受けて、羽生さんに心には、常に人間とは何か、一流の社会人とは何か、という人生の広いテーマがあったのですね。

↓羽生さんは大学生活を振り返って、次のように言っています。↓

「研究を重ねた日々は、あらゆることを多面的に見ながら、分析・検証する力を与えてくれました。この引き出しはフィギュアスケートだけでなく、この先人生を歩んでいく上でも、必ず役に立つと思います」

早稲田大学

教育者としてのお父さんの広い視点を受け継ぎ、フィギアスケートに限定せずに人生全体を深く考察する羽生さん。

データによって数値化・可視化されたフィギアスケート競技のメカニズムに、人間性への深い洞察と理解をプラスして、羽生さんが独自の手法を用いて後進のフィギアスケート選手を指導する日が楽しみです。

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羽生結弦(早稲田大学卒)論文はどこに掲載?卒論テーマと内容をわかりやすく解説!まとめ

今回は、

  • 羽生結弦(早稲田大学卒)論文はどこに掲載?
  • 卒論テーマと内容をわかりやすく解説!

についてご紹介しました。

羽生さんの思いは、「慣性式モーションキャプチャを用いた研究結果を、選手の技術向上遠隔での指導AI採点などのフィギュアスケート界の発展に役立てたい。」というところにあります。

 

早稲田大学人間科学部情報科学科での勉強は、フィギアスケートに限定せずに人生全体を深く考察する思いが土台となっていました。

中学校校長という教育者としてのお父さんの広い視点を受け継ぎ、常に人間とは何か、一流の社会人とは何かを自身に問い続けているのですね。

羽生さんが人間性への深い洞察・理解を土台にして、後進のフィギアスケート選手を指導する日が楽しみです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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