HSCの子育て転園で成功体験談!合わない幼稚園で我慢しない!

育児

HSC(ひといちばい敏感な子)という言葉を本の広告で

よく見かけるようになり、うちの子もHSCかなと気になっていました。

でも、HSCがなにかとてつもなくたいへんなことだったらどうしよう、

もしコミュニケーション上の障害だったらたいへんだと、

この言葉をちょっと遠ざけて見ていたのですが、

思い切ってHSCについて調べていくうちに病気でも障害でもないことがわかり、

黒雲は晴れて、とても心が軽くなりました。

 

前回、HSCの特徴など詳しい内容についてお話したのがこちらの記事です。

人一倍敏感な子供HSCの特徴!敏感・繊細なあなたは素敵!助けになる本おすすめは?

HSC「ひといちばい敏感な」と、もうひとつは、

HSP「ひといちばい敏感な」についても説明しています。

 

わが家は、娘はHSC、私はHSPです。

HSCの子を育てる、HSPのママの育児苦労体験談をお話します。

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HSCの子育ての苦労

HSCの子でいちばん苦労したのは幼稚園での園生活と

小学校低学年の頃です。

HSCの子を持つ親の悩み

 

HSCの子を持つ親は、どうしてうちの子だけこんなに敏感なの?

どうしてこんなに傷つきやすく引っ込み事案なんだろう、と悩みます。

幼稚園や小学校に行きたがらなくて毎日たいへん、

自己主張の強いお友達になんでもゆずってしまってなかなかいやと言えない

やさしすぎるのかしら、

私がこんな敏感な子にしてしまって育児がどこか間違っていたのかしら・・・

私が過保護にして自己主張できない子にしてしまったのかしら・・・

などなど際限なく苦労と心配が出てきます。

 

母子ともに「ひといちばい敏感な」親子に対する世間の評価

親子ともに繊細さを持ち合わせていると、

悩みは倍増してしまいますね。

ママもHSP「ひといちばい敏感な人」

親自身もHSPであっても、育ってくる中で繊細さを否定される人も多くいます。

私がまさにそのようなHSPでした。

繊細ではだめ、芸術的感覚なんて将来の仕事にならないし贅沢だとか、

親から徹底的に否定されて育ちました。

しかし、どんなに否定されても私は私、音楽文芸に私は力を発揮しつつ学生時代を過ごしました。

ただ、やはり、こんな私はダメなんだと心のどこかでいつもささやかれている気分はしていたのです。

 

HSC・HSPについて知る以前は、

わが子の繊細さについても理解はしているものの、

自分自身の繊細さを100%肯定しきれない気分がしているので、

娘の繊細さも安心して全面的に認め受け入れてしまってもいいのだろうかと

心配のほうが先立っていたと思います。

HSC育児の非難の矛先はママへ集中!

小さい娘の繊細さに悩んでいると、幼稚園の先生など世間からは

ママがもっとドンとかまえていないからだめなのよ、とか

ママが神経質だから子供がこんなふうになった、とか

ママがいい子いい子で育てて過保護過干渉になるから、子供が自己主張できなくて

自立心が全く育たないでダメになるとか、

ママに対する非難がどっと押し寄せてきました。

 

そして、もっと子どもを放任しなさいとか、幼稚園に任せることが大事とか、

甘やかさないで厳しくしなさい、などと言ってくるのでした。

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HSCの娘わが家の場合

娘は、繊細だけど、コミュニケーション能力抜群の赤ちゃんでした。

まわりをよく見ていて、小さいうちから思いやりの深い子でした。

 

夜泣きとHSC

HSCの赤ちゃんはよく泣く子もいますが、あまり泣かない赤ちゃんもいます。

人見知りが強い赤ちゃんもいますが、あまり人見知りしない子もいます。

ただし、音や光などのまわりの刺激には敏感に反応します。

 

わが家の娘は、普段はそんなに泣きすぎて困ることはなかったのですが、

昼間によその人にだっこされると、その夜は長いこと泣いて機嫌が悪いことがありました。

人見知りしないでニコニコしている赤ちゃんなので、よその人がだっこしたがるのです。

よその人がだっこすると、泣かないけどじーっと顔を見つめて内面まで見透かしているような集中力を示していました。

夜になって泣き過ぎて眠れなくなるからと、よその人の長すぎるだっこは遠回しに遠慮してもらいました。

ママも寝不足でまいってしまいますからね。

 

味覚とHSC

HSCの子は味覚も敏感です。

離乳食のときはなんでも一通り食べたのですが、

1才になって離乳食完了期になると、急に白いご飯以外食べないという時期がありました。

 

もう少し大きくなると、味噌汁の味噌を変えただけで

いつもと違うといって受けつけないとか、

微妙な味の変化を敏感に感じているようでした。

小学生の今も、時間のないときにインスタントのお湯に溶かす味噌汁を出すと

「お母さんの味噌汁と違うよ」と言って、なかなか飲んでくれないです。

いつも入れる玉ねぎが入っていないと、

「あれ~なんか違うよ」と言います。

 

しょうゆは好きですが、マヨネーズがきらいです。

クリーム状のものは食感がいやのようで、生クリームも好みません。

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赤ちゃんのころからコミュニケーション能力抜群!

娘は赤ちゃんのときからコミュニケーションへの意欲が強く、

前抱っこしてママが近所の人とおしゃべりしていても、

おしっこをしてオムツが濡れると私をポンポンたたいて合図する子でした。

また、娘が2才になるかならないかという頃、自宅の水回りのリフォームをして

大工さんなどの業者さんが何人も出入りしたのですが、

居間で業者さんと打ち合わせしていると、よちよち歩きの娘がやってきて

私を指差して、業者さんの男性のほうを見て首を傾げて

 「あぱい?(おっぱい)」 と尋ねるのです。つまり、

(お話中すみませんが、ママにおっぱいもらいたいんですけど、いいでしょうか?)

と業者の男性に聞いているということなのです。

その場にいたみんながびっくりして大笑いしてしまいました!

まだこんなに小さいのに、その場の空気を読み取って尋ねてくるのです!

 

大人びた言い方がおもしろい!

HSCの子は、幼い頃から大人のような言葉遣いで

悟りを開いたように自分の気持ちを言い表すことがあります。

 

娘の同級生の男の子で、繊細で絵が上手な優しいお友だちがいるのですが、

(彼もきっとHSCなのでしょう)

幼稚園のお誕生会に給食といっしょに出されたお菓子を食べて、

「なつかしい味だなあ・・・!」と言ったそうです。

先生は、「なつかしいって、今何歳なのお~~っ!!」と言って、大笑いしていたそうです。

 

娘の悟りは5歳の頃でした!公園でモンシロチョウを追いかけて踊りながら、

「飛べないし♪ 重たいし♪ 羽ないし♪ チョウチョになれないし♪・・・ 」

と歌う娘・・・!!

私は、「えーっ!まだ5歳なのにそんな悟らないで~~~

想像の翼を広げるのよ ほらっ!」などと言って、

娘といっしょにチョウチョが飛ぶまねをして踊りました・・・

先生の言うことを聞きすぎるくらい聞く?!

入園前までのママと24時間いっしょの時期は、

HSCの繊細さなんて何も気にならなかったのですが、

幼稚園に入ってから心配なことがいろいろ起きるようになりました。

 

驚異的な従順性?

幼稚園入園前の2歳頃は、

児童館などに遊びに行っても、コミュニケーションに意欲的な娘なので、

幼稚園入園をそれほど心配していませんでした。

しかし、入園後まもないある日、事件は起きました。

 

急いでいた担任の先生に手を引っ張られて

ひじを外されてしまったのです。

 

あとから状況を確認すると、ひじが外れたのは 給食前の午前中 でした。

 

しかし、娘はひたすら我慢してどのようにして食べたのかわかりませんが

給食をきちんと食べ、午後を過ごし、先生のいうとおりにお帰りのお支度をし、

うわばきとくつも自分で履き替えて、送迎バスに乗って帰宅したのです。

 

娘は、血の気の引いた青い顔で帰宅し、

「先生のいうとおりにバスの座るところの前につかまろうとしたけど、つかめなかった」

と言うのです。手すりを握ることができなかったということです。

腕はだらんと垂れ下がり、力が入っていません。

 

びっくりして幼稚園に電話すると、きちんと給食を食べて自分でくつもはけていたし、

何も異常はなかったというのです。バスでも先生は娘の様子に全く気付きませんでした。

娘が痛いのを我慢してひたすら先生のいうとおりに行動していたので、

経験のある先生すら異変に気がつかなかったのです。

 

あとになって、担任の先生が手を引っ張ったときにはずれたのかもしれないと

状況確認の上、電話で謝ってきました。

 

娘の驚異的な従順性が表に現れた出来事でした。

私は幼稚園生活のこの先がとても心配になり、こわくもなりました。

 

先生の言うことを聞きすぎる?!

この幼稚園は大人目線で子供を忙しく管理していく幼稚園で、

子供は先生の言うことは聞かないのが当たり前だから厳しく言わないとダメとしている幼稚園でした。

娘はいつも先生の言いつけをよく守り、先生の望むように一生懸命動く子ですが、

「先生の言うことを聞きすぎるんじゃないですか?」

とか、お友達のわがままに困っているときも、

「いやとはっきり言えないからダメなんです」と、先生から言われました。

 

さらに、年少の1年間、ひとりの女の子が娘のほっぺをずっとつねっていじめていたことが

あとになってわかりました。娘は1年間黙って我慢して、とうとう私に打ち明けたのです。

「私が怒るとその子がかわいそうだから我慢していた」と言うのです。

 

結局、そのあとも先生にひじをはずされることが何度もありました。

子供の気持ちに寄り添わない大人目線の管理が、そのような危険を生み出すのです。

先生のペースで急がされて手を引っ張られ、

ひじをはずされてしまうのです。

 

こんな幼稚園は恐ろしすぎるので、

もっと子供主体の幼児教育をしている幼稚園を探して転園しました。

 

そこでは一度もひじをはずされることはなかったのです。

転園した幼稚園では、いやと言えない娘がダメとは言われなくなったし、

先生のお話をよく聞いてお友達を大事にする子として理解されました。

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優しい幼稚園でもHSC理解はまだまだ浅い!

娘の心の傷、トラウマは、その後もまだまだ影響を及ぼしていました。

転園すればスッキリ回復というわけにはいきません。

 

子供主体の幼稚園でも試練

転園した幼稚園は、ほんとうに子供目線の幼児教育に専念しようとする方針で、

英語やお遊戯など、上から教え込んで詰め込むのではなく、

子供の興味を引き出して育てることを目標にしていました。

子供を大人の望むロボットのようにするのではないので、

お遊戯会でも子供たちがとても生き生きとしていました。

 

ところが、前の幼稚園でのつらい記憶がとれない娘は緊張が抜けず、

目をパチパチ瞬きするチックの症状が出てしまいました。

転園した幼稚園でもひとりだけキツイことを言う先生がひとりいたのです。

 

繊細なのはママのせい?!

チックなど娘の繊細さを心配する私に、この幼稚園の園長先生がいった言葉が

今回最初のほうでお話した 「HSC育児の非難の矛先はママへ集中!」の内容です。

特に「ママがもっとドンとかまえていないからだめなのよ」と何度も言われました。

「ママがいい子いい子で育てて過保護過干渉になるから、子供が自己主張できなくて

自立心が全く育たないでダメになるのよ」とか、

「幼稚園をもっと信頼してほしいわ」とも言われました。

 

子供が繊細なのはママのせいとされてしまいました。

 

ほんとうのところ、HSCの子の繊細さは生まれつきのものです。

ママのせいではありません。

HSCという点では、私にとって幼稚園は針の筵でした。

幼稚園でもHSCについてはまだ知れていないのが現状のようなので、しかたありません。

 

担任の先生はとても優しい人でしたので、それだけが救いで、

繊細な娘も卒園まで持ちこたえました。転園してよかった・・・正解でした!

小学校も慣れるのに時間が・・・

新しい環境は、誰でも緊張するものですが、

HSCの娘にとっては、ますます大きな試練です。

 

小学校でもやはり先生の言うことをすごく聞いている!

幼稚園を頑張ってなんとか卒園して、いよいよ小学校入学!

小学校では、「先生のお話を、背筋をピンと伸ばして一生懸命聞く子ですね!

すばらしい!びっくりしました!」と、

担任の先生がほめてくれました。

娘は幼稚園の園長先生の言いつけを守っていただけといいますが・・・

 

幼稚園でも小学校でも外ではとてもいい子のようですが、

その分、家に帰ると疲れ果てて、わがままになったりして発散しています。

 

自宅でのくずれた娘のようすを担任の先生にお話すると

「えーっ!信じられない!」と驚かれてしまいます・・・

 

クラス替えは試練です

今年は3年生になろうとしています。

新しいクラスのお友だちに慣れるのに、2学期中間くらいまでひと苦労します。

クラス替えの最初は怖いと感じるお友達がたくさんいますが、秋10月頃には怖くなくなりました。

男子が騒いでうるさいのにはどうしても慣れません。

 

ほんとうに共感力が強く、お友達の気持ちを深く汲み取るので、

うちの娘のことがきらいな子は誰もいないようで、

ちょっところんでけがをしたとか、ぶつけたといっては

いろんなお友達が娘に慰めてもらおうとやってくるようです。

娘は、ふだんの休み時間はひとりでお絵かきに熱中していることが多いとか・・・

お友だちに折り紙を教えていることもよくあるそうです。

HSCの子を持つ親は担任の先生との協力体制を持ちましょう

娘がお友達関係に悩むときは、とことん話を聞いて

担任の先生とも何度も何度もお話をして、学校に行けるように娘の後押しをしてきました。

それは娘の助けになると同時に、担任の先生の学級経営の助けにもなり、

まさに親と先生と子どもが一致団結して困難に向かうという理想的な教育環境になりました。

 

HSCの子を持つ親は、担任の先生と協力することで

HSCの子のお友だち関係に対し、大きな助けを実現することができます。

娘の担任の先生は、話をよーく聞いてくれる懐の大きい優しい先生でしたので、

ほんとうに助かりました。

親のほうから担任の先生へ大きな信頼を寄せて心を開くと、

大抵の先生はとても喜んでがんばってくださいます。

 

HSCの子は、ほんとうに親のきめ細やかな配慮を必要とし、

親と密接につながっていることで、安心感を持ちます。

ママは必ず助けてくれるという安心感がHSCの子の精神を太く落ち着いたものにしてくれるのです。

 

明橋大二先生の『HSCの子育てハッピーアドバイス』は、悩める親子の大きな支えになりますよ。

HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子 [ 明橋大二 ]

 

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