日本でも有名なキリスト教会の行事は、クリスマスとイースターですね。
クリスマスは毎年12月25日と決まっていますが、
イースターは毎年違います。
ウサギと卵で何となく知っているイースターですが、
イースターのほんとうの意味って何でしょうか?
イースターは日にちが決まっていない?
イースターは日にちが定まっていないのです。
「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と決められています。
2018年のイースターは4月1日でした。
西方教会(グレゴリオ暦)は4月1日、
東方教会(ユリウス暦)は4月8日でした。
2019年のイースターは4月21日になります。
東方教会では4月28日になります。
私たちが使っている暦は西暦と呼ばれますが、
西暦を別名グレゴリオ暦ともいいます。
西方教会とは、ローマカトリック教会やプロテスタント教会など、
西ヨーロッパを中心に広まった宗派で、
日本では西方教会を参考にすることが多いです。
東方教会とは、中近東を中心にギリシャ、東欧、ロシアへ広まった宗派で、
ギリシャ正教会・ロシア正教会・ルーマニア正教会などです。
イースターエッグとウサギ
ヨーロッパでは中世の頃から、
卵を新しい生命の象徴と捉えられていました。
そこで、死の殻を破って新たに生まれる様子を、
イエス・キリストの復活の象徴と捉えて、卵を使うようになりました。
ゆで卵にカラフルに絵付けをするイースターエッグや、
卵を庭などに隠して探す遊びのイースターエッグハントが知られています。
イースターエッグハントに使う卵は、
最近はプラスチック製のもので中にお菓子を入れてあるのがよく使われます。
私が通っている教会も、子供のイースター集会を行う際に、
プラスチック製の卵にお菓子を入れたものを庭に隠して、イースターエッグハントを行います。
ゆで卵の絵付けは、後で食べられるように食用色素を水に溶かして使います。
写真は去年の子供イースターの会で、幼稚園年長だった娘が絵付けしたものです。
イースターの飾りにはイースターバニーが描かれたりしますが、
ウサギが多産であることから、豊かな生命の象徴として使われます。
ただし、聖書には卵やウサギは全く出てきません。
キリスト教普及以前のドイツで、北欧神話に出てくるエオストレという豊穣の女神が、
豊かさの象徴としてウサギの形をしていたのが由来です。
15世紀頃、ローマカトリックなどの西方教会と融合しました。
ですから、東方教会ではイースターにウサギは登場しません。
イースターはクリスマスより大切
イエス・キリストは人の罪のために十字架上で亡くなりました。
神の子イエス・キリストは、十字架上で亡くなるために地上に生まれました。
それがクリスマスです。
人は、他の人を傷つけ、あるいは自分自身を傷つけ、
苦しむ存在です。
人は完全な愛にはなれない存在です。
自分中心に生きている存在です。
傷つかない人生はありません。
苦しまない人生はないのです。
イエス・キリストは神の子として、すべての人の苦しみを清め、
ゆるし、癒すために十字架上で亡くなりました。
人の苦しみの究極は、死の苦しみです。
イエス・キリストは、神の子として、
人の死の苦しみまでともに味わい尽くして、
命をすべて注ぎ出してくださいました。
私たちひとりひとりのために命をかけてくださったのです。
命をかけて私たちを愛してくださいました。
十字架の苦しみは、すべての人に関係があるのです。
すべての人への神の愛がそこにあるのです。
イエス・キリストは、私たちのために死んだだけではなく、
私たちのために生き返って復活し、天国への道を開いてくださいました。
それがイースター(復活祭)です。
イエス・キリストの死は、
単なる自己犠牲に終わるものではなかったのです。
信じる者には永遠の命を約束してくださいました。
イースターで大切なのは、卵でもウサギでもなく、
私たちのために命をかけてくださったキリストの愛なのです。
イースターに教会で歌われるのは表彰式の曲?!
日本の表彰式でBGMとして流れる定番の曲は、
『見よ、勇者は帰る』ですが、
これはヘンデルのオラトリオ
「ユダス・マカベウス Judas Maccabaeus」に登場します。
聖歌168番「いざひとよ」は
1884年にスイスの牧師がフランス語で原詩を書きました。
聖歌168番「いざひとよ」を家族セッションしましたので、お聴きください。
本場アメリカ人宣教師によるイースター子供会のの記事はこちらからどうぞ。
イースターエッグの絵付けやエッグハントなど、楽しい遊びをご紹介します。
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