母乳育児中、チョコレートを食べていいか心配で我慢しているママが多いですが、
反対にどうしてもたくさん食べてしまうママもかなりいます。
産後とチョコレートについて、どのくらいなら適度な摂取量なのか、
母乳や赤ちゃんに心配される影響はどのようなことがあるのかお話します。
後半ではチョコレートを食べ過ぎてしまうときの対策についてもお話します。
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チョコレートのカフェイン量について
妊娠中から産後の授乳期にかけて、チョコレートを食べていいの?と
心配することが多いですね。
そのいちばんの理由がチョコレートに含まれるカフェインです。
コーヒーと比較してみると・・・
チョコレートとコーヒーに含まれるカフェインの量を比較すると次のようになります。
チョコレート100g(板チョコ2枚程度)中のカフェイン量
- ミルクチョコレート 20㎎
- ビターチョコレート 46~80㎎
- ホワイトチョコレート ほぼ0(入っていても微量)
コーヒー1杯(150ml)のカフェイン量 90㎎
チョコレートに含まれるカフェインの量は、ミルクチョコレート2枚食べても
コーヒーよりすいぶん少ないことがわかります。
WHO(世界保健機関)によると、授乳中のカフェイン摂取量は1日300㎎程度とされています。
コーヒーなら1日3~4杯は飲んでも大丈夫ですね。
チョコレートも一日1枚食べてもカフェインの量としては大丈夫ですが、
糖分・脂質などカロリーを考えると、妊娠中同様に
1日1/2枚に抑えておいたほうがいいでしょう。
カフェインの赤ちゃんへの影響
母乳はママの血液から作られます。
ママがカフェインを摂取すると、その0.5~1.0%程度が母乳に含まれます。
新生児が母乳から摂取したカフェインは、血液濃度から半減するのに4日以上かかります。
大人の30倍もの時間がかかるのです。
カフェインに敏感な赤ちゃんや、
ママのカフェイン摂取量が多すぎた場合などは、その影響として
赤ちゃんが興奮して泣き止まなくなってなかなか寝ない、
機嫌が悪く落ち着かない、変にテンションが上がってしまうなどの
不自然な状態になることがあるのです。
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授乳後のお楽しみに食べましょう
授乳中のママが食べたものは、30分から2時間後をピークとして
母乳になって出てきます。その後は濃度が下がっていきます。
授乳後すぐコーヒーといっしょにチョコレートを食べても、3時間後の次の授乳のときには
母乳にカフェインの影響は心配ないことになります。
赤ちゃんの体への負担を考えると、ママがコーヒーを飲んでチョコレートを食べるのは
授乳直後がいいですね。
高脂肪・高カロリーを避けるには、ノンシュガーの
ドクターズチョコレートを選ぶという方法もありますよ。
ノンシュガーですが、
いずれにしても食べ過ぎには気を付けましょうね。
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チョコレートは乳腺炎の原因にはならない?
授乳中のママにとって心配のタネは、「乳腺炎」です。
チョコレートは乳腺炎の原因にならないかと気になりますね。
母乳の新常識?お医者さんのお話
母乳のためには甘いものや脂肪分がよくないとか、
洋食より和食、肉より魚がいいとはよく言われますね。
私も育児書などでそのように勉強しましたし、
今もそのようにアドバイスしている助産師さんも多いです。
ところが、母乳に食べ物は関係ないという意見も出てきています。
『産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK』
産婦人科医 宋美玄先生 小児科医 森戸やすみ先生 著
脂肪の直径は赤血球の直径より小さく、
乳管の最も細い細乳管でさえ、毛細血管よりは太いので、
脂肪が乳管を詰まらせて乳腺炎の原因になることはないとのことです。
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中性脂肪は母乳がつまる原因?助産師さんのお話
ママの食事が母乳に関係ないとしても
肉やケーキ、チョコレートなど脂肪の多い食品ばかり食べると、
中性脂肪やコレステロールなどで血液がドロドロになって健康に悪いのは言うまでもありません。
ドロドロ血液は高脂血症という状態です。
高脂血症になると、高齢出産ママは若いママより血管が詰まるリスクが高くなります。
血管壁にコレステロールがたまって動脈硬化が進行すると
「心筋梗塞」「脳梗塞」のリスクが高まるのです。
新生児訪問指導歴約20年以上の助産師浅井貴子さんは、
高脂血症は乳腺についても同じことが言える、と言っておられます。
母乳は血液から作られていますから、血管と乳腺では同じことが言えるのですね。
ドロドロ血液になると、乳腺にコレステロールが詰まりやすくなるとのこと。
乳腺の太さにも個人差があり、乳腺が細いママは詰まりやすいのです。
私は血管が細いほうなので、切迫早産入院中の24時間点滴で
何度も血管から点滴が液漏れしてとても苦しみました。
血管が太いママたちは私ほど頻繫に液漏れを起こしませんでした。
血管の太さに個人差があることを実際にはっきりと体験しましたので、
血管と同様に乳腺の太さに個人差があるということは納得できます。
高齢出産ママは特にバランスよい食事を・・・
たくさん肉やケーキ、チョコレートなどを食べても
乳腺が詰まることが全然ないママもいる一方で、
これらの脂質・糖質が多いものを食べ過ぎるとほんとうに詰まってしまうママの体験談も多く聞きます。
脂っこいものを食べたあとにほんとうに母乳がドロッと変化したというママの声もあります。
乳腺の太さは人によって違うから、影響もいろいろあるでしょう。
しかし、母乳だけでなく、血液・血管など体全体の健康を考えると、
脂質・糖質に偏った食事にいいことはありません。
ですから、チョコレートも食べ過ぎは禁物です。
特に高齢出産ママは、
バランスのよい食事で健康な血管をもつママとなって
いつまでも元気でいましょうね。
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乳児湿疹の原因になることも・・・
チョコレートなど食べ過ぎて乳腺が詰まらなかったとしても、赤ちゃんに湿疹が出ることもあります。
チョコレートアレルギーとか、チョコレートの脂質のためなどが考えられます。
乳児湿疹のすべての原因がママの食事と母乳のせいというものではありませんが、
湿疹の原因の可能性をひとつでも減らしてあげたいですね。
ママの食事から過剰な脂質・糖質を減らす工夫は必要です。
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チョコレートがやめられない?食べ過ぎてしまう?
チョコレートは、授乳直後に少量なら食べてもいいことがわかりました。
でも、食べ過ぎには注意が必要でしたね。
やめられなくて悪循環になることも・・・
チョコレートには、フェニルエチルアミンという物質が含まれていて、
少量のチョコを食べたときは気分をしあわせに高揚させます。
ところがより強い高揚感を求めて食べ過ぎてしまうと
血液中の糖分の極端な変動により、かえって気分が落ち込むのです。
また、チョコレートのテオブロミンという物質は
自律神経を整え、リラックス効果が期待できます。
しかし、このテオブロミンも大量摂取すると
不安感・頭痛・吐き気などを起こします。
チョコレートを食べ過ぎて気分が落ち込んだり不安感が出て、
さらに高揚感やリラックス効果を求めてもっと食べ過ぎてしまう・・・
チョコレート食べ過ぎの悪循環にはまってしまうこともあるのです。
手作りチョコレートの達成感は食べ過ぎを避けれる?
共立食品のバレンタインデーのチョコレートの手づくりセットは、
味わい濃厚で手作りの達成感もあるので少量で満足できて、
気になるチョコレートの食べ過ぎを避けながら、気分転換にもなりますよ。
ご家族で少しずつ分け合って、バレンタインデーのチョコレートパーティーが楽しみです。
チョコレートと産後うつの関係
産後チョコレートをめちゃくちゃ食べ過ぎているママがいたら、
ご主人は奥さんの産後うつを心配して優しく接してあげましょう。
産後うつを発症したママが、医療機関で治療を受けてお薬を処方されると
不思議なくらいチョコレートを食べたいという気持ちがしなくなったということがあります。
チョコレート摂取量は産後うつの早期発見にもつながります。
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バナナ・栗・焼き芋・ドライフルーツなども食べよう
ママの体は産後の回復から授乳中と、いつもより栄養が必要です。
ヘルシーなおやつを上手に取り入れたいですね。
バナナはうつ状態をやわらげる成分があると最近注目されています。
栗・くるみは東洋医学でいう「腎」を強壮しますので、
妊娠中だけでなく、産後の消耗しきった体には最適です。
天津甘栗などは、手軽に楽しめますね。
妊娠中におすすめのおやつは授乳中にも最適です。
栗とクルミについての詳しいお話はこちらからどうぞ。
クルミを食べると頭の良い子が生まれるというのはほんとうです!
ドライフルーツのプルーンは、出産で失った「血」を補えるので
せひ取り入れたいです。
干し芋、焼き芋もヘルシーですよ。
チョコレートだけに依存しないように、ヘルシーおやつをいろいろ試してみましょう。
それから、授乳中はすごくのどが渇きます。
コーヒーも飲んで構いませんが、がぶ飲みはできませんね。
おやつといっしょにルイボスティーやたんぽぽコーヒーなど
ノンカフェインの温かい飲み物をたっぷり飲みましょう。
産後疲れすぎているときは漢方薬も効果的
私は産後の授乳期、昼夜問わずの授乳ですっかり疲れ果ててしまったとき、
あまりにも頭がボーっとしてしまったので、かかりつけの漢方薬局の薬剤師さんに
漢方薬の相談をしました。
そのとき処方していただいたのが「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」です。
飲むとほんとうに頭がらくになって助かりました。
どうしてこんなにらくになるのか不思議でお聞きすると、
疲れたときにチョコレートを食べると頭がはっきりするのと似たようなものとあとで聞きました。
この甘麦大棗湯は、赤ちゃんが夜泣きがひどいときも服用できる漢方薬で、
母子同服で使用されることもあります。
授乳、夜泣きとつらいことが続くときは
チョコレートだけでなく、おやつや漢方薬などいろいろな工夫と方法で
産後の育児をリラックスして過ごしていきましょうね。
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まとめ
- WHO(世界保健機関)によると、授乳中のカフェイン摂取量は1日300㎎程度とされています。
- コーヒーなら1日3~4杯、チョコレートなら一日1枚食べてもカフェインの量としては大丈夫ですが、糖分・脂質などカロリーを考えると、チョコレートは妊娠中同様に1日1/2枚に抑えておいたほうがいいでしょう。
- 授乳後すぐコーヒーといっしょにチョコレートを食べても、3時間後の次の授乳のときには、母乳にカフェインの影響は心配ないことになります。
- 赤ちゃんの体への負担を考えると、ママがコーヒーを飲んでチョコレートを食べるのは、授乳直後がいいでしょう。
- チョコレートは脂質・糖質が多いので、赤ちゃんの湿疹の原因になることもあります。赤ちゃんとママの健康のために、脂質・糖質の摂り過ぎには気を付けましょう。
- 高脂肪・高カロリーを避けるには、ノンシュガーのドクターズチョコレートを選ぶという方法もあります。
- 産後うつを発症したママが、医療機関で治療を受けてお薬を処方されると、不思議なくらいチョコレートを食べたいという気持ちがしなくなったということがあります。チョコレート摂取量は産後うつの早期発見にもつながります。
- 産後の心身の極度の疲労には、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)などの漢方薬もありますので、漢方薬局に相談すると安心です。
- 産後のおやつには、チョコレートの他に、バナナ・栗・焼き芋・ドライフルーツなども取り入れてみましょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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